マレーシア教育省がNEMを活用して大学の学位証明システムを構築

 最終更新日2018/11/17 公開日2018/11/17    この記事は 約7分 で読めます。

マレーシア教育省は偽の学位を撲滅するために、NEM Catapultを基盤としたe-Scrollシステムをローンチしました。

マレーシアの教育省は、最近結成されたブロックチェーン技術・大学間コンソーシアム(University Consortium on Blockchain Technology)と共に、e-Scrollシステムをローンチしました。

e-Scrollシステムとは、NEMブロックチェーンを基盤としたウェブアプリケーションで、マレーシア国内の大学の学位証明を検証および確認するシステムです。

e-ScrollシステムはLuxTagを活用しています。LuxTagとは、デジタル証明書をNEMブロックチェーン上で発行することによって、企業や顧客が自身の高価なアセットの真正性と所有権を保護することを可能にするソリューションのプロバイダーです。

e-Scrollシステムは、闇市場で製造および売買されている偽の学位や卒業証明書が増加し続けていることに対処するために開発されました。

その問題は悪化を続けているため、マレーシア国内の大学が発行する証明書の評判と完全性を保護するために、対策を講じる必要があります。

e-Scrollシステムは、マレーシア国際イスラム大学(IIUM)のDato Dr Norbik Bashah Idris教授とLuxTagとの協力によって開発されました。

同システムはBekkai Amine Fatah氏の主導によって、NEMブロックチェーンのCatapultを基盤としたLuxTag Software Development Kit (SDK)を活用して開発されました。

e-Scrollシステムは証明書のハッシュをNEMブロックチェーンに保存するだけでなく、特許出願中のLuxTagのシステムを使用します。LuxTagを活用することで、あらゆる証明書の情報がブロックチェーンに組み込まれ、データは変更不可能で安全性の高いものになります。

「私たちは、今回のプロジェクトを完成させて、IIUMにそれを提供することができて嬉しく思います。LuxTagのプログラマーチームは精力的に作業をして、教育分野にとって有意義なソリューションを考案してくれました。」
 ―Elmi Haryadi氏 LuxTag事業開発ディレクターおよびe-Scrollプロジェクト主任

実装の第一段階はすでに始まっています。2018年11月10日、IIUMの博士課程を修了予定の200人の学生たちが学位を授与されました。それぞれの学位は、NEMブロックチェーンのCatapultが提供する本格的なオンチェーン証明書の形式で授けられました。

11月に行われたIIUMの卒業セレモニーに出席した、教育省のMaszlee bin Malik博士、Dato Dr Norbik Bashah Bin Idris教授、Elmi Haryadi氏とジェフ・マクドナルド氏を代表とするLuxTagチーム、Anime Fatah氏

それぞれの学位証明書には固有のQRコードが付いており、それをスキャンすることで大学のe-Scrollシステム(https://e-scroll.iium.edu.my)で証明をしてもらうことができます。

今後の段階では、ブロックチェーン技術・大学間コンソーシアムに加盟している他の大学が、独自バージョンのe-Scrollをロールアウトしていくことになります。

「教育証明書の公証によって、卒業生の情報を詐欺から保護して、安全に保管しておくことが可能になります。私たちはLuxTagやIIUMのような提携先をサポートし続けていきます。

彼らがより多くのユースケースを構築するために、彼らのソリューションやアプリケーションにNEMを統合する際に、彼らの技術とNEMブロックチェーンについての知識を応用していく手助けをしていきます。

私たちは今回のe-Scrollプロジェクトが、いつか、マレーシアの大学教育証明書の公証すべての国内規格になるかもしれないと考えています。」
 ―スティーブン・チア氏 NEM東南アジア地域代表およびNEM財団評議会委員

e-Scrolシステムのアイディアは、2018年1月にMADICT―Majlis Dekan-dekan ICT (Council of ICT Deans of universities in Malaysia)―によって初めて議論されました。

MADICTと教育省は、安全なシステムであり、学位証明書の真正性を証明する際の効率性を高める可能性を持つ、ブロックチェーン技術の採用を提案しました。

現在、マレーシアの大学には世界中から、卒業生が本物であるかを検証してほしいという要望が数千件も届いています。しかし、そうしたリクエストの処理は、いまだに大部分が非効率的な電話やメールによって行われています。

マレーシアの教育省は大学や国内の高等教育機関に、ブロックチェーン技術・大学間コンソーシアムへの参加と、e-Scrollシステムの採用を呼び掛けています。

教育省は現在IIUMをコンソーシアムの代表に任命しており、その目標は、ブロックチェーン技術の開発とスキル研修を、マレーシアの大学生や学者の間に普及させることです。

コンソーシアムの長期的な計画は、加盟している大学にとって利益を生み出す可能性を持つ、ブロックチェーンを基盤とした産業規格のソリューションを提供するというものです。

現在、コンソーシアムには六校のマレーシア国立大学が加盟しています。

1.マレーシア国際イスラム大学(IIUM)
2.マレーシア・ウタラ大学(UUM)
3.マレーシア工科大学(UTM)
4.マレーシア・サバ大学(UMS)
5.マレーシア・トレンガヌ大学(UMT)
6.マラ工科大学(UiTM)

LuxTagのCEOレネ・バーナード氏は、マレーシアにおけるe-Scrollのローンチは、LuxTagの偽造防止ソリューションが多目的で、高級商品に限定されるものでは決してないことを示していると力説しました。

「私たちはe-Scrollを実際に提供することができたと世界に証明することができて誇らしく思います。私たちは実用的なブロックチェーンを基盤としたビジネスソリューションを生産していきます。」
 ―レネ・バーナード氏、LuxTag CEO

NEMはこれまでもマレーシアの教育分野に携わっており、最近ではテイラーズ大学との間に、同大学のブロックチェーンラボを支援し、大学のブロックチェーンシラバスの作成をサポートするという内容の合意書を交わしました。

その件と、マレーシア教育省がe-Scrollシステムをローンチしたことは、ブロックチェーンの普及と教育を促進する活動において、NEMが継続的に貢献していることを明確に示しています。

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