NEMの中心的なコアデベロッパーであるJaguar0625へのインタビュー
最終更新日2019/04/15 公開日2018/04/11 この記事は 約6分 で読めます。
(以下、和訳です)
NEMの広報担当グローバルディレクターであるAlexandra Tinsmanによる、Catapult (mijin v.2)のプレビューベータ版のローンチ特集の一環として行われたものです。
目次
1.NEMの開発チームとはどのような集団ですか?
開発チームは小規模ですが、とても強力です。BloodyRookieとgimre、そして私はNEMの誕生以来ともに開発を行っています。そのため今では私たちはお互いをとてもよく知っています^^。私たちは、NEM Europe Centre of Excellenceが職員の雇用を開始したことをうれしく感じていますし、@aleix_mpと@gsolecubiloが2017年後半の参加以来、ソフトウェア開発キットとツーリングについて行ってくれた仕事に大変満足しています。
全員が熱心に開発を行い、共通の問題に取り組んでいるため、チームは特別なものとなっています。開発者間の連帯感も強まっており、そこから生まれるものはそれぞれが単独で達成できるよりも、はるかに素晴らしいものになっています。
2.Catapultについて、あなたが元々持っていたビジョンとはどのようなものでしたか?開発を通じて、そうしてビジョンや目標は変化しましたか?
プライベートとパブリックのユースケースの両方に適した、柔軟に設定可能で、パフォーマンスの優れたブロックチェーンというビジョンを持っていました。このビジョンは変わっていません。それこそがCatapultです。
Catapultの目標は開発開始以来ほとんど変わっていません。しかし開発は常に予想よりも時間がかかってしまうものです。開発者たちは見積もりに関してはあまりに楽観的です。チーム強化のための雇用に予定よりも時間がかかってしまっているのも仕方のないことなのです。
3.NEMやCatapultについて、ほとんどの人が気づいていないことはありますか?
Catapultのパブリックチェーンは、NEMのパブリックチェーン(毎秒2件まで)よりも多くのトランザクションの処理に対応しますが、元々の状態では、そこら中で噂されているような4000件という処理数に対応することはできません(※これはプライベートチェーンでのデータ)。
それを達成するためには現在NEMのパブリックチェーンを動かしているものよりも、平均してさらに強力なノードが必要となります。そのため、私たちはノードの運用意欲をなくさせるようなことは一切したくありません。ネットワークは現状でも比較的小さなものなので、それが縮小するよりも拡大していく方が望ましいのです。
4.将来的なリリースでNEMに備わってほしいとあなたが考える機能は何ですか?
この件について私はコメントすることができません。というのは、機能はコア開発者、Tech Bureau、NEM財団の三者が共同で決定するからです。
5.コミュニティがNEMの成功に貢献できる方法はありますか?NEMのコミュニティに伝えたいメッセージはありますか?
私たちにはコミュニティと呼べるものがあるでしょうか?特にコミュニティが盛んな日本のような特定の地域を別にすれば、「コミュニティ」とは投機家の集団にしか思えません。価格への固執と交換可能であるという性質が私を深く悩ませています。
サトシがビットコインを開発したのは、デジタルアセットへの過剰な投機を推奨するためではありません。彼の目的はもっと壮大なものだったと私は考えています。暗号通貨の本質的価値は素早く利益を出すことではないはずです。そうではなく、分散化と支配の民主化が本質であるべきなのです。
政府や企業ではなく、人々が自身のデータや将来的な財政を手に収め、それを管理することができるようにすることです。残念なことに、現在では暗号通貨業界の状況は、ほとんどが中の見えないボイラー室のように暗いものになってしまいました。
私としては、ブロックチェーンとその仕組みについて真剣に学ぶことをお勧めます。分散化の意味するもの、なぜハッカーがコインを奪った場合にもフォークを行わないことが賢明であるのかについて記事を読んでください。中央集権的な組織がいつフォークを行うのかを決定するのであれば、そのシステムは本当にすべて分散化されていると言えるでしょうか?
ポジティブな情報として、日本では素晴らしい相互支援の輪が確かに存在するようです。@TrendStreamによる#nemcafe、そしてnembarは素晴らしい取り組みです。私はcryptoTonyNEMによる、大部分が公平なNEMとNEM財団を扱った記事についてとても感謝しています。他にも素晴らしい仕事をしているコミュニティメンバーのことを私はきっと忘れてしまっていることでしょう。
本来は言う必要もないことですが、実際にNEMを使ってみてください。ウォレットのことだけを言っているのではありません。XEMで商品を購入して、NEMを利用してサービスを構築してください。インスピレーションを求めているのであれば、NEMハッカソンの勝者を見てみましょう。
ブロックチェーン技術はまだ黎明期です。チャンスは数多くあります。
原文:An Interview with NEM Lead Core Developer Jaguar0625
著者プロフィール
お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。
WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
またの機会にぜひ当サイトをご利用いただけるご縁があればとても嬉しく思います。今後ともよろしくおねがいいたします。