新しいNEMブロックチェーンハブ、Mulechainについてのインタビュー、NEMsp Networkのトライアル、PoliPoli のアプリケーション、EnSpiral 開発アカデミー:Inside NEM エピソード 43

 最終更新日2018/08/28 公開日2018/08/28    この記事は 約14分 で読めます。

Inside NEM エピソード43の和訳記事です。

エピソード43 はじめに

今日のテーマは事業拡大についてです。

扱っていく内容は、新しくローンチされたNEMブロックチェーンハブ、NEMsp Networkのパイロット版の紹介、コミュニティファンドの新しいガイドライン、各地域の最新情報などです。それに加えてMuleChainのCEOであるラルフ・ルー氏へのインタビューを行いました。

新しい開発者のリソース

今週私たちは、ニュージーランド初の完全なイマージョン式ウェブ開発スクールであるEnSpiral 開発アカデミーとの提携を発表しました。

彼らはブロックチェーンで開発が行えるようにプログラマーを訓練しています。今回の提携はいくつかの重要項目に焦点を当てています。

1.開発アカデミーの在学生や卒業生が参加できるブロックチェーンプログラムを開発する。
2.NEMプラットフォームを活用したいと考えるプロジェクトに向けて、NEMコミュニティファンドを宣伝する。
3.開発者がブロックチェーンに参加するためのリソースと訓練を提供する。

今回の提携の前段階としていくつかの出来事が起こっていました。ニュージーランドとマレーシアで、NEMブロックチェーンハブのローンチが行われ、NEMフィリピンのチームはフィリピン初のブロックチェーンハブであるCagayan Economic Zone Authorityとの提携を発表していました。

NEMのハブのすべてが、NEMを普及させ、NEMのチームが一般の人々と関り、プラットフォームについての訓練を行い、ブロックチェーンに興味を持つスタートアップをサポートする機会を拡大するために極めて重要なものです。

NEM財団は、2018年にテキサス州オースティンで開設予定のものを含めて、世界中にハブを新設しようと取り組んでおり、事業の拡大は継続しています。

NEMsp Networkのトライアル版の紹介

個々の開発者を訓練することに加えて、私たちは開発企業の研修にも取り組んでいます。最近、私たちはNEMsp Networkを発表しました。NEMspとはNEMサービスパートナーを略したものです。

NEMsp Networkは適格な提携企業を選定し、彼らに技術的スキルとビジネスシステムを提供し、クライアントをNEMブロックチェーンに統合してもらいます。

そうしたソフトウェア開発企業は、産業、専門分野、経験に関係なく自身のクライアントをブロックチェーンに移行し、それらをスケーリングするための技術を手にすることになるでしょう。

現在は8つの企業が参加しており、すでに3社が研修を終えてNEMspの一員となっています。

4社目も今週、研修を受講中です。もちろん、私たちは常にさらなる参加企業を探しています。こちらのリンクからプログラムについての詳細(英語)がご覧いただけます。

NEMコミュニティファンドの最新情報

拡大といえば、私たちは、NEMでの開発を検討しているスタートアップが、これまでよりもNEMコミュニティファンドによって資金を調達しやすくなるように改良を行っています。

NEMコミュニティファンドは、NEM関連のスタートアップ企業への資金提供についてのコミュニティ投票を行うことで、NEMのエコシステムの発展を促進するものです。

私たちは最近、ファンドのガイドラインを更新しました。

主な変更点の1つに、あらゆる状況において、ファンディングに申し込みたいと考えるすべての人のニーズに応えるよう設計された、新しい段階別ファンディングがあります。ぜひチェックしてみてください。現在のところ、段階は次のようになっています。

第4段階は500万ドルが上限となっており、YESアドレスにNEMブロックチェーンのPOIの3%が送信される必要があります。また、上場企業しか申し込むことはできません。

非公開企業については、プロジェクトの過大評価を防ぐために80万ドルが上限として設定されており、コミュニティファンドの持続可能性が向上しています。

この新しい段階的システムによってNEMコミュニティ内の対象者が増加し、これまでより小規模のプロジェクトに対してもファンドを提供する手助けができればと思っています。

新しい提出プロセスもリリースされています。今回のプロセスは、プロポーザルと添付資料の提出が、これまでよりもはるかに容易になるように作られています。もしプロジェクトをお持ちなら、ぜひ私たちにお見せください。

ラルフ・ルー氏へのMulechainについてのインタビュー

コミュニティプロポーザルについて言えば、現在Mulechainと呼ばれるプロジェクトが存在します。Mulechainはブロックチェーンを活用した、分散型でピアツーピアの物流ネットワークです。

私はCEOであるラルフ・ルー氏にインタビューをして、詳しく話を聞くことができました。以下がインタビューです。

アレックス:Mulechainが解決しようと試みている問題とは何でしょうか?

ラルフ:ブロックチェーンがなければ、私たちの行っていることはすべて実現不可能でした。Mulechainは、ブロックチェーンという新しい技術が提供してくれる利点をフルに活用することになります。

「新しいシェアリングエコノミー」で何が起こっているかを考えてみてください。非常に多くの人々が、「MulechainはUberやAirbnbと似たサービスですね」と言います。彼らの言うことは半分しか正しくありません。

もっと深く観察すれば、そうしたサービスとの違いは多くあります。

もちろん、ブロックチェーンを活用することで、シェアリングエコノミーは実現可能になります。しかし、大部分の人々は、オンデマンドサービスとピアツーピアサービスの違いが分からず、分散化とは何かを理解していません。

Mulechainが提供する新しいサービスとは「コンビニエンス・アシスタントサービス」と呼ばれるものです。他のサービス、例えばUberなどを思い浮かべてください。それらは基本的にはオンデマンドサービスにすぎません。ピアツーピアでも分散型でもないのです。

市場に存在する企業はどこも「コンビニエンス・アシスタントサービス」の提供を行っていません。基本的には、利用者は、業者に対して、その会社がすでに行うつもりのサービスを提供するように依頼します。

彼らはより多くのリソースを消費したり、さらなる努力をしたり、より多くの支出を行う必要はありません。彼らの既存のリソースの一部をシェアして、このサービスをあなたに提供するからです。これは新しい仕組みです!

基本的には、利用者は、業者に対して、その会社がすでに行うつもりのサービスを提供するように依頼します。

彼らはより多くのリソースを消費したり、さらなる努力をしたり、より多くの支出を行う必要はありません。彼らの既存のリソースの一部をシェアして、このサービスをあなたに提供するからです。これは新しい仕組みです!

アレックス:そのサービスは将来的にはどのように発展していくのでしょうか?

ラルフ:この事業の将来性を理解するためには、このビジネスの第2のパートを紹介しなければならないでしょう。

アレックス:では、お願いします。

ラルフ:これは貨物(パック)ビジネスなのです!かつては、「ミュール」と言えば、歩行の安定した動物のことでした。彼らは一生懸命働き、商品を運んでくれました。

もしミュールのキャラバンを組むとすれば、ミュールの集合所(ステーション)が必要になります。そこでミュールを集め、荷物をミュールに積み込んで、目的地に送り出すことができます。

Mulechainのプラットフォームにおいても、私たちはこのミュールのキャラバンのコンセプトを採用しています。誰がパックステーションのオーナーになるのでしょうか?あなたの隣人や、地元のレストランのオーナーなど、誰でもなることができます。

既存のUPSや Fed-Exの代理店以外なら誰でも可能です。あなたのご両親のように、退職して家で過ごしている人かもしれません。繰り返しになりますが、誰でも一定の期間「パックステーション」になることができます。フルタイムでもパートタイムでも大丈夫です。

アレックス:つまり、利用者は「ミュール」か「パックステーション」としてサインアップすることができる、ということですね。

彼らはテストを行って、Mulechainが自分たちにとって適切なプラットフォームかを確認することができます。長期的な利用のような形式ではありません。

実際に「このシステムは私にとって便利なものか?おー、とても便利だ!」という風に確かめることができます。

柔軟にMulechainを試しながら、日々の生活を送ることができます。それこそが、あなたの作ったビジネスモデルの素晴らしいところです。これまで仕事の機会が存在しなかったかもしれない場所に、その機会を作り出そうとしています。

ラルフ:その通りです!素晴らしい要約でした。ありがとう、アレクサンドラ。

世界各地のイベントなど

日本


最近行われたNEMの開発者を対象としたNEM Dev 名古屋や、東京、大阪、名古屋で開かれたNEMberの交流パーティなど、日本では素晴らしいイベントが多く開かれています。そうしたイベントでは、NEMのプロジェクトや製品が紹介されました。

日本での革新的な製品と言えば、伊藤 和真氏が手掛けたPoliPoliというアプリを必ずチェックしてください。

このアプリは日本の政治家と市民、特に若者との間のギャップを橋渡ししてくれます。NEMを活用して開発された、市民と政治家の間のコミュニケーションを容易にしてくれるアプリです。

PoliPoliは『東洋経済』という日本の有名雑誌が選出する、「すごいベンチャー100 2018年版」に選ばれました。

マレーシア

マレーシアでの最近の出来事に注目をしていないのであれば、チェックしておくべきです!私たちは、NEMマレーシアの開発および特別プロジェクトディレクターとして、Jasmine Ng氏を迎え入れました。彼女は7月21日に開催されたAsian Blockchain Hubで、ブロックチェーンと新設のNEMブロックチェーンセンターについてプレゼンを行いました。

Asian Blockchain Hubは、ヨーロッパおよびアジアにおけるブロックチェーンの未来を豊かなものにすることを目的としたEuropean Blockchain HUBの支援の下で開始された、一日限りの会合です。

このイベントがなぜ重要なのでしょうか?European Blockchain HUBと私たちNEMアジアチームとの間に直接的な提携関係があるということは、NEMアジアと密に協力してくれるヨーロッパ発の質の高い提携企業を今後も獲得できる、ということを意味します。

提携企業のある地域であれば、そこでNEMを普及させ、XEMの使用を促進することができます。だから、それらの出来事はポジティブな兆候なのです。

ひょっとすると、Money Today Networkに掲載された、東南アジアの地域代表であるStephen Chia氏のインタビューをご覧になったかもしれません。以下のリンクから聞いてみてください。

北アメリカ

北アメリカを見てみると、私たちの仲間であるジェフ・マクドナルド氏が、韓国で行われたブロックチェーンオープンフォーラムにおいて、高度なブロックチェーンアプリケーションを解き放つというテーマで講演を行いました。これは、私のお気に入りのスピーチの1つで、全NEMber必見です。

そして私はWild West Cryptosの最近のポッドキャストに出演しています。さらに今後開かれる2つの産業イベントでスピーチをする予定です。ラスベガスで開催されるChainXChangeに参加し、そこにはNEMラテンのPedro Guiterrez氏も加わりました。

韓国

NEMのチームは、ソウルで5月16・17日にAsia Leadership Conference (ALC)によって開催されたFutureBlockに参加したことで、韓国でもその存在感を増しています。

NEM東南アジア(SEA)のプロジェクトディレクターであるLance Cheang氏は、基調講演者を務め、暗号通貨ファイナンス、トークノミクス、ICOについてのパネルディスカッションにも参加しました。韓国は暗号通貨にとって非常に重要な国のため、これは大きな進展と言えます。

タイ

場所はタイに変わり、タイの代表であるLaura Tanaka氏は、7月28・29日にバンコクで開催されたHybrid Summit において、NEM顧問のジェフ・マクドナルド氏とベトナム代表のKimble Ngo氏と共に講演を行いました。

 - NEM(ネム)

  著者プロフィール

お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。

WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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