MtGoxとBTC-e、そして失われたコイン:過去最大のサイバー犯罪の進行中のタイムライン
最終更新日2017/09/07 公開日2017/09/07 この記事は 約4分 で読めます。
これはおもしろそう…と思ったので和訳してみましたよ。黒歴史を時系列で確認できるので、当時を知らない人には何が起こってたのか見えてくるかもです。
早速読んでみましょう。
目次
MtGoxとBTC-e、そして失われたコイン:過去最大のサイバー犯罪の進行中のタイムライン
去年の今ごろなら、ビットコインには報道に値するようなスキャンダルはもう残されていないと考えた人がいたとしても当然です。しかし過去数か月で、この技術はもはや真新しいものではないものの、今後もしばらくは興味深いものであり続けるということが分かりました。
最近のハードフォークと初のアルトコインであるBitcoin Cash (BCH)の発行によって、先月報じられたMtGox事件の調査における進展のニュースは、暗号通貨業界をカバーする報道メディアの間では、単なるBGMのノイズになってしまいました。
今日の暗号通貨エコシステムの参加者の中に、MtGox事件による窃盗を記憶しているか、その影響を受けた経験があるほど長く携わっている人がほとんどいなくなってきていることを考えれば、これはもっともなことです。しかし、ビットコインを初期から追い続けている人にとっては、MtGox強奪事件の謎の解明において、少しでも進展があったとしたらそれは大きなニュースなのです。
最近の出来事、つまりMtGoxからビットコインを強奪したとされているAlexander Vinnikの逮捕とBTC-eの閉鎖を踏まえて、現在は機能を停止しているMtGox取引所のこれまでの経緯を追ってみましょう。
2007年1月
マジック:ザ・ギャザリングのプレイヤーが株式のようにデジタルカードをトレードできるウェブサイトを作ろうと、ソフトウェア開発者のJed McCalebはmtgox.com (Magic The Gathering Online eXchange)というドメインを取得しました。サイトは2007年の後半に3カ月ほど運営されましたが、その後McCalebはそのサイトを時間をかけてまで主催する価値はないと判断しました。
2010年7月18日
ビットコインのことを知るとすぐに、McCalebは取引サイトを書き上げて、休止していたmtgox.comのドメイン名でローンチしました。
2011年3月
サイトにだけ時間を費やすことが不可能なため、McCalebはMtGoxを、日本で活動するフランス人のソフトウェア開発者であるマーク・カルプレス氏に売却しました。
2011年6月19日
MtGoxは、監査役のコンピュータが漏えいし、ハッカーに大量のビットコインを盗まれてしまうというセキュリティ侵害を受けました。ハッカーたちは盗んだコインをすぐに売却し、MtGox取引所ではビットコインの名目価格は1セントにまで暴落しました(もっとも価格は数分で訂正されましたが)。この一件はMtGoxのセキュリティの脆弱性を示唆する最初の事件となりました。
2011年9月
この時点で取引所とそのユーザーは知らなかったことですが、MtGoxのホットウォレットのプライベートキーがコピーされたwallet.datファイルを通じて盗まれました。そのため、ハッカーたちは漏えいしたウォレット内のコインに直接アクセスし、そうしたアドレスに預金されているあらゆるビットコインを、時間をかけて消費することが可能になってしまいました。
著者プロフィール
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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
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