ビットコイン・ユーフォリア

 最終更新日2017/12/12 公開日2017/12/12    この記事は 約13分 で読めます。


今回の記事はNEMに特化したものではありませんが、面白そうな記事だったので和訳してみました。NEMに関しては途中に出てきます。

また、「ユーフォリア」とはイタリア語で、強い高揚や幸福感・多幸感を現すんだそうです。多幸感はセロトニンが大量に出まくった状態ですね。ヤバイクスリでも感じられるという類のものでもあるとかw

ネム・ユーフォリア、イーサリアム・ユーフォリア、モナ・ユーフォリア、ペペキャッシュ・ユーフォリア…、支持する通貨価値(市場価値でも使用価値でも)が上がって、コミュニティ内で存在感が認められたり、クリプト・ユーフォリアを感じはじめている人も多いのではないかと思います。

原文はマレーシア初のニュースサイトとして1995年に立ち上がった、Star Onlineという知名度もあり権威も認められているメディアで投稿された記事です。どちらかというと、マレーシア国内向けの煽り記事、といった方がわかりやすいかもしれませんw

少し長めなのでお時間のあるときにどうぞ。

ビットコイン・ユーフォリア

暗号通貨の価格は上昇し続けるのか?もしくはバブルがはじけるのか?

マレーシアの「バンダール プッチョン ウタマ」の中心で営業する、これといって特徴のない2店の屋台が、毎朝マレーシア人の好きなカレーミーやフィッシュヘッドヌードルなどの食事を販売しています。

しかし、互いに隣接するそれらの屋台には、目を引く斬新な特徴があります。ガラスに、世界の二大暗号通貨であるビットコインとイーサリアムでの支払いを受け付けている、という表示が貼られているのです。

2つの屋台を経営するLeong夫妻の息子であるAndrew Leong氏は、暗号通貨コミュニティのメンバーです。

「私たちはビットコインとイーサリアムを決済方法として受け入れている、マレーシア初の屋台です。」

と彼は宣言しました。

クランタンのバックウォーターにあるナシケラブの露店や、プタリン・ジャヤのセクション17にあるJEQ in the Houseのカフェなどの、マレーシアの数店舗がすでに暗号通貨での決済を受け付けていましたが、それはビットコインに限定されていました。

店主も認めるように、約1か月前に暗号通貨決済の表示を出してから、実際にヌードルの代金を暗号通貨で支払った顧客は片手で数えられるほどしかいません。

「しかし5年もすれば、誰もが支払いに暗号通貨を支払うようになっていると私たちは考えています。だから私たちはその先駆けになりたかったのです。」

とAndrew Leong氏は言います。同氏は大学時代にビジネスと金融を専攻しており、現在は昼間にアセットマネジメント会社に勤務しています。

また、Andrew氏は1st Crypto Academyという名前の暗号通貨のトレーニングセンターを、プチョンのセティアウォークで運営しています。そこでは100人以上の地元住民が、ブロックチェーンの基礎理解から、暗号通貨の取引方法にいたるまで様々なコースに登録しています。

しかしビットコインは1BTCあたり1万ドル(40,910リンギット)を超え、金融業界における最大のバブルの1つと言われるようになりました。マレーシアの人々はその価格でも投資を行うものなのでしょうか?

マレーシアで営業している、最も高い人気を誇るLuno取引所は、今では100万人の顧客もしくはウォレットが登録されていると述べています。しかし、アカウント所有者についての全国的な統計は明らかにしていません。

しかし、Luno取引所は興味深い統計を公表しています。例えば、木曜日だけでマレーシア人はLuno取引所で900以上のビットコインを取引しており、その総額は4,000万リンギット(約11億円)相当になります。それに比べて、マレーシア証券取引所の平均的な一日の取引高は、20億~30億リンギット(約557~835億円)となっています。

とはいえ、4,000万リンギットという数字は、たった1つの取引所によるものです。

シンガポールを基盤としたLuno取引所の東南アジア地域のアソシエートであるMriganka Pattnaik氏によれば、取引所が営業を開始してマレーシアでイーサリアムが取引可能になった11月9日以来、1,414単位のイーサが取引されたとのことです。「2週間で、私たちはマレーシア国内で2,938件の取引を処理しました。これは100%以上の成長率です」と同氏は言います。

ビットコインのユーフォリアは強まり続けています。今週その価格は、すぐに沈静化したものの、1万ドルを超えました。しかし同時に今週、従来的な金融業界から、暗号通貨に対する批判的な声がさらに多く聞かれるようになりました。ビットコインが90ドルの時に投資を開始していたヘッジファンドのあるマネージャーは、現在の状況は私たちの人生最大のバブルであると指摘します。

著名な経済学者であるJoseph Stiglitz氏は、デジタル通貨はあらゆる社会的な目的で使用されてしまうため、法律で禁止されるべきだと主張します。彼は決済システムにおける技術的イノベーションは支持するとする一方で、デジタル通貨は政府が「法定通貨として発行」して、その管理を行うべきだと考えます。

彼はさらに、アメリカ政府が将来的にはビットコインを既存の規則に対する「脱法行為」だとみなし、問題を「未然に防ぐ」ことを決断して、それによって暗号通貨が大暴落すると考えているようです。

そうはならないと考える人物もいます。

「誰もビットコインを『法律で禁止』することはできません。それはBitTorrent(※Peer to Peerを用いたファイル転送用プロトコル及びその通信を行うソフトウェア)のようなものです。インターネットを遮断しない限り、とどまることはありません。」

と、匿名を条件に発言してくれた、ある地方政府機関の職員は言います。

現在のビットコイン価格の急上昇において、注目すべきことはヘッジファンドの存在でしょう。CNBCは10月に、ビットコインや他の暗号通貨を専門に扱うヘッジファンドが120以上存在すると報告しました。

暗合通貨を気の遠くなるような、危険なレベルの価格にまで押し上げているのは、ヘッジファンドの存在だと主張する人々もいます。

ICOの隆盛

ビットコインへの熱狂のさなか、イニシャルコインオファーリング、通称ICOが大流行しています。ビットコインに加えて、市場には数千もの暗号通貨が流通し、地方の市場を含めれば2日に1種類の通貨が新たに誕生しています。多くの規制機関がICOを好ましく思っていません。ICOでは、一般人からの資金調達などを規制している、厳格な証券法に対する違反行為が行われているからです。

マレーシアやシンガポールなどの冷静な市場では、規制機関のスタンスは明確です。彼らはICOを違法だとはしていませんが、「資金調達が主な目的であるなら、長い時間をかけて制定・改正されてきた既存の証券法に注意をしてください。」と簡潔な発言をしています。

Luno取引所のPattnaik氏は、現在のICOの大流行について、素晴しい要約を行ってくれます。

「スキャム、無能なチーム、成功するために特別の技術を使用していない(使うべきではない)プロジェクト、そして過剰に資金を調達している案件が多く存在しています。いつか大成功するかもしれない興味深いプロジェクトも存在しますが、その数は非常に少なく、ごく稀です。

消費者は自身の居住地の法的な影響だけでなく、ICOを行っているチームや技術について必ず入念な調査をすべきです。また、そうした投資に関連する高いリスクを理解し、誇大広告には手を出さないことが重要です。」

最近ICOを通じて1億500万ドルを調達した暗号通貨取引所であるQuoineのICOを務めるMike Kayamori氏は、

「私たちは、顧客のみなさんにはリスクキャピタルのみをトレードし、自身のデューデリジェンスを果たすよう助言しています。企業のホワイトペーパーを読み、マネジメントチームについて調査を行い、コミュニティに参加して会話を行い、プロジェクトをより良く理解するように努めましょう(暗号通貨コミュニティは主にTelegramやSlack上に存在します)。」

と言います。

注目すべきこととして、暗合通貨のビジネスに携わっている人々は必ずと言っていいほど次のように言います。重要なのはビットコインではなく、それを支えている技術のブロックチェーンなのだと。

XEMという独自の暗号通貨を持つブロックチェーン技術である、NEMの地域代表を務めるStephen Chia氏は、議論すべきはビットコインについてではなく、ブロックチェーン技術についてだと言います。

「ブロックチェーンとその社会への影響を話し合ってこそ、より有意義な議論となります。ビットコインは投機的な群集心理によって動いています。」

と彼は言います。

彼によれば、NEMのブロックチェーン技術は、従来型のデータベースと比べて、安全なトランザクション台帳を維持するための、抜本的に合理化された手段を提供するとのことです。

「NEMのブロックチェーンプラットフォームはゼロからスケーリングと高速化を行うために設計およびコード化されており、内部の台帳に対して業界最高のトランザクション速度を提供します。」

NEMの提携および戦略的同盟についてのグローバルディレクターであるJason Lee氏は、ビットコインとブロックチェーンの根底にあるコンセプトは分散化だ、ということを理解することが大切なのだと指摘します。

「分散化とはピアツーピアのエコシステムで、一般的には中央集権的な仲介機関が存在しません。私たちが今日目にしているのは社会における技術的変革の到来であり、私たちが本当に考えるべきは、それに対してどう反応するかということです。」

Kayamori氏は、ビットコインと他の暗号通貨は価値の譲渡や決済手段としての、ブロックチェーン技術の実用的なアプリケーションであると言います。

「ブロックチェーン技術は当事者間の信頼行為を自動化しました。さらに、ブロックチェーン上に記録されるあらゆるトランザクションは変更不可能なため、改ざんを行うこともできません。

ブロックチェーン技術は金融サービスだけでなく、他のあらゆる産業においても応用可能な強力な技術です。その応用範囲はサプライチェーンの管理、不動産、芸術作品、在庫評価額や所有権の証明など様々です。」

ビットコインを購入すべきか?

ビットコインや暗号通貨を取り巻くあらゆる否定的な報道にも関わらず、ますます多くのマレーシア人がこの奇妙な時代の流れに乗りたいと感じるようになっています。ビットコインを購入することにはリスクがあると怖れているため、彼らはEthereumなどの「より安価な」暗号通貨に注目するようになりました。

ビジネスにおけるブロックチェーンのアプリケーションをサポートするACCESS Blockchain Association Malaysiaに所属するSuraya Zainudin氏は、有意義な助言をしてくれます。

「私のアドバイスは、まず第一に他にもリスクの高い投資を行っているのであれば、ビットコインへの投資は避けるべきだというものです。ビットコインはリスクの高い商品なので、すでにリスクの高い投資を行っている人物のポートフォリオに入れるのは好ましくありません。暗号通貨はスキャムの被害を受けやすいということも知っておくべきでしょう。

世界の多くの地域で規制が行われていないため、被害者が法的な対応を求めようと考えたとしても、出来ることはほとんどありません。最後に、デジタルセキュリティについての深い知識がなければなりません。スキャムだけでなく、ハッキングやフィッシングなどの被害にあってビットコインを失ってしまった、という話を聞くことは珍しくありません。」

と彼女は言います。

一方で、ビットコインの熱心な信奉者は、様々な否定的な言葉にはまったく動じていません。プチョンで両親が経営する露店に暗号通貨の決済オプションを追加したAndrew氏もその1人です。

「ビットコインが安全な決済手段として世界的に幅広く受け入れられた際に、その価格が将来10万ドルに到達しても驚くには値しません。」

と彼は言います。

原文:Bitcoin euphoria

 - NEM(ネム) ,

  著者プロフィール

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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