NEM財団の評議員ネルソン・バレロ氏へのインタビュー

 最終更新日2017/10/28    閲覧数2,495回   この記事は 約12分 で読めます。

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NEMコミュニティロシアがNEM財団のネルソン・バレロ氏にインタビューした記事を和訳しました。読んでみましょう。

目次

NEM財団の評議員ネルソン・バレロ氏へのインタビュー

皆さん、こんにちは!NEM財団の評議会委員を務めています、ネルソン・バレロと申します。私の仕事は、コミュニティマネージャー、ソーシャルメディア担当などです。

可能な限り皆さんのご質問にお答えしたいと思います。

どのような経緯でNEMに加入したのですか?NEMの開発に意義を感じる理由とは何ですか?

2013年のことですが、私はオーストラリアのシドニー大学でビットコイン理論を研究していました。その研究を通じて、私はブロックチェーンがいかにして将来的に、インターネットを利用して安全で高速のトランザクションを提供する新しい経済レイヤーとなりうるかを知りました。

私はAndreas Antonopoulos の“Mastering Bitcoins”や、Melanie Swan の“Blockchain: The Blueprint of the Economy”といった本を読みました。Bitcointalk.orgに出入りし、あらゆる通貨に関わることでNEMを発見しました。私はその開発を見守り続け、それが大変気に入ってしまい、その機能について絶えず研究していました。

2015年の始め、NEMのソーシャルメディアは死んでいるも同然でした。活気がなかったのです。そのため、私はその仕事に志願し、彼らは私を信頼してくれました。

その後、彼らは私がシステムアドミニストレーターで、動画・画像・ウェブサイトなどを扱えることを知ると、私はそうした面でのサポートを行うようになり、彼らは私が真剣であると理解してくれました。私は初心者向けのNEMヘルプデスクの実装などを手助けしました。

私は5BTCを保管するように言われました。これは私が信頼の値する人物かをテストしているのだと感じました。私は承諾し、それを保管することにしました。

その後2017年に、彼らは私を雇用してくれました。当初、私は丁重に断っていましたが、彼らは私のことを将来的に素晴らしい人材なりうると評価してくれました。

私がNEMの可能性を信じているのは、彼らがブロックチェーンをベースとしたアプリケーションを構築するための基礎を持っており、ビジネスを運営していく上での知識が豊富な賢い幹部たちがいるからです。

私は彼らを天才だと評価しています。もちろん、NEMのコア開発者たちも忘れてはなりません。彼らの行った仕事が、私の中でのブロックチェーンの意味を定義したといっても過言ではありません。

ブロックチェーンをベースとしたアプリケーションの5つの基礎とは以下の通りです。

1) NEMアカウント

2) NEMメッセージシステム

3) ネームスペース、分散型ドメインネームシステム

4) モザイク、トークン、もしくはアセット

5) 編集可能なマルチシグネイチャー

NanoWalletにはいつ頃2段階認証(2FA)が実装される予定ですか?

Trezorがファームウェアサポートをリリースすれば、彼らはTrezorを2FAデバイスとして使用する新しいNanoWalletをリリースするでしょう(あくまで噂です)

NEMは日本で人気なのですか?もしであれば、その理由をどのようにお考えですか?

はい、日本にはNEMの熱心なファンたちがいます。なぜならNEMが誕生したばかりのころ、テクビューロCEO朝山氏は、その将来性を予見し、Mijinと呼ばれるプライベート版のブロックチェーンの開発を決断したのです。このようにしてNEMと日本のコミュニティの関係が育まれました。NEMはロシアでも高い人気を誇っています。

日立についてはどうなっているのですか?なぜ彼らに関する近況が出てこないのでしょうか?NEMのテストは順調なのですか?

すみません、私が知っているのは、日立がNEMをトークン/報酬の用途で使うということだけです。日立関連の状況について私が言えるのはそれくらいです。

システム内でのチームとしての作業についてはいかがですか?NEMのチームで働くにあたって、どのような課題がありますか?

人手不足や、発展途上の企業が抱えるたいていの問題には悩まされています。

私はチームの発展を支援するために、昼間の仕事をやめました。半年から一年の猶予をください。そうすればNEMを支えるシステムを構築することができるでしょう。

NEMには素晴らしい幹部たちがいます。だからこそ、私はNEMでフルタイムの勤務をする決心ができたのです。

私たちはあらゆる指示に従い、行動を起こします。うまくいけば喜び、失敗してもまた挑戦します。

どのプラットフォームがNEM最大の競合相手となるとお考えですか?

私の意見ですが、現在のところ競合相手は存在しません。Proof of Conceptを持ち、実際に利用可能な稼働中のブロックチェーンがあるのであれば、教えてほしいくらいです。

NEMについて積極的な広告キャンペーンは行われるのでしょうか?もしそうであれば、いつ頃開始されますか?

広告キャンペーンですか?テレビかGoogle adsのどちらについて述べましょうか?

幹部たちは直接マーケットにアプローチすることが重要だと考えています。だから私たちは、NEMブロックチェーンの情宣を行うために、月に一度都市の指導者たちを探してNEM101を行っています。

ブロックチェーンセンターは私たちのパートナーであり、彼らは現在、上海さらには蘇州にまで展開しつつあります。NEM 101はこうしたセンターにおいても開催されます。

マレーシアのNEMブロックチェーンセンターは、11月末から12月旬にローンチされる予定です。

今後のNEMプロジェクトの開発において、もっとも重要なものとは何ですか?

Catapult。

マルチトランザクションのような様々な機能。

さらなるスケーラビリティ(TPS > 4000+)

などが今後実現されていきます。

現在のNEMにおけるTx容量と、Catapultローンチ後にそれがどう変化するかを教えてください。

はい、皆さんはピアツーピアでXEMを送金した経験をお持ちだと思います。一瞬ではなかったですか?しかしどれほどの速度かはご存じないでしょう。

ブロックの生成は60秒ごとに行われます。

ノードのメモリは1秒あたり1000件のトランザクションを扱うことが可能です。

1つのブロックは60秒ごとに120件のトランザクションを処理することができます。

Catapultがリリースされれば、その時は1秒あたり4000件のトランザクションの処理が可能です。

Catapultプロジェクトを開始するまでには、どれほどの作業が残されていますか?どんな作業を行う必要があるのでしょうか?

Catapultはプライベートブロックチェーン向けにリリースされます。

NEMパブリックチェーン版Catapultのリリースは来年の頭ごろになるでしょう(私も確実な日付はわかりません)

Catapultのテストはどのようにして行われますか?NEMに新規加入した開発者のAleixとGuillemがテストを行うのでしょうか?ユニットテストは行いましたか?もし行ったのであれば、コードカバレッジはどれほどでしたか?

私は彼らがテストを行っていると聞いています。Catapultは機密事項なので、私も何も知らないのです。

NEMではアトミックスワップは可能ですか?

「アトミックスワップ」とはコイン交換のしゃれた呼び方のことでしょうか?あるブロックチェーンから別のブロックチェーンへコインを移す行為のことですね?

私たちは安定したブロックチェーンを持っています。したがって、よほどの強い理由がない限り、そのような機能が実装されることはないと思います。

ハーベスティングを行う際は、委任もしくは独自のノードのどちらが収益性の高いオプションなのでしょうか?

私にとっては委託の方です。自分が接続しているノードが何らかの理由で再起動する可能性があるので、毎日チェックはしています。その場合もハーベスティングを再開するだけで済みます。

NEMのブロックチェーンサイズはどれほどですか?

NEMは将来スケーリングの問題に直面する可能性はありますか?もしそうであれば、Catapultはその問題を解決できるのでしょうか?

NEMは軽量なため、ノードにとって取り扱いやすいシステムです。データベースのファイルサイズは1ギガバイトだったと思います(間違っている可能性もあります)

NEMにスケーリングの問題が起こるとは思えません。データベースのサイズが急激に増加するような環境でコピーを行ってはいないからです。

もしモザイクを実際に使用したいと思ったら、このようなチャットにも使うことができますか?ユーザーにトークンを配れば、モザイクとテレグラムのチャットを接続することはできますか?

ブロックチェーンをチャットプログラムのために使うのは費用がかかりすぎると思います。送受信のたびに手数料がかかってしまいます。モザイクのユースケースとしては、価値のある物の代理とするのが良いでしょう(トークン、報酬、ポイント、ICOなど)

ちなみに、XEMはモザイクであり、NEMはネームスペースです。

NEMの世界的な目標とは何ですか?

主要な分野に普及させ、SAPやOracleのように、企業のレベルとして第1位となることです。

NEMブロックチェーンセンターがその地域向けの予算を獲得する以前に、どのような取り組みを行えば、強固なコミュニティを形成する手助けとなるのでしょうか?NEMコミュニティとして、何に力を注ぐべきでしょうか?都市への拡大を行うために実世界やオンラインでのイベントを開催したり、ソーシャルメディアマーケティングやコンテンツに取り組む。または実際のプロジェクトに携わったり、開発チームへのサポートを行うことなどが考えられると思いますが。

強固なコミュニティを構築するために、私たちは徐々にではありますが都市の指導者たちにアプローチを行い、NEM Cityを形成しNEM101に取り組んでもらっています。例えば現在すでにNEMバンコク、NEMインドネシア、NEMメルボルン、NEMシドニーなどがあります。また私たちは実世界とオンライン上の両方でNEM101を開催しています。

私の考えでは、全員が協力して同じ目標の達成に努めれば、あらゆることが達成可能だと思っています。確実な成功を保証することはできませんが、私は決してあきらめない人間です。成功するまで挑戦し続けるのが大切です。

私たち全員が心がけているのは、平和と協調で、何よりも私たちが前進し主要企業となるためのポジティブなマインドです。私たちにはNEMブロックチェーンが提供する5つの基盤(NEMアカウント、ネームスペース、モザイク、メッセージング、マルチシグ) があります。それらの研究を行えば、様々なビジネスのアイディアが湧いてくるでしょう。自身のスタートアップやチームを作り、そこからビジネスを構築してみましょう。

最後の質問です。あなたの趣味とは何ですか?

昔はテニスをしたり、テコンドー初段だったこともあります。最近の趣味はNEMブロックチェーンの素晴らしさを人々に伝えることです。

今回のチャットに応じて下さりありがとうございました。あなたはチームと共に素晴らしい働きをしており、あなたがNEMで「世界を夢中にさせる」ことを願っています。

ありがとうございます。良い一日を。

原文:Interview with Nelson Valero October 2017

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  著者プロフィール

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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