多事多端!あれからどうなった?イーサリアム系ICOのそれぞれの結果と経過
最終更新日2016/11/25 公開日2016/11/22 この記事は 約6分 で読めます。
2016年があと1ヵ月ちょいで終えようとしています。この世界に足を踏み入れてまだ9ヵ月ほどですが、もう3年くらいはいるんじゃないかと錯覚するくらい目まぐるしかったです。
ICOもいろいろたくさんありましたが、特に注目してきたEthereum系DappsのICOの2016年についてまとめます。
目次
The DAO:大成功→死亡
4/30、5000人以上にまで膨らんだコミュニティの期待を背に、クリエイションと呼ばれたICO開始。28日後のセール終了時の発行数をもって総発行量とし、調達資金の上限は青天井とした。
開始3日目にしてクラウドファンディング史上8位となり、5/17には史上最高値を記録する。最終的に160億円(1ドル=100円)を得て5/28に無事終了するも、6/17にTheDAOアタック事件が起こり、親であるEthereumに多大なる迷惑をかけつつプロジェクト解散。
11/21現在、当時の公式サイトはDAOhubのフォーラムにリダイレクトされる。
11/19には「チャリティDAO」としてチームを一新し再起(?)する方針が発表された。
「チャリティDAO」でSlock.itが再挑戦的な…(探さないでください。
The Developers Behind The DAO Are Launching a New DAOhttps://t.co/tl1bWOITlY
— トレスト / クリプト&FX (@TrendStream) November 19, 2016
HongCoin:失敗
8/29にICO開始、DAO的なヤツ(それ以上の情報仕入れず)
「1ヵ月間で目標最低調達額に到達しなければ、自動でもう1ヵ月延長する」というルールがあったにもかかわらず、あまりにもお金が集まらなさ過ぎたからなのか1ヵ月目で運営により強制終了となる。
尚、それまでに集まった資金はMistなどから各自リファンド送信することで返金される。11/21現在、同コントラクトアドレスにはまだ1,000ETH(約100万円、1ETH=1,000円なら)ほどの資金が残っているようだ。
トップページにはICO中止案内とリファンドの案内、そしてまたやり直すだろうという予告。
FirstBlood:成功
9/26にICO開始するもわずか3分で上限50万ETH(5.5億円ほど)分のトークンが完売。
「時間」では日本時間9時ごろ開始だったが、詳細には「ブロックナンバー」であり開始ブロックナンバーになったのが9時3~4分前だったので、9時00分からだと思って待機してた人々にとっては10秒ほどで完売してしまったことになった。
尚、このFirstBloodのセールには事前に中国の取引所YUNBIが顧客に対して予約購入を募っており、開始直後に25万ETHほどがまとめて発注されたのが瞬殺完売となった主な要因である。
SingularDTV:成功
10/2にICO開始、コミュニティ数はあまり多くなくあまり盛り上がっていない印象が強かったが、およそ15分で7.5億円分のトークンが完売した。
Netflixなどを食おうとするような初のエンターテイメント系プロジェクトということ、ConsenSysとの関連が強く、同プロジェクトであるBalanc3やINFURAやLightWalletを採用したことなどが群集の期待を煽ったのかもしれない。
また、後日になるがEthereumのキラーアプリとして最も注目の声が高いuPortも取り入れることになったようだ。
Hacker Gold:進行中
10/20にICO開始、現在進行中で12/22まで行われる。11/21現在のところ約8,000万円調達中で他と比べると超スローペース。
Inchain:進行中
10/27にICO開始、現在進行中だが、終了まで残り2日の時点で獲得しているのは約2,300万円ほど。最低目標額が1.75億円なので、これは超絶厳しい戦いに。高確率でファンディング失敗しそう。尚、最低金額に到達しなかった場合はリファンドされる。
Golem:成功
11/11にICO開始、コミュニティの数も順調に伸びてきており完売必須案件だった。結果、23分くらいで9億円分を完売。
Beyond The Void:成功かつ進行中
11/1にICO開始、残り10日ほどのところで調達しているのは約3,700万円ほど。目標最低金額はすでにクリアしている。
vDice:進行中
11/15にICO開始、90分ほどで1億円を売り上げる。11/21現在では2億円ほどに。
Gnosis:開始前
当初は9/12ICO開始予定だったものの、延期につぐ延期で現在は「2016年内」となってしまった。
uPort:なし
Devcon2のプレゼン大会「Demo day」で優勝するなど、Ethereumのキラーアプリとして注目が高まるが、どうやらICOはしない(トークン発行しない?)タイプのDappらしいです(SingularDTVのCEOに直接聞きました)
まとめ
ICO疲れ!!
著者プロフィール
お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。
WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
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