NEMアポスティーユ VS ファクトム

 最終更新日2017/03/28    閲覧数1,189回   この記事は 約8分 で読めます。

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ちょっと前(3/1)の投稿になりますが、NEM公式にNEMのアポスティーユとファクトムの比較記事がありましたので和訳します。第三者ではなく、NEMberの誰かの記事だろうと思うのでNEM寄りになっているかとは思いますが…、さてどう比較されているか、読んでおきましょう。

アポスティーユ VS ファクトム

最近、NEMアポスティーユの新しいホワイトペーパー(v1.1/2017.1.15/英語)がリリースされました(v1.0/2016.11.1/日本語はこちら)。そのペーパー内では、NEMブロックチェーンに固有の機能として実装されている、まったく新しい公証とタイムスタンプのシステムが基盤としている技術について、実例を交えて説明がされています。

NEMは世界でも(時価総額では)トップ10のブロックチェーンに入っており、中国の政府からも、もっとも安全性の高い検証済みのブロックチェーンの一つとして認識されています。

ブロックチェーン公証

あらゆるブロックチェーンのコア機能の一つは、改ざんが不可能であることです。

これによりハッカーや悪意のある個人が、非合法に過去の記録を改ざんすることが不可能になります。この機能は非常に革新的なものです。

というのもブロックチェーンの誕生以前は、変更不可能な記録を維持することは、コンピュータ科学者、システム管理者、そして監査機関にとって、さらに企業、政府、個人にとっても同様に、(不可能でないまで)非常に困難な作業だったからです。

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2014年6月の中旬、ファクトム(factom)が、ビットコイン上に構築されたいくつかの先例に刺激されて、ブロックチェーン公証のコンセプトを、ブロックチェーン業界に持ち込みました。しかし、ファクトムの開発はまだ製品段階に入っていません。

ファクトムはデータレイヤー(公証)と価値レイヤー(通貨、資金)を分離しています。それにより、誰もが個別のシステムで書類の公証を行うことが可能となり、そのシステムが公証の記録をビットコインのブロックチェーンに組み込みます。それによりデータの不変性が確保されます。

これを実現するために、ファクトムは、ファクトムのすべての機能を運用し、その記録を10分ごとにビットコインのブロックチェーンに送信する、フェデレーションサーバーとブロックチェーンノードを必要とします。

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しかしこのプロセスはもっとも非可分性と透明性の高い解決策ではありません。フェデレーションサーバーは、4時間ごとに、過去半年に購入・消費したEntry Creditに基づいた投票力を持つユーザーによって選出され、ランク付けられます。

論理的には、このフェデレーションノードのシステムはもっとも安全なものというわけではありません。そのシステムはEthereumがリリースされていなかった2014年当時は、非常に革新的なものでした。しかし、ファクトムは単純に、過去二年間で達成された技術的進歩に取り残されてしまったのです。

ファクトムのソフトウェアはいまだにベータ版のテスト段階にあり、現在使用するにはリスクが伴います。企業はそれが検証され、安定したシステムになるまで待つ必要があるのかもしれません。

包括的なブロックチェーン公証のシステム

安価で安全性の高い公証とタイムスタンプの必要性は、世界中の多くの企業と政府の中核機関にとって非常に大きなものです。しかし現在のところ、そのシステムは製品化して私たちの日々のトランザクションを担うまでには洗練されていません。

自身のプラットフォームに固有の、ブロックチェーンを活用したビジネスのソリューションの開発に精力的に取り組み、NEMのチームは、包括的なブロックチェーン公証のシステムである、アポスティーユを開発したのです。

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アポスティーユでは、公証は静的な一度限りのタイムスタンプではなく、動的で、ブロックチェーン上で変化し、更新可能な有用なものなのです。このシステムを使用したり、それを基盤にサービスを構築する企業やアプリケーションは、自分たちのアポスティーユアカウントがどのように作成されるかを決定することが可能です。

また、そのアカウントに送られたデジタルアセット、そしてメモとして送られた情報が表す価値や状態、さらにネームスペース。これらにより提供された権限とどのように関係を持つかを決定することができます。

さらに、企業や政府は必要に応じて、オープンソースのアポスティーユをカスタムして、上記の機能を最適に活用するための、アプリケーションの枠組みを設定することが可能です。

アポスティーユによるブロックチェーン公証のイノベーションのポイントは、ドキュメントのフィンガープリントに一回性のタイムスタンプを押すのではなく、そのドキュメントを使用し、ユーザーのアカウント情報と組み合わせて、そのファイル専用の特別な独自のプライベートキーを作成することができるという点です。

そのファイル専用のプライベートキーを使用して、階層的決定(HD)アカウントが作られます。そして、そのシステムは、その中身をハッシュ化して、そのハッシュにユーザーのプライベートキーを使って署名することによって、ドキュメントのフィンガープリントを作成します。その署名されたフィンガープリントは、そのファイルのプライベートキーから作られたHDアカウントへと、トランザクションによって送信されます。

その作業後には、HDアカウントはファイルのメタデータとフィンガープリントの両方を含んでいます。したがって、そのアカウントは、そのファイルによって「色付け」されているといえます。

NEMアポスティーユの別の特徴は、それらの機能がNEMブロックチェーンに備え付けのものであるため、ちょうどトランザクションと同様に、信頼が必要にならないという点です。

NEMアポスティーユは製品段階にあるので、危険性の高いベータ版のソフトウェアが不具合を起こすことを心配する必要はなく、NanoWalletを通じて利用することが可能です。

Mijin向けのアポスティーユ

NEM技術の別の利点は、日本のテックビューロ社が開発したMijinの許可制のチェーン上でも使用可能であるということです。MijinチェーンはNEMチェーンと同じAPIを使用し、NEMと同じコア機能を活用します。

そのため同様に、アポスティーユのサービスを運営することができますが、利用者に手数料を請求することなく、1秒間に1000個までのトランザクションを扱うことができる高い処理能力を提供することができます。

mijinの次世代コアであるCatapultは電子マネーへの応用実験で最高4142取引の処理性能が確認されています。詳細はこちらの記事

Mijinチェーンは民間企業によって運営されているため、利用者はチェーンを提供している企業を信頼する必要が生じます。しかし、NEMのパブリックチェーンと接続されていれば、完全に監査可能となり、利用者は履歴が改ざんされていないことを信用することができます。

最終的なまとめ

この記事の要約をします。ファクトムはドキュメントのブロックチェーン公証に対する最初の取り組みとしては優れたものでした。しかしその実装された商品は、現実のビジネスの問題に対処する用意が出来ていません。また、互いに緊密に協調する必要のある複数のプロトコルを基盤としており、不具合を起こす可能性が高いです。

一方NEMは、そのコアの中に、必要不可欠なシステムを開発しており、アポスティーユの作成に使用された、ブロックチェーンに備え付けで、効率的な検証済みの追加機能を提供してくれます。

原文:Apostille vs Factom

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トレンドストリーム
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FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやNEM、イーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2017年でFX歴8年目、独立して7年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。

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