残高およそ320億円、NEMのコミュニティファンドって何なのか?

 最終更新日2017/12/25    この記事は 約11分 で読めます。


NEMテクノロジーに興味のある日本のエンジニアのあなたにも、チャンスです。

NanoWalletに投票機能が追加され、NEMにコミュニティファンドってものへの注目も少し高まってきたんじゃないかな?と思っています。

NEMにはサスティナビリティファンドというものがあって、コミュニティファンドはその内の1つになります。何かのプロジェクトを進めるのに必要な資金をファンドから得るため、まずNEMberの意思を確認するためにコミュニティ投票が行われます。

可決するには3%以上の加重スコアと65%以上の賛成票が必要です。加重スコアっていうのは投票者アカウントのPoIスコアが加味されたもので、可決されるには単にYes票が多ければいいだけではありません。また、投票者はYesもしくはNo用アドレス宛に0XEMを送信することでも参加できます。

コミュニティ投票が行われた最近の例

Luxtag

2017年8月に行われたのがファンドに関わる最初のコミュニティ投票で、高級ブランド品等が正規品であることを証明するためのLuxtagという、すでに活動を進めていたプロジェクトの資金調達のものでした。要求したのは2400万XEM、結果は圧倒的にYesでした。

CopyrightBank

次いで2017年10月にはCopyrightBankという著作権登録および検証プラットフォーム。要求額は250万XEM、こちらも圧倒的にYesでパスしました。日本のNEMber間でもけっこう高評価かつ期待値の高そうな意見がありました。

MiCai

2017年12月に投票がはじまったMiCaiというプロジェクトの提案は、NEMブロックチェーン上に構築された世界初のAIベースのプライベートウェルスマネジメントプロトコルを開発する、というもの。要求額は2200万XEM、しかし提案内容の評価が悪すぎてコミュニティから非難の声が相次ぎ、投票期限1週間も前に、出直しを決断させられることになりました。

また、さらに過去には、ApostilleやCrypto Apexもこのコミュニティファンドから資金調達してプロジェクトが進められました。(しかし、Crypto Apexの方はフェードアウトしちゃったようで…)

どうやったらコミュニティファンドに応募できるのか?

コミュニティファンドにプールされているXEMは、現在のレート(1XEM=110円)だとおよそ320億円ほどになります。

どうやら法人でなくても個人や団体でも応募可能のようなので、われこそは!というあなたのために、応募要件のガイドラインがありましたので、以下、和訳してみました。

ちなみに、申請やフォーラムでのディスカッション等は英語なので、そこらが問題ない人やチームであるのは前提条件ですね。

では、以下が和訳したものです。
※尚、情報が古くなっている可能性もあるので、詳細はNEM.io財団までお問い合わせください。

Community Fund DAOとは

Community Fund DAOは、NEM関連のスタートアップがビジネスを短期間でローンチする支援を行うことで、NEMエコシステムの発展を促進するという目的で立ち上げられました。

誰でも応募することが可能で、約3億XEMがこのプロジェクトに割り当てられています。

予算が限られているので、応募とその承認は、他の基準に加えて先着順で行われます。応募者は却下された場合には再応募をすることが可能ですが、その際には却下された理由となった点を改善していなければなりません。

下記に示したものは、応募が審査されるための最低条件です。応募において示された情報が多いほど、その審査において委員会やコミュニティからの評価は高くなる可能性があります。

審査基準

必要とする資金額

法人として応募する場合は5000万XEMが、個人や団体として応募する場合には500万XEMが提供資金の上限となっています。上限を超える資金が必要な場合は、応募者は、自身のプロジェクトがその資金で達成可能であることを証明する必要があります。

アクティブメンバー

資金提供を希望している応募チームに所属するメンバーは、NEMプロジェクトへのこれまでの関わりを示すために、全員合せて最低で250回の投稿をNEM forumかBTT NEM forumで行っている必要があります。

NEMプロジェクトに新規に参加する場合には、NEMプロジェクトへの貢献と応募資格の獲得を支援してくれるパートナーをNEMコミュニティの中から探し出す必要があります。

プロジェクトの予算

応募する企業は銀行口座を持っている必要があります。さらに彼らがそのプロジェクトに真剣に取り組んでいることを示すために、プロジェクトが達成可能であることを証明するだけの現金もしくはXEMがその口座内になければなりません。この情報についてはコアメンバーのみが閲覧し、一般には公開されません。

また別の証明方法として、該当の企業が資金を消費してしまっている場合には、proof of workを完成させていることを示すこともできます。

マイルストーン

各応募者はプロジェクトのマイルストーンを明記し、出資金が支払われる前に、それぞれのマイルストーンが達成されたことを示す必要があります。

マイルストーンには必要とするXEMの予想量も書いてください。通常、賞金は一度に支払われることはなく、(コアチームが)事前に設定したマイルストーンの達成時に分割して支払われます。

マイルストーンの達成期限が進捗なしで3ヵ月以上過ぎている場合は、割り当てられた資金は没収されて、ファンドに戻されます。

プロジェクトの詳細

各応募者は、プロジェクトの特性、ターゲットとなる市場とその規模、そしてロールアウトプランの詳細といった、プロジェクトの説明を記載する必要があります。選考委員がその評価を行います。プロジェクトの詳細は一般には公開されず、コミュニティによる最初の投票に通過したプロジェクトにのみ課されるものです。

プロジェクト概要

一般の方が評価できるように、プロジェクトの概要を添えてください。

企業情報

(※任意ですが、強く推奨します)
すべての応募者は応募時点で会社を設立し、プロジェクトに専念する準備が整っている必要があります。応募には必ず、その企業が実在し、法律もしくは会計の専門家により署名されていることを示す証明を添えてください。

証明には企業の詳細情報(設立日、設立地、登録番号、取締役、株主など)、設立契約書、そして基本定款が含まれている必要があります。

主要関係者以外には、こうした情報は公開されることはなく、選考委員が誠実な応募を検証するためにのみ使用されます。

個人や団体の応募者の場合、起業していないのであれば、提案したソリューションはオープンソースのプロジェクトと見なされます。起業していなければビジネスを行うことは不可能だからです。

公的な身分証明

資金提供の資格を得るためには、すべての株式保有者と取締役は、名前と身元を明らかにしなければなりません。各株式保有者と取締役は身分証明をする必要があります(例えば運転免許証やパスポートなど)。

提供された情報は選考委員のみが閲覧し、それ以外の人物に公開されることはありません。また、選考委員自身も身元の公開を行います。株式保有者と取締役の名前(もしくは仮名)のみがコミュニティに公開されます。

そうした情報は機密性が高いので、応募が承認された場合にのみ、書類が選考委員に送られます。

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私たちへの応募はすべて、最低でも上記の情報を添えて行ってください。欠けている情報が1つでもあれば、応募は審査されません。

すべての情報は内密に検討されます。応募は以下のメールアドレスまでお送りください。
(※正式な応募の前に、一度確認されることをおすすめします)

info@nem.foundation

要約すると、以下のような情報が関係各所に公開されます。

応募での公開情報:

コアチームの情報:

最初の投票に通過した場合に実名の認証を行うための、コアチームの身元情報:

投票プロセス

アイディアを応募する人物は、次のような段階を経ることになります。

1.アイディアを(専用の)NEM forumの一般公開エリアで提案し、前述の基準を満たす必要があります。

2.応募者は投票日を設定することができます。NEMユーザーは自身の重要度スコアを用いて、賛成か反対かに投票します。

3.NEMブロックチェーンの重要度スコアのうち最低3%の定数に達し、投票が65%以上の賛成を獲得して通過した場合には、その投票はコミュニティにより承認されたとみなされます。

4.コミュニティが承認した場合には、前述の通りにプロジェクトの詳細がコアチームに送られます。

5.コミュニティが投票を承認すれば、次にコアチームが投票を行います。
 a.コアチームの80%が賛成すれば、提案は承認されます。
 b.投票が否決された場合には、コアチームは提案を直ちに却下するか、コミュニティに修正版のアイディアを提案することができます。その場合にはコミュニティはステップ2の方式で投票を行います。このプロセスは提案が承認されるか否決されるまで続きます。

6.提案が否決された場合、2週間の待機期間の後に再び提案を行うことができます。

以上、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。NEMは日本で盛り上がってますし、日本発のまともなプロジェクトであれば何かしら日本のコミュニティから贔屓してもらえるかもですね笑

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  著者プロフィール

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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