ブロックチェーン上でのアポスティーユによる公証

 最終更新日2017/05/07    閲覧数1,163回   この記事は 約11分 で読めます。

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NEMのアポスティーユによる公証に関して、ごく一般人である僕にとって公証なんて言われても正直わからないこと多いです。

公証の歴史を追うことでNEMのアポスティーユへの理解を深めようという感じの記事がDecentralize Todayにあったので和訳しました。ちょっと長めの文章ですのでお時間ある時にガッツリ読んでみてください。

公証は国家の機関により行われてきた

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公証はおよそ紀元前2500年くらいから、人間の生活にとって極めて重要なものであり続けてきました。自らの創りあげた財産や資産そして書類に対する権利や所有権の承認を受けていることにより、貿易に携わっている様々な関係者たちの間で信頼が築かれていきます。

伝統的に公証は国家の機関により行われてきました。

いかなる社会においても普通は政府がもっとも大きな権力を有する組織なので、書類に政府の印が押されているということは、その国での最高権威からの承認を得ていることに等しいものでした。公証された書類が審査されるということは、それを公証した政府が審査されるということでもあるのです。

伝統的な方法により公証は、それ相応の問題や非効率性が伴います。例えば、アメリカの植民地の最初の公証人は偽造の罪で事務所を追い出されました。

公証という作業に人間の手はある程度欠かせないものであり、それゆえ資源(時間とお金)の無駄遣いや人的ミスという非効率的な要素を伴います。グローバリゼーションが進行し、貿易や金融業務のスピード化が図られた時代においては、そのような非効率性は一般の人にとっても取り返しのつかない損害になりかねません。

ブロックチェーンの力により可能となった現代的な方法が存在することを考えると、なぜ私たちは社会全体として旧時代の方法を使っているのだろうと疑問に思わざるをえません。

デジタル化によりコストは削減され、必要となる資源の条件が緩和され、世界中の様々な社会階層にいる無数の人々に、非常に多くの可能性が開かれます。

公証の非デジタル化が与える影響

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公証のデジタル化をしないことによって、世界経済は新興の市場を中心として非常に大きな影響を受けています。

インドの様な経済圏では、しばしば公証には非常に長いプロセスが必要となります。長い間公証の責任者を務めている人々はしばしば、素早い公証を行うことの見返りに非倫理的で理不尽な金銭の支払いを要求してきます。

必要な書類を当該機関に送ったり、取引を成立されるために、素早く公証を処理しその結果を手に入れたい場合には、こうした時間短縮の必要性はしばしば権力を持つ人間により利用され、人々は搾取されます。

読み書きができない多くの人々がこのような非道な欲望の餌食になり、お金を支払って手続きを行ってもらわざるをえないのです。

他の経済圏、中国を例に取ってみましょう。中国は経済成長と工業生産において世界のトップに立っており、そしてご存じのとおり偽造大国でもあります。中国での偽造業者は、ヨーロッパはめったに他の経済圏に立ち入って偽造業者を摘発しないということを知っているため、ブランドの生産ラインをそっくり真似してきました。

もしくは、そうした摘発のプロセスにおける重度の官僚的形式主義が原因で、追及されてこなかったという方が正しいかもしれません。投資銀行すらも「偽造」されたことがあります。その本物の銀行が提供するサービスによせる顧客の信頼を利用して、お金を奪い取ることを目的に偽物の機関が作られたのです。

それにより、顧客に最高のサービスを提供するために数十億という資金を研究開発に投資している企業が損害を受けてしまうのです。さらには正規の製造者が生産した商品だと信じて購入された粗悪品のせいで、ブランドの評判も悪化してしまいます。

こういうったことは公証のデジタル化により解決できる問題のほんの一部にすぎません。

創作活動を行う個人が著作権を手に入れることを援助するという目的から、メディケア詐欺を最小限に留めるといった用途まで、世界中で誰もが大きな信頼を持って使うことのできるデジタル化した公証システムは、経済の成長を促進するだけでなく、世界中の数えきれない人々の生活を向上させることにも貢献するのです。

ブロックチェーンがもたらす公証への変革

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2008年にブロックチェーンは私たちのトランザクション方法に革命をもたらしました。

ブロックチェーンは技術的なソリューションとして生まれ、不況とそれに伴って行われた、それまで私利私欲のために無謀なトレードを行って既存のシステムを破壊してきた銀行の救済への応答として人気を獲得しました。

マーケットを繋げ、運用における透明性を高め、世界中の隅々まで資本の流動性を確保することによって、人間社会が機能する構造の基礎的な条件に疑問を投げかけました。

Silk Roadのような企ては世界に、規制のない市場における新しい経済体系が機能すること、そして中間媒体を必要としない金融システムを通じて世界中のあらゆる地域の人々が交流することができることを示しました。

最初の数年間は銀行も何をして良いのか分からず、この種の革命が廃れて消えるのをただ待っていました。しかし、ブロックチェーンは生き残り、15億ドル以上がブロックチェーンに関連した企業に投資されています。銀行は自身のプライベートなブロックチェーンを使って同じようなものを作りはしましたが、そのようなシステムの稼働方法の基本的な条件を忘れてしまっていました。

公証のシステムをブロックチェーンに持ち込むことにより、同じような影響が考えられます。ある日突然に私たちは公証から人的ミスの要素を取り除き、透明性が高くて素早くデータを共有することのできる、世界中からアクセス可能なシステムを新たに用いることができるようになるかもしれないのです。

直接的な手作業が必要とならないので、そのようなシステムは公証にかかるコストを大幅に削減し、世界中の人々が適正な権利を得ることを手助けするかもしれません。さらに、社会全体としてみれば、詐欺の劇的な減少と、透明性の向上とそれに伴う一般的信頼の高まりといった変革をもたらすでしょう。

数えきれない組織がこの理念的な知見と不滅の欲望を持って、公証の方法を覆そうとしました。しかし、大きな規模で機能しているシステムを提供している組織は現在一つもありません。

NEMのアポスティーユ

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ビットコインのブロックチェーンを例にとってみましょう。そのシステムにも固有の欠点があります。まず、資産の所有者が変わり、そしてしばしばその変更はトレードと金融を基に築かれた常に繋がりあっている世界的なマーケット上で行われます。

資産はしばしば安全な環境の中で移動します。このことは同じ資産が何度も公証されることを意味しています。

ビットコインではその手続きはコインに「色付け」をするか、Satoshiに特定の資産名をつけて、それに(ファイルの)ハッシュを使ってタイムスタンプを押した後、台帳に追加することによって行われます。

それとは対照的に、ブロックチェーンのプラットフォームのNEMは、様々な企業が最適に機能するのに必要となるであろうソリューションを数多く提供することができます。なぜならNEMは第二世代のブロックチェーンのソリューションを展開することを意図して、一から作られたものだからです。

メッセージ機能、ネームスペース(ドメイン)、そしてサブネームスペース(サブドメイン)・マルチユーザー・マルチシグネチャーの特性を持つコントラクトといった核となる機能により、企業はブロックチェーンを基にしたソリューションへ移行しつつも、スムーズに運営を行うことができるようになります。

世界中の様々な地域で営業している多数の支社を持つ複合企業のことを考えてみましょう。

NEMのアポスティーユにより、その複合企業は自身のブランドの名前でネームスペースに登録することが可能となり、世界中どこからでも信頼できる人々が閲覧し検証することのできるブロックチェーン上で、所有権を示したり、その権利を主張することができるようになります。

企業の従業員もそのアカウントを利用したり、そこから給与を受け取り、自身がどのようにその企業と関わっているかを示すこともできます。さらにその企業が行ったあらゆる研究や開発は、そのブロックチェーン上でそのブランド名を使って公証することができます。このことにより、利害関係者からの信頼を効果的に得ることが可能になります。

誰もが世界のどこからでも所有権の主張を可能にする

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企業が知的財産権を求めて激しく戦わなければならない時代においては、ブロックチェーンを基にしたシステムにより、企業が登録のために必要な包括的な手続きを省くことができ、最初に特許を申請したり所有権を主張することによって発生する困難や遅れを取り除くことも可能になります。

さらに、そうした書類を登録するための障害が劇的に緩和されるため、小さな会社やスタートアップが既存の権威ある企業と戦うことを援助する役割もします。

複合企業が各地域の支社や組織内の部門ごとにさらにサブドメインを追加登録できるということを考えてみてください。それにより利害関係を持つ人が支社や部門をたどって、それを統括する複合企業を確認することもできるようになり、同様に投資家や利害関係者からもより厚い信頼を得ることができるようになるでしょう。

さらに製品タグをブランドのメインアカウントに直接ひも付けして、一般の人たちがそれを検証することも可能になるかもしれません。中国で起きている様々な偽造行為についてはどうでしょう?簡単な解決方法があります。

顧客にコードをスキャンしてもらい、登録もしくは公開済みのネームスペースを経由して直接ブランドにひも付けされた認証可能なブロックチェーン上でそれを検索してもらいます。

それで問題解決です。偽造業者がブロックチェーンの認証をねつ造しようとすれば、確実にその人物が犯罪を犯したことを直接的に示す、システム上の足跡が残ることになります。

そのようなソリューションの重要な点とは、個人的な書類を政府により認証してもらう際の問題を解決する可能性があるということだけでなく、そうした行為を根本から変えてしまうかもしれないという点なのです。

メディケア詐欺、学歴詐称、非合法な貿易や金融行為など、その活用の場面は限りありません。NEMのアポスティーユは壁を崩して障害を取り払い、一般の人が世界のどこからでも所有権を主張することを可能にするシステムを作り上げます。

ビットコインは政府の干渉なしに、価値を含有するトークンのトランザクションを可能にすることによって、世界の経済を一つにまとめました。NEMのアポスティーユも同様のことを、やはりブロックチェーンを用いて、所有権の譲渡や書類の認証という分野において行うことになります。

原文:Notarizing On a Blockchain via Apostille / Decentralize Today (2016.11.30 Crypto R0th)
Free vector art via vecteezy.com

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FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営しています。ビットコインやNEM、イーサリアムなどの仮想通貨トレードもやってます。2017年でFX歴8年目、独立して7年目となりました。元WEBデザイナー/ディレクターです。

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