「NEMは誰にでも巨万の富をもたらすわけではありません。私たちの安全な技術はフィルターなのです。」―NEM財団共同創立者ジェフ氏へのインタビュー

 最終更新日2018/10/01 公開日2018/10/01    この記事は 約7分 で読めます。

BASE.INFOの編集長であるダニエルは、キエフで行われたBlockchainUA conference の期間中に、NEM財団の共同創立者(現在はアドバイザー)であるジェフ・マクドナルドへのインタビューを行いました。彼らはNEMブロックチェーンの利点と、暗号通貨市場とブロックチェーン技術一般の未来について話し合いました。

ダニエル:あなたはご自身のプロジェクトを開発者が使いやすいプラットフォームだと考えていますか?

ジェフ:はい、NEMは私が見てきた中で、最も開発者にとって使いやすいプラットフォームです。

ダニエル:多くのICOプロジェクトが現在、イーサリアムブロックチェーン上でICOをローンチしています。

ジェフ:ええ、イーサリアムはICOのローンチを行う際の最も人気の高いブロックチェーンです。

ダニエル:EOSやWavesのブロックチェーンを使用するICOもありますが、その流れはトレンドにはなりませんでした。ICOプロジェクトにとってのNEMの利点とは何ですか?

ジェフ:自社のプラットフォームに向けた安全なブロックチェーンを望んでいるのであれば、そのプロジェクトはNEMを採用するべきです。もし多くの資金を調達したいのであれば、イーサリアムはそれを可能にするエコシステム全体を作り上げているので、そこに加わるべきです。

他のブロックチェーンはその技術において多少なりとも似通っていますが、さらなる開発を行うために、プロジェクトに数百万ドルを注いでいます。

NEMは誰にでも数百万ドルをもたらすわけではありません。私たちの安全な技術はフィルターなのだと私たちは考えています。安全で確実な技術を求めているプロジェクトであればNEMを選択します。

他のブロックチェーンにも長所があり、ある点ではNEMを上回っています。しかし、少なくとも一日に一件はNEMを選ぶプロジェクトが現れます。彼らはお金を手にするわけではなく、私たちの技術が好きだから選んでくれているのです。

イーサリアムを選べばお金を手にすることができるのを知っていて、それでもNEMを選ぶのです。なぜなら彼らは安全なプラットフォームを必要としているからです。

私たちには、セブンイレブンのような様々な大企業と提携を結んでいるクライアント(LoyalCoin)がおり、彼らには数百万のサイト閲覧者がおり、大きな利益をあげています。そして、そうした成功のカギこそがセキュリティです。だから彼らはNEMを選ぶのです。

ダニエル:そうしたプロジェクトがICOを開催する必要性はあるのでしょうか?というのも、ICO市場は日に日に下降しているからです。

ジェフ:ええ、ほとんどのプロジェクトはICOを必要としていません。

ダニエル:では、なぜ彼らはそれを行うのですか?

ジェフ:お金を手に入れたいからです。ICOは資金を調達する優れた方法です。

ダニエル:しかし、手に入れた資金は彼らの必要なものを買うために使われ、プロジェクトのためには使われません。チームが資金調達に成功していながら、製品の開発には成功しなかった例が多くあります。

ジェフ:その通りです。だからこそ、多くの成功しているプロジェクトが、他に比べて使いやすく安全だという理由でNEMを選択するのです。誰もがICOを開催する必要があるわけではありませんが、大部分のプロジェクトが開催を希望します。

私たちの会社(LuxTag)では、私たちは独自のトークンではなく、ブロックチェーンを必要としていました。だからもちろんNEMを採用しました。

ダニエル:ブロックチェーンのない世界を想像できますか?

ジェフ:不可能です。しかし、ブロックチェーンがあらゆるものに取って代わると主張する人々もいますが、私はそうは思いません。

ダニエル:ブロックチェーンが活用される生活や仕事の場面にはどのようなものがありますか?

ジェフ:ブロックチェーンは三つのことを上手く行います。あなたのビジネスがより信頼性の高いものになり、透明性を示すことができます。物事をブロックチェーン上に移行することもできます。

そしてブロックチェーンは新しい市場を作り上げたり、既存の市場に貢献することもできます。私たちのNEMブロックチェーンはひと月に5億件のトランザクションを処理します。ただし、クラウド上のプライベートデータベースという環境での話です。

例えば、長い間営業している標準的な会社があるとします。ブロックチェーンのサービスを加えることで、そうした企業は、以前は取引できなかったポイントを、提携企業との間で取引することができるようになります。

ブロックチェーンはセキュリティ性能の高さで有名です。ブロックチェーン上に保存しているデータに関しては、企業はハッキングの被害を受けることはありません。しかし、ブロックチェーンにはスケーラビリティに大きな問題があります。

したがって、ブロックチェーンは次の三つのケース、つまり信頼、安全性、そして新しい市場の創出に優れています。

ダニエル:現在3000種類以上もの暗号通貨が存在します。二年後の暗号通貨市場はどうなっているとお考えですか?暗号通貨の総量は今日にちよりも減っているでしょうか、それとも増えているでしょうか?

ジェフ:コインは増え、市場規模も拡大しています。暗号通貨市場は現在5億ドルとなっています。

ドットコムバブルの際には、ハラハラする値動きがあったものの、急上昇が起こりました。チャート見ると、ドットコムバブルでは一度凄まじい急上昇と急降下が起き、その後また大きな上昇と降下が起こっています。

しかしその後、価格は徐々に上昇し、最初のバブル時よりも高いものになりました。ブロックチェーンにも同じことが起こるでしょう。数兆ドル規模のバブルが起きます。価格は急上昇した後、急降下するでしょう。

しかしその後、ブロックチェーンの信頼性は高まり、数十億ドル以上の正当な価値評価を受けることが予想されます。

ダニエル:NEMの通貨の市場総額は約8億ドルほどです。あなたにとってその数字が10億に届くことは重要ですか?

ジェフ:もちろん10億ドルは素晴らしい数字です。しかし、以前に10億ドルは達成しています。もちろん、より多くのお金が流れ込むのは良いことですが、それは私たちの主な目標ではありません。

私たちはより多くのNEMを活用した製品を発表し、NEMを採用する企業を増やしていきます。

ダニエル:つまり、お金にはこだわっていないと?

ジェフ:私たちが考えているのは、普及を進め、実際の人々のブロックチェーンを使ってもらうことです。そして、その成功は私たちの資金に左右されます。

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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