【解説】COMSAのトークンセールを解剖した

 最終更新日2017/08/19    閲覧数13,716回   この記事は 約16分 で読めます。

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事前登録者数が初日で1万人を超えるという話題沸騰しまくりの日本のテックビューロ発ICOプラットフォームCOMSA(コムサ)、なんか大変なことになってきてます笑

概要はこちらの記事「衝撃と興奮!日本発ICOプラットフォームCOMSA(コムサ)をテックビューロが発表」で紹介してますが、すでに1万7,000くらいのPVとなってます。

そのホワイトペーパーの3~5ページ部分のCOMSAのトークンセール(ICO)の部分を解剖して切り取って解説してみます。

ICOを経験してきた僕らにとってはなんてことないものでも、そうでない人にとっては意味がわからない点もあるという話なので。

※間違ってたらご指摘ください!心で土下座して適宜、追加修正してきます。

COMSAのトークンセール

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「COMSA」は、「Computer」の「Com」と日本語の「鎖(さ)」を組み合わせた、「ブロックチェーン」に由来する造語である。

COMSAの読みはコンサではなくコムサだそうです。

COMSAソリューションの完全なサービス集合体としての稼働を目的として、COMSAプロジェクトではトークンセールを実施する。

COMSAというICOプラットフォームの基軸通貨のような役割となるトークン(コイン)のセールが行われるということですね。トークンは1 COMSAという形になり、シンボルはCMSとなるようです。以下、このトークンのことをCMSと呼びます。

トークンセールにて取得された暗号通貨は、急速に拡大するICOマーケットへの進出予算にあてがわれるだけではなく、既存のコアサービスであるZaif取引所やプライベートブロックチェーン商品mijinの機能とビジネス拡充にも一部使用される。それらZaifとmijinは、COMSAソリューションにおいても核心的な役割を果たす、欠かすことのできない要素である。

CMSの購入にはBTC・ETH・XEMが必要になります。円建てやドル建て購入が可能なのかは今のところ不明です。

なので、"トークンセールにて取得された暗号通貨"はBTC・ETH・XEMのことになると思います。それらが(同社により適宜、円やドルなどに交換されながら)、COMSAの開発費や運営維持費、宣伝費などに使われ、Zaif取引所やmijinの方にも使われるということになります。

詳細は予算配分のところに書かれてますが、zaifで使用する場合だと多言語化対応とサポート整備などにも利用されるようです。

トークンセールは2017年10月2日14:00(JST)に開始され、2017年11月6日14:00(JST)に終了する。トークンセールの詳細は以下の通りとなる:

ほぼ1ヵ月間です。JSTというのは日本時間

● トークンセールの参加者は、1USD相当の購入に対して、1 COMSA(シンボル:CMS)トークンを取得する。

この記事執筆時点では1USD=110円くらいです。もしXEM建てで購入する場合、現在のレートだと1XEM=24円くらいなので、およそ4.6XEMで1CMSを購入できるようなイメージです。

10月2日のICO開始時にXEMが今より高騰していると仮定するなら、今のうちに仕込んでおいた方がお得に購入できる寸法になります。高騰する保証はないですが(笑)

尚、現時点ではCMSの単位が小数点以下どれくらいあるのかは不明です。

セール時には発行数の上限は設定されない。

こちら一部で勘違いされていて、CMSが発行上限のない暗号通貨と解釈されてるところもありましたが違います。あらかじめ、100万トークンなど決まっているわけでなく、トークンセール終了時点のトークン数が上限となります。

2017年11月6日14:00(JST)時点で、1万CMSしか出なければ1万CMSが上限、1億CMS出たら1億CMSが上限となる考えですが、発行ルールはもうひとクセあります。次項にて。

● トークンセール終了時、トークンセール参加者に発行されるトークン数と同数のトークンが追加発行され、総発行数はそこでロックされる。言い換えれば、申し込み数を100%とした場合、もう100%が追加発行されることとなる。

先述の例で、セール終了時に1億CMSが購入されたら倍の2億CMSになってロックされる形になります。ロックされた上限が上がることはありません

もし1USD=110円で1億CMSが購入されたとするなら、発行数が倍になるのでUSD換算による価値はその瞬間は感覚的に半減するかもしれませんが、市場価値は発行数主体で決まるものではなく、プロジェクトそのものに委ねられますよね。そこを忘れて考えてはいけません。

上場前後に関わらず何かしらポジティブな要因が出るなどして、CMSの市場価格が1CMS=110円を上回ってから購入者の含み益が発生すると単純に考えておけば良いと思います。こればかりは上場しないと誰にもわからないですが。

但し、CMS購入時点のUSDJPYレート、BTC・ETH・XEMを仕入れた方法やその当時の円価によって、実際の円価損益は人それぞれ違いがでるのは覚えておきたいところです。

● この追加発行された100%を分母として、そのうち10%がトークンセールのリフェラルボーナスとして紹介者に配布され、40%は既存のテックビューロ経営陣、ステークホルダー、開発者、従業員、契約社員、そしてCOMSA ICO協議会運営に配布される。50%はテックビューロが保持し、将来の開発、将来の配布、マーケティング、パートナーシップ、報酬、事業拡大などにあてがわれる。

2億CMS発行されたら当然1億CMSは購入したユーザーが保有します。そして、追加発行された1億CMSのうち、

10%の1000万CMS → COMSAのICO紹介者へのボーナスとして配分
40%の4000万CMS → テックビューロの社員やCOMSA関係者などに配分
50%の5000万CMS → テックビューロが保有しCOMSAやzaif等の運営開発費等に利用

となります。

● 結果として、総発行量の55%がトークンセールの貢献者に配布されることとなる。

総発行量=2億CMSとするなら、50%が購入分、5%(追加発行1億CMSの10%)が紹介者ボーナスとして、ユーザーが保有することになります。

10万ドル相当以上の暗号通貨を以てCMSのトークンセールを希望する者は、個別に20%ボーナス付きのプレセールに参加することができる。プレセールにはBTC、ETH、XEMによる払込が可能である。希望者は https://comsa.io/ja/#contact からCOMSAマネージメントに連絡することができる。

1USD=110円なら、1100万円相当以上のBTC・ETH・XEMでCMSを買う場合、さらに+20%のCMSが付与されるというお得なな話です。希望者は上記より連絡する必要があるようですね。大口検討の場合は使った方が良いやつです。

トークンの機能とベネフィット

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ベネフィットとは、CMSトークンを保有/利用することのメリットです。

COMSAは、複数のブロックチェーン間のゲートウェイとなるプラットフォームである。

ビットコイン、イーサリアム、ネム、そしてmijin

COMSAは同様に、トークンセールを実施したい企業のための「ICOプラットフォーム」としても機能する。COMSAのバリュー・プロポジションは、それら企業がICOのエコシステムを完結するためのインフラをワンストップで提供できることであり、そのソリューションには暗号通貨取引所Zaif、複数暗号通貨によるセール機能、複数プラットフォーム間実装、そしてNEMとEthereumのパブリックブロックチェーンとmijinのプライベートブロックチェーンとを活用したICOアセットやトークンの発行管理が含まれる。

ICOで資金調達し新規事業や新規開発などやりたい企業は、COMSAだけでまるっとOK!ということです。日経新聞には「企業がICO実施にあたって必要な事業計画書であるホワイトペーパー作成も支援する」とあります。

参加企業のICOに関するコンサル(プロモーションやマーケティングも?)まで手掛ける枠があるようなので、それなら完璧ですね、企業にとって。

COMSA自身のトークンセールに関しては、それに参加したCMSトークン保有者に、以降COMSAプラットフォームにてICOを実施するプロジェクトにおいて、CMSトークンを払込手段として使用した場合に5%の追加ボーナスが付与される特権が得られる。

企業が発行するトークン(以下、企業トークン)を購入する際に、CMSトークンで企業トークンを買えば5%ボーナスが付く特権が得られると。

CMSトークン払いで5%ボーナス

しかし、CMSトークン払いをすれば誰でも一律5%ボーナスゲット!ではなく、トークンセールに参加してCMSトークンをゲットしたユーザーへの特権なのかな?と、この文章からは読み取れます。

こちら、トークンセール参加者のみの特権ではなく、CMSトークン払いで企業ICOに参加しさえすれば一律5%ボーナスとなる方向だそうです。なので、セールに参加せずにあとから市場で買ったり、人からもらったりしても、その特典は付いてくるということですね。

CMS払いで企業ICO参加した方が断然お得なので、ICO終了後にCMSトークンの需要を支える理由の1つになると思います。

そのことから、後の章で説明されるようにCOMSAでは実績のある複数企業のICOプロジェクトを既に確保しているため、COMSAトークンの需要は必然的に高まるものと考えられる。

株式会社プレミアムウォーターホールディングスと株式会社CAMPFIREですね、あくまでもホワイトペーパー上で公表されている分です。まだ未公表の企業のICOプロジェクトがあるなら、さらに「COMSAトークンの需要は必然的に高まる」ですね。

ポイントは、CMSトークンが発行されロックされた後に大型ICO案件や人気ICO案件が登場した場合や、注目案件ではなくてもCOMSAを通じた成功事例が出た場合は、CMSトークンの市場価値が上がる可能性が十分にあると考えられる点です。

逆にCOMSAを利用したプロジェクトが失敗してもCMSトークンそのものの価値ダウンにはさほど発展しない気がします。その企業トークンの価値は泥沼化すると思いますが(笑)

COMSAソリューションで上げられた収益の一部は、Zaifのマーケットから順次CMSトークンを購入してBurnするために割り当てられる。それら収益には以下のものが該当する:

お!CMSトークンをBurn(バーン)することがあるのか…それはちょっと良いです。要は、COMSAで上がった利益の一部でCOMSA自らCMSトークンをzaif市場から購入しBurnするということになります。

Burnとはその意味の通り「燃やす」的なことで消滅(実際は移動不可能なアドレスへ送金するのだと思う)させ、その分を流通させなくすることです。それにより発行上限が実質的に少なくなり、CMSの希少性が上がり、結果としてCMSトークンの市場価値が「徐々に」上がる1つの要因になる可能性があります。

● ICOに関するコンサル料金とサービス料金
● COMSA COREにおけるトークンの変換料金
● mijinのライセンス料金とBaaS利用料金

これらによって得られた利益でCMSが買い取られBurnされていくことになるんですね。

またCMSトークンの保有者に対しては、今後のICO案件において特別なクローズドのプレセールへ招待される特権が付与される予定である。

これも良いですね。今回のCOMSAは発行上限があらかじめ決まってませんが、案件によっては上限がある企業トークンも出てくるかもしれません。

昨今のICOブームにおいては、何億、十数億円という資金が数分で集まって完売するということが何度もありました。そういう上限のあるトークンだと、あらかじめクローズドなところで優先購入できるのならありがたいです。

しかし、多かれ少なかれCMS保有してさえすれば誰にでも招待されるのならば、あまりメリットのある特権とは言えない可能性もありですが…。

予算配分

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トークンセールによって得られた資金の使途は以下の通りとなる:

● COMSAのICOトークンセール基盤プラットフォームの開発。
● COMSA COREの開発
● COMSA HUBの開発
● 暗号通貨ペッグのトークン開発
● 法定通貨ペッグのトークン開発

開発全般です。

● Zaif取引所の完全な他言語化とサポート体制の整備(英語、中国語など)

多言語化してくことで、zaifおよびCOMSAが国内市場に留まるつまりはない!というのが伝わってきます。

● Zaif取引所におけるERC-20トークンとNEM MOSAICトークンの円滑な上場プロセスの整備

ETHやXEMのネットワークに多少なりとも活気を与えていくでしょう。

● 全ての通貨に対する/XEM と/ETHペアの追加

「企業トークン/XEM」や「CMS/ETH」のペアがリストされ、企業トークンを直接XEMなどに交換できればよいです。

● COMSAソリューションとそれに関連するサービスのPRとマーケティング

マーケティングは重要です。どんなに優れた技術や企画でも大勢が興味をもたなければ存在価値が薄れちゃうので。

最後に

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以上、個人的主観も多少混ぜ込みつつ書いてみました。

僕が気になっている部分は、CMSトークンの市場価値や保有メリットよりも、参加企業のICO内容と、企業トークンを保有することによる投機・投資的メリット(トークン売買による差益獲得)以外のメリットをどう出してくるのだろう?ってとこです。

企業は「資金調達」をしたいわけですから、もし1億トークン発行して1億円の希望額をゲット(正確には獲得したCMSやBTCやXEMやETHを売って1億円を得る)したら、それで達成です。

極端な話、そのあと企業トークンが市場で大暴落(あるいはICO価格割れのまま永久泥沼化)しても、その企業にはあまりダメージなさそうです。資金調達したことで株価は多少上がるかもですけど。しらんけど笑

例えば資金調達によりリリースできた何らかの製品やサービスが大成功しても、その利益の一部をトークン保有者に分配する形はとれない(現状)はずです。

なので、企業トークンそのものの市場価値アップはもちろんのこと、COMSAベースで成功したプロジェクトということでCMSトークンの市場価値が上がる可能性に多くを期待することになるのでしょうか。

プロダクトの成功が企業トークンの市場価値に出来高を伴って現れるものなのかどうかはまだ見えないので、それ以外のメリットがあるのかないのか、メリットを付与できるものなのかどうか、できるならそれがどういうものなのか…というのを知っていきたいです。

そのあたりはたぶん企業努力が要されるとこなのでしょうね。ワクワクする。

 - COMSA(コムサ), Ethereum(イーサリアム), ICO/クラウドセール, NEM(ネム) , , , , , ,

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トレンドストリーム
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