NEM財団代表、ロン・ウォン氏へのインタビュー

 最終更新日2017/09/13    閲覧数5,462回   この記事は 約10分 で読めます。

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ツイッターで少し紹介してましたが、今回は全文を和訳しましたので、ぼくらのロンウォン先輩が何を語っていたのか日本語で読んでみましょう。

NEM財団代表、ロン・ウォン氏へのインタビュー

はじめに

おそらく皆さんはNEMブロックチェーンのことをご存知だと思います。しかし、あらゆるプロジェクトの裏には、日々全力を注いで製品の改良を行っている人々がいます。

NEMのエコシステムを支えるそうした人々の1人が、NEM財団の会長であるロン・ウォン氏です。ロン氏は親切にもインタビューに応じて下さり、その内容をここで共有できる運びとなりました。

ロン・ウォン氏とは何者か?

NEM財団の創立者であり、会長です。

ロン・ウォン氏は、世界中でNEMブロックチェーン技術の普及・推進・サポートを行うために設立された、NEM財団の発展と戦略的成長を監督しています。

このオープンソースの技術は、高度な暗号法を用いて、公的機関と民間企業の両者が利用することのできるトランザクションを処理しています。NEM固有の暗号通貨であるXEMは、広く流通し、複数の取引所で取引されており、2017年9月時点で28億ドル以上の市場総額を誇っています。

ロン氏はNEMブロックチェーン技術の設計に貢献し、ブロックチェーンを法定通貨の代わりとして使用する件についての特許を申請しました。NEMに携わる前には、ロン氏は30年以上様々なビジネスの構築と販売を行ってきました。

その分野は、エンジニアリングに関するコンサルタント、ソフトウェア開発、ネットワークやプロバイダーのワイヤレスブロードバンドなど多岐にわたります。

彼は、以前はマレーシアのコンサルタント技術者協会(Association of Consulting Engineers)のヴァイスプレジデントを務めていました。ロン氏はオーストラリアのニューサウスウェールズ大学の電子工学科を卒業し、名誉学士を授与されています。

ロン氏はインパクト投資の一環として、マレーシアの自閉症センターの設立のために出資を行いました。

NEMの開発状況はどうなっていますか?

NEMは2年半にわたって稼働中です。大きな欠陥もなく、非常に安定して稼働しています。新バージョンのNEMプロジェクトが現在開発中であり、そのプライベートチェーン版も、2017年の第4四半期の終わりまでにはリリースされる予定です。

この新バージョンは、最初のバージョンを飛躍的に改良したもので、さらに多くの機能が備わり、プライベートチェーンのトランザクションのスピードは1秒あたり4,000件まで向上することになります。

NEMが他社の製品と比べて優れている点とは何ですか?

NEMのデザインは常にシンプルで機能的です。NEMは主要分野での普及に向けて開発されています。

ロジックとビジネスのルールが一般的にはオフチェーン(チェーン外)で決定され、そのようなオフチェーンのスマートコントラクトやビジネスロジックをあらゆる言語を使って開発することのできる環境を想定しています。

そうしたスマートコントラクトがアウトプットされ、NEMブロックチェーンへ変更不可能なレコードとして記録されます。

さらに、NEMの特異な点は、プログラミング不要で作成できる高度にカスタム可能なアセットを持つということです。これによって、競合製品で作成することができるアセットとは対照的に、アセットを提供する際の様々なエラーが減少します。NEMはすぐにデプロイすることができるのです。

スマートアセットという名前通り、この機能のデザインはテンプレート化されており、非常に使いやすいものとなっています。

NEMの機能としてはさらに、トランザクション向けのスマートなマルチシグネイチャー機能があります。これはオンチェーン(チェーン上)でのマルチシグ機能として設計されており、ここでもユーザーがプログラミングを行う必要は一切ありません。

オンチェーンのマルチシグということは、ある関係者によってトランザクションに署名がされた場合には必ず、その事実が全ネットワークに向けて公表されるということを意味します。オンチェーンのマルチシグは、条件で規定されたとおりに、複数の関係者に署名されるまで存在し続けます。

この機能は非常に強力なもので、金融機関がアンチマネーロンダリングを管理するために利用することが可能で、アンチマネーロンダリングの検証方法に基づいて、あるトランザクションの許可と拒否を行うことができます。

競合他社と比べて優れている機能としては、NEMは他のオフチェーンのスマートコントラクトへ統合することができるというも点も挙げられます。

その機能では、あらゆるものがNEMブロックチェーンの力を借りてプログラム・設計・適用可能で、変更不可能なデータレコードによって補完されます。この機能によって、NEMをドキュメントの検証や内容の真偽の証明に使用することが可能になります。

こうした機能の応用範囲としては、公証、ライセンス発行、自動車や土地所有権の登録、顧客確認のシステム、学位や製品認証といった真正性の証明書、貿易金融の書類作成、そしてプロセスのフローなどが含まれます。

将来的にはNEMネットワークを使った新製品が登場しますか?

将来的には、法定通貨の発行、金融決算、支払い、貿易金融、株式市場、外国為替、そして上記のドキュメント検証機能を用いた様々なアプリケーションなどが登場するはずです。

NEMブロックチェーンはすでに実働モードにあるので、現時点でこれらのアプリケーションはすべて実装可能です。

NEMネットワークでは、どのような種類のアプリケーションが登場する予定でしょうか?

その他のアプリケーションとしては、投票モジュール、トラストレス(相手方への信頼が不要)のエスクローシステムとして使うことのできるマルチシグの集合トランザクションなどがあります。このエスクローシステムは、私たちの最新バージョンに含まれる新機能の1つとなる予定です。

NEMネットワークを開発者たちが利用しやすいようにするためのフレームは近日中にリリースされる予定ですか?

NEMへの統合はJSON RESTful APIsを通じて行われます。NEMコミュニティのメンバーによって、開発者を招き入れやすくするために、様々なバージョンの理論モデルが開発されています。

そのため、多くの開発者がすでに、先ほど触れたような機能を求めてプラットフォームを利用しようと、ネットワークに参加し始めています。

開発者は新しい言語を学習する必要はありません。つまり、すでに開発者たちが慣れ親しんだ言語を使った既成のフレームが用意されているのです。

NEMの普及をどのように推進するつもりですか?

NEMの一般世間への普及は、継続的な教育活動主要産業への従事政府機関や学術機関を通じて達成されます。普及計画は、世界中に市場を広めるためのプログラムの一環として、現在展開されつつあります。

NEMではこれまで、イーサリアムで起こったようなセキュリティ上の問題が起こったことがありますか?

NEMではチェーン上にスマートコントラクトを保存していません。チェーン上に保存してしまっていたことが、イーサリアムの大きな欠陥でした。

スマートコントラクトを変更や取り消しが不可能な仕様で運用することは、実用的な使用用途がないため、不可能であるという考えを私たちはとってきました。イーサリアムはそのことを繰り返し証明してくれたのです。

NEMは企業レベルのソリューションなので実験的なものではありません。したがって、そうしたセキュリティ上の問題もありません。NEMのオフチェーンのスマートコントラクトは、ソリューションを実用的なものにするための最良のアプローチです。

あるオフチェーンのスマートコントラクトに何か問題が起こったとしても、システム全体の問題につながることはありません。問題が起こった場合には、ブロックチェーンのフォークやロールバックを行う必要なしに、システムを停止し、訂正してから稼働しなおすことが可能です。

そのブロックチェーンには、問題を起こしているアプリケーションの一部とは限らない、その他のアプリケーションも内蔵されているかもしれないのです。

現在NEMに関心を寄せている大企業はありますか?

はい、NEMに取り組んでいる企業は複数存在し、その多くはまだ開発段階であり、機密保持契約(NDA)の下にあります。

来年に向けてのNEMのプランはどのようなものですか?

来年に向けたNEMのプランは、基本的には市場への進出です。私たちはチームを結成し、来年に向けてマーケティング活動を精力的に行っています。私たちは、近い将来の目標を設定するために、世界戦略サミットを最近開催したばかりです。

XEMの市場価格に関しては、どのような展開が予想されますか?

私たちのプロジェクトが展開(発表)する際に、XEMの価格は大きく上昇すると考えて良いでしょう。言い換えるなら、これまで価格の上昇は自然に安定しているように意図的に作られてきた(※1)とも言えます。

原文:Interview with Lon Wong, president and founder of NEM Foundation

※1…これは最近の価格が、実体の反映されていない投機的な値動き(煽りや仕手筋含む)によるものという意味なのかと解釈しました。個人的にはそれに加え「期待上げ」というのも当然多いと考えます。

以上です!

 - NEM(ネム)

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FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやNEM、イーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2017年でFX歴8年目、独立して7年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。

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