The DAO投票率アップ策の1つ、DTHPoolとはいったい何なのか?

 最終更新日2016/06/10    閲覧数1,247回   この記事は 約6分 で読めます。

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現行、The DAOでプロポーザルが可決されるにはDAO総量から20%以上の参加が必要ですが、なかなかそれって厳しいんじゃないの?といわれており、まさにそうなんじゃないかなというところにありますが…。

いま行われてる投票はどんな感じ?

2016年6月10日現在、Splitを除くProposalの投票で締め切られたものはありません。

もっとも近いもだと「Proposal #2」の「Do you believe in god?(あなたは神を信じますか?)」というヤツですが、これはThe DAOにとってはどうでもいいProposalで単なるアンケートにすぎません。可決されたところで何も起こりません。

(Noに投じたあなたが地獄に堕ちてもそれは別の理由です)

Proposal #2の現在の投票率は0.74%なので恐らく投票無効となり、この提案者が2ETHのデポジットを失うだけです。残るのは、The DAO初のProposalとして語り継がれるくらいでしょうか。

The DAOに影響がある投票で締め切りが近いものから見てみると、

●Proposal #5(セキュリティ問題が解決するまで提案の停止)が残り31時間で、7.91%
●Proposal #17(提案提出の保証金2ETHを11ETHに引き上げ)が残り3日で、9.59%

となっています。

それらの投票率は高い?低い?

数字だけ見れば低いです。

YesであれNoであれ、投票に参加してしまうと投票期間終了までDAOがロック/ブロックされてしまうルールがあります。

なもんで、誰かに送ったり、取引所に送って売買したり、SplitでETHに崩すことが不可能になりますから、締め切り間際で投票が集中する可能性が見込まれており、終わるまではまだなんとも言えません。

とは言っても、全体のおよそ10%くらいを取引所が所有/保管しているっぽく、それらが投票に参加することはないのが現実的だという件もあったりで、投票率が上がりにくいだろうという問題は存在します

The DAO投票の現状

こんな感じですよね~、確かに…。

●Mistが重いなど気軽に投票参加できる環境が整っていなさすぎる。
●1つ1つのプロポーザルを学ぶ必要がある(英語わからない人はアウト…)
●投票してしまうと期間中はロック/ブロックされてDAOトークンの転送やSplitができない。
●投票する毎に手数料(gas)を消費する。
●大多数のホルダーが締め切り数分前などに投票に殺到した場合、ブロック毎のトランザクションに制限があるので問題となる。

これらが投票の障壁となってる理由だと挙げられています。

DTHPoolが改善策としてどれだけ力を発揮するか

投票率アップを達成するための施策はいくつかあるみたいですが、いまけっこう着目されているのがリキッド・デモクラシーモデルから発想されたDTHPoolという代理投票の仕組みです。DTHはダオトークンホルダーの略です。

リキッド・デモクラシーについてはこちらでわかりやすーく解説してあります。

ネットを使ったらもっと民主主義がよくなるだろう、と考えて活動している人がいる、という話。
原発でもなんでも、ある課題について、自分より詳しいと思う人に投票権を委譲していく。繰り返すと、もっとも詳しい専門家に多数の投票権が集まる。という発想があるよ、って話でした。
~創発民主主義。リキッド・デモクラシー。天声人語を読んで。より引用

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要するに、投票をDTHPoolの代理人に委譲して投票してもらおうじゃないか、そうすると投票率や精度が自然と上がるんじゃないかという発想で、DTHPoolに委譲するメリットは、

●より詳しい代理人に委譲できる。
(ファンドマネージャーなり投資家なりやってるプロフェッショナルなど)
●委譲すると投票に参加する形になるがDAOは"ほぼ"ロックされない。
●ホルダーはいつでも委譲を取り下げて自分で投票に切り替えることができる。
●ホルダーはいつでも他の代理人に委譲を変更することができる。

というところです。

代理人はあるプロポーザルに対してYes or No or No Voteの意思を設定する必要があり、DTHPoolは投票締め切りの直前になって自動的に投票(setTheVote)されるようになっているようです。

もしあなたがイヤな方針が示されておれば、投票締め切りまでにそのプールから抜けて他の代理人を選ぶか、自分で投票するかを選択することだってできるようです。

あーまたなんだか中央集権的な流れだなーと感じる人もいるかもしれませんが、代理人は必ずしも人間でなくていいみたいです。ルール化されたコントラクトでもソーシャルネットワーク的な代理でも。

また、代理人には報酬を支払うべきかどうか?払うならいつ誰がどうやって?なんていう考えもある模様。

DAOホルダーはいろんなDTHPoolに分散委譲してもいい。
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将来的にはDTHPoolに集まったDAOを決まった割合でYes or Noに投じることも可能。
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以上がDTHPoolの概要になると思います。

このDTHPoolに参加するDAOホルダーが少ないと存在意義が薄れてしまうので、どうやって促進されてどのくらい利用されるのかも興味あります。

しかし、なんだか普通におもしろいです。めっちゃわかりやすいし。

考え方は斬新ではないのかもしれませんが、そこはハッキリいってどうでも良くて、やるかやらないか、それが結果につながるかつながらないか、そして継続するかしないかではないかと思います。

(究極的には、DAOの市場価値さえ上がれば何でもいいw)

Vitalikの予想通り?

Vitalik先生の予想した通り(というか助言とかしたんじゃないの?w)の流れになってるみたいで、この記事を書く際に参考にしたDTHPoolについての詳細資料も紹介されております。

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