ブロックチェーンは教育業界に進化をもたらすか?それとも革命を起こすのか?

 最終更新日2018/04/11 公開日2018/04/11    この記事は 約7分 で読めます。

(以下、和訳です!)

■教育の伝達方法は変わりませんが、資格の証明方法は変化します
■規則の制定を待つか、それとも独自の規格を作り上げるのか考えましょう
ブロックチェーン技術が金融サービス産業を変容させている状況で、誰もが抱く疑問は、それが将来的に他の産業に応用可能かということでしょう。

マレーシアのグローバルイノベーション&クリエイティビティセンター(MaGIC)は、3月14日に教育業界におけるブロックチェーン技術の将来的な応用の可能性についての討論会を開催しました。

その問題について討論を行った参加者は、IBMマレーシアの政府および規制対応ディレクターのHasnul Nadzrin Shah氏、LuxTagの創立者で最高財務責任者のFaeez M. Noor氏、Thynk Blynkの共同創立者でCEOのParag Jain氏、EduValueの専務取締役であるBarry Awyong氏、そして司会として参加したMaGICのZaim Mohzani氏です。

LuxTag、Thynk Blynk、EduValueはすべてブロックチェーン技術関連のスタートアップで、その製品とソリューションは教員業界にも応用が可能です。

教育業界におけるもっとも一般的なブロックチェーン技術の応用方法としては、教育機関の証明書を検証するというものです(証明書が、ある大学によって発行されたものであることを証明するというように)。さらには成績や卒業証明などの生徒のデータを改ざんから守ることもできます。ブロックチェーン上のデータは変更不可能な性質を持つため、こうした認証や検証が可能になるのです。

参加者が議論した最初の疑問は、教育業界は変化を受け入れるのに時間がかかるという事実を考えたとき、ブロックチェーンは金融サービス業界に変革を起こしたように、教育業界を抜本的に変えることができるのか、というものでした。

Awyong氏はブロックチェーン技術は教育を本質的に変えてしまうことはない(教授法と教室のコンセプトは直接的には影響を受けない)としつつも、ブロックチェーンによって学習の履歴、自分で行った学習、単位の移動などの容易な検証が可能になるため、学生の資格や証明書などについては影響を与えると考えています。

Hasnul氏は、IBMはすでに日本でそれを行っていると述べました。日本ではIBMがSony Global Education Foundationと提携して、ブロックチェーン技術を応用して、日本の大学が学生の教育証明書を検証する際に直面している問題を解決しようと試みています。

「許可制のブロックチェーンシステムが求められる一番の理由は、それが複数の場所に由来する学生の記録を管理することができるからです。そこでの重要性とは、生涯にわたる学習を記録できるということです。ブロックチェーン上で学生の記録をつけることができるのです。」

と彼は言いました。

変化のスピードについて、Jain氏は、金融サービス業界は一般的に、教育業界に比べて利用できる資本が多いのだと指摘しました。彼によれば、その利用可能な資本の少なさが教育業界での新技術の受容が遅い主な理由だといいます。

彼は、教育機関は世界的に営業しているパートナーと提携を行い、生徒の獲得先となる国々にアクセスできるようにし、そうした国々で自身の発行する証明書が認証される仕組みを作ることで、ブロックチェーンを活用したエコシステムを構築すべきだと提案します。

Zaim氏がもう1つの懸念として、規制の問題を議論で提起しました。つまり、政府がユーザーを保護するためにブロックチェーンの使用方法を規制すべきか、さらには最近のマレーシア国内でのレギュラトリーサンドボックス(規制の砂場)イニシアチブと関連して、規制がイノベーションの妨げになるかという問題です。

マレーシアの金融庁は国家レギュラトリーサンドボックス・イニシアチブを2月14日に開始し、規制機関や一部の業界企業で構成されるブレインストーミング・グループを発足しました。そのグループにはスタートアップや中小企業も参加しており、起業家が革新的なアイディアや製品をテストすることが可能になっています。

Hasnul氏は、ブロックチェーンを活用したプラットフォームのユーザーや、そうしたデータから洞察を得る人物や企業に対して、どのような権利を与えるべきなのかを、あらゆる政府が真剣に検討しなければならないとする見解を述べました。

「その際に、実験によって進化か革命が生まれるのです。政府は進化を好みます。だからこそ彼らはサンドボックスを利用するのです。しかし、起業精神とは、まさにそうした境界を検証し、規則を破壊して変革をもたらすことなのです。」

と彼は言いました。

規制の最終的な目標はユーザーを保護することにも関わらず、政府は規制を施行する際に時間をかける傾向があります。

「そのことで、この産業に参加しようとしている企業によるイノベーションが妨げられたり、縮小されてしまうでしょう。業界にいる私たちができることは、規制機関と密に協力して、新しい基準を考案することなのです。」

とFaeez氏は提案しました。

Faeez氏は、LuxTagはマレーシアのブロックチェーン起業家を代表する業界グループの一員であり、当局と協力してブロックチェーンの規格を制定しようとしているのだと説明しました。

しかしJain氏は、たとえ政府が規制を制定して施行したとしても、他の国に信頼され受け入れられるとは限らないと言います。規制を待つのではなく、彼はより革命的なアプローチを提案します。

「私たち起業家がすべきこととは、革命的な進化を起こすことなのです。革命と進化は対立する概念ではありません。」

彼は非営利のアメリカの大学への出願サービスであるThe Common Applicationの例を引用しました。The Common Applicationは18校のアメリカの大学によって開始され、今ではアメリカ国内外の700校以上の大学が会員になっており、アメリカにおける大学への出願の90%以上を取り扱っています。

「今日、大学が集まってコンソーシアムを結成し、信頼できるデータと業界の標準規格を作り上げるのを妨げるものは何もありません。」

と彼は指摘します。

「規制も結構なことですが、私たちは黙ってそれを待つわけにはいきません。政府には独自の制限、政治、選挙が存在します。もし行動しようと思うなら、いま実行しましょう。行動を開始すれば、おそらくはそれによって規制の制定も楽になります。鶏と卵のどちらが先に来るべきかを決断すべきなのです。」

原文:Blockchain: creating evolution or revolution in the education sector?

 - NEM(ネム) ,

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