いかにしてNEMは未来のコインとして設計されたか

 最終更新日2018/02/04 公開日2018/02/04    この記事は 約8分 で読めます。

では早速ですが、NEMの歴史も垣間見れる記事でしたので和訳しました。

様々な種類の暗号通貨があらゆる場所で誕生してきました。ビットコインの価格が信じられないほど急速に高騰したため、誰もがビットコインの「成功」に続く次なる暗号通貨を探しています。

その誕生以来すでに成功を達成している通貨が1つ存在します。それがNEMです。

過去の経緯:The New Economy Movement(新しい経済活動)

現在ではNEMとして知られているThe New Economy Movementは、暗号通貨市場に1つのコインを追加するためだけに作られたものではありません。それは未来のコインとなるべく開発されたものです。

NEMは他の暗号通貨(ビットコインなど)から得たコンセプトと、ネットワーク理論における学術的研究を統合した暗号通貨です。NEMは分散化、経済的自由、そして機会の平等という原則に基づいて新しい経済を作り上げることによって、個人に力を付与することを目的とした運動として始まりました。

2014年の初頭に、NEMの創立者たちは、新しいクリーンな暗号通貨の開発を目的としたイニシャルコインオファーリング(ICO)の開催を発表しました。このICOにおいて、公平性と平等主義がすでに明確に示されていました。

NEMブロックチェーンの公式な開始時点で、平等で公平なコインの配布を行ったことは、NEMの持続可能性と適応性において決定的な意味を持っていました。

NEM創立者の1人であるハンドルネームUtopianFuture(※1)は次のように言いました。

「ステークホルダーコミュニティへの配布ラウンドを設ける目的は、NEMの大部分をロジスティクスが許す限り均等に多くのステークホルダーに振り分けることでした。その目的は、分散型ネットワークとしてのNEMの存在と運営をサポートしてくれる、大規模で分散型のコミュニティを構築することでした。」

ビットコインや他のマイニングコインとは異なり、NEMでは全てのコインがジェネシスブロック(最初のブロック)で分配されました。NEMでは、ステークホルダーがNEMのネットワークノードとなり、Proof of Importance (POI)のメカニズムと通じてトランザクションを検証してネットワークを保護するように設計されています。

このような配布方法によって、暗号通貨マイニングビジネスの必要性がなくなり、同時にPOIのメカニズムによって、コンピュータ処理能力を競って拡大することも避けられます。

また、このコイン分配において、約75%が3000人のステークホルダー(※2)に平等に発行されました。残りの25%のNEMはマーケティングと開発費用に割り当てられました。

この平等な分配方法を取ることによって、それぞれのステークホルダーは全通貨の約0.025%しか管理していないので、誰も価格の操作を行うことができず、誰も他者に対して大幅なアドバンテージを握ることはできなくなりました。

未来に向けた前進:経済的運動から技術的発展へ

NEMが最初に掲げた、デジタル時代に向けた平等主義の新しい経済を「作り上げる」という目標は高尚なものではありましたが、現実的には達成が困難なものでした。

例えば、公平な競争の場を実現するためにNEMは最初にコインを平等に分配したにも関わらず、そのバランスのとれた分配比率は持続しませんでした。暗号通貨市場は自由市場の原理に基づいているため、NEMの平等主義的な大志は、高潔ではあるものの、現実的ではありません。

NEMはこの目標を完全には達成できないのかもしれませんが、技術を基盤とした企業がサービスの質と信頼性を向上させることを可能にするイノベーションの開発には成功しています。未来のデジタル世界に向かっていく際に、決定的に重要となるNEMの特徴が2つあります。

その1つがEigentrust++アルゴリズムです。このアルゴリズムはピアツーピアのネットワークにおける信頼性を構築します。もしいくつかのピアがネットワーク中に故意に偽りのデータを送信した場合、理論上Eigentrust++アルゴリズムはそのピアをネットワークから排除することになります。

同様に同アルゴリズムは信頼性の評価を、スキャムを行うのが不可能な方法でピアに適用します。NEMはこの高度なアルゴリズムを使ってネットワークの保護を行っている、唯一ではないにしろ、初の暗号通貨です。

この機能は今日、さらには未来のデジタル経済において非常に重要なものです。NEMのアルゴリズムは、Eコマースに適用された場合には、トランザクションコストを削減して、実質的にはデジタルな手段を通じたトランザクションの増加を促進します。

このアルゴリズムには、データ管理、デジタルマーケティング、そしてカスタマーフィードバックといったビジネスの他の側面における多大なチャンスと適用可能性があります。

もう1つの重要な特徴は、NEMがブロックチェーンにアクセスする際にHTTP APIを使っているということです。これには2つの意味があります。

第一に、これによってアプリケーションの開発がより簡単になります。第二に、そしてさらに重要なこととして、それによってNEMはオフチェーンのスマートコントラクトを提供することが可能になります。

オフチェーンのスマートコントラクトは、NEMのブロックチェーン技術を使用している技術系企業を、より柔軟に、そしてより動的なものにしてくれます。企業のビジネスモデルが戦略的に変更された場合にも、スマートコントラクトはその新しいビジネスモデルに対応するように修正することが可能です。

これは変化が激しいデジタルエコノミーにおいては非常に重要なことです。脆弱性、不確実性、複雑性、曖昧性といった企業がデジタルエコノミーにおいて直面する問題を考えれば、柔軟性と動性はあらゆるビジネスがデジタル時代で発展するために備えておくべき2つの重要な特徴といえます。

概して言えば、NEMは新しい経済の構築を目指す暗号通貨から、デジタル時代において革新的かつダイナミックな影響を与えるブロックチェーン技術のプロバイダーへと進化してきました。

NEMは高尚な過去の姿から、非常に有望な未来の姿へと前進しているのです。NEMにとっては、未来に抱く夢の方が、その過去の歴史と比べれば確実に素晴らしいものとなるでしょう。

※1
UtopianFutureは最初のICO開催前に自作自演アカウントを作っていたことが判明した際に、最終的にNEMの共同創立者の地位を退きました。彼は、支持者がほとんどいなかった時代に需要を高く保つために、そうした自作自演アカウントを作成したと述べています。
※2
1600人という数字が周知されてますが、Pre launch publicauctionで155、Stakeholder community distributionで2845の合計3000の枠に対して1600人の応募があったということでしょうか?ジェネシスブロックではサステナビリティファンドに行った分を除くと1346のアドレスに分配されていました。尚、2014年当初は発行数40億だったようで、そのあとに現在の8,999,999,999に増額された模様です。この件はまた調査しようと思います。

 - NEM(ネム)

  著者プロフィール

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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