NEM.io財団が世界展開に向けてBlockchain Globalと提携へ
最終更新日2017/07/27 公開日2017/07/04 この記事は 約7分 で読めます。
2017年6月28日に発表されたものですが、これはけっこう大きなネタだったと思います。価格に影響がなかったのはまだ計画段階だからなのでしょうか、それとも…?
では、一体どういうことだったのかニュース記事の和訳を読んでみましょう。最後に、公式テレグラムで語られたNEM.io財団代表のロンさんの言葉の和訳もあります。
NEM.io財団が世界展開に向けてBlockchain Globalと提携へ
ピアツーピアのNEMブロックチェーンの開発者であるNEM.io財団は、Blockchain Globalとの戦略的提携を結びました。Blockchain Globalはオーストラリアに拠点を置くブロックチェーン企業で、国際的な監査やネットワークインフラのサービスを行っています。
公式のリリースによれば、提携の目的はブロックチェーン技術の主要分野への普及を促しつつ、NEMの普及範囲を拡大することです。
提携による最初の取り組みとして、2017年8月にマーレシアのクアラルンプールで、起業家の支援やコワーキングスペースの提供を行うブロックチェーンセンターをオープンします。
とBlockchain Global のCEOであるSam Lee氏は言います。
10,000平方フィート(約930平方メートル)の面積を誇るブロックチェーンセンターにはNEMブロックチェーンイノベーションラボが入居します。
同ラボは、自社のITインフラ内でNEMのプラットフォームを活用することに興味を持つ組織に対して地域的な支援を行うだけでなく、研究開発の本部としても機能します。
NEMは今年中に、NEMエコシステムに向けた暗号通貨取引所を開設するために、Blockchain Globalと協力して開発を行う予定です。Blockchain Globalは以前に、取引量においてオーストラリア最大のビットコイン取引所であるACX.ioを築いた経験があります。
とNEM財団の代表であるLon Wong氏は言います。
シンガポールに拠点を持つNEM財団は、NEMのブロックチェーン技術を世界中に広めようと試みています。その世界的な拡大プログラムに資金提供を行うために、今年度に約4000万ドルを拠出することが見込まれています。500万ドルは、ブロックチェーンセンターで起業支援を受けたブロックチェーン企業の補助に充てられます。
原文:NEM.io Foundation teams up with Blockchain Global to drive global expansion
Blockchain Globalとは?
Blockchain Globalってどういう企業なのか、公式サイトのAboutにはこう書いてあります。
Blockchain Globalはビットコインのマイニング自体を行っており、ビットコインブロックチェーンに関連するソフトウェアアプリケーションの開発支援も行っています。マイニング活動に加えて、Blockchain GlobalはBit Technologyというコンサルタント事業にも乗り出し、増加を続ける一連の商業的アプリケーションにおけるブロックチェーンの活用について助言を行っています。
さらには起業支援のハブおよびファンドであるBit Fundの設立も行い、ますます多くのビジネス分野において、ブロックチェーン技術を商業利用することにフォーカスしている企業のコンサルティングを行い、彼らを成長の支援することに尽力しています。
NEM.io財団のロン・ウォン代表のコメント
同氏が本件についてNEM公式テレグラムで投稿したコメントを抜粋して和訳してみました。
第二に、起業支援センターを開設する予定です。500万ドルを使い世界レベルの新興企業を支援します。その目的は、支援が行われた後にその企業が巨大なベンチャーキャピタルへの道を順調に歩み始めてくれることです。そのうちの一つの企業だけでも、私たちを世界的に有名にしてくれることでしょう。
第三に、非常に重要なヒントは、私たちが独自の取引所を開発しているということです。この取引所はすべてのNEMモザイク(またはICO)、XEM、BTC、そしてひょっとするとその後にはETHの取引を行うために使われることになります。
私たちは法定通貨を担保とした、私たちの取引所で取引可能なモザイクを活用した暗号通貨の発行についても金融機関と交渉を行う予定です。USDTのような通貨となりますが、私たちは複数の通貨にしたいと考えており、これはある巨大な金融機関の支援を受けています。
(注意:私たちは今後も議論をする予定であり、この内容は確定したわけではありません)
すべてのメンバーがこの取引所をサポートしてくれることを願っています。NEM財団は営利団体ではないので、取引所から得た利益はNEM存続のために使用されます。NEMよ、永遠なれ!
最後に
こちらの過去記事「NEM/Mijinのブロックチェーン技術の状況報告(2017年1月) 」(前半)も合わせて読んでみてもいいかも。着実に計画が形になってきてる感じです。
著者プロフィール
お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。
WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEM Symbolをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年以上のトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
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