ICOだけが唯一の方法ではない:コミュニティファンドプロポーザルという選択肢

 最終更新日2018/05/19 公開日2018/05/19    この記事は 約5分 で読めます。

ブロックチェーンを活用する多くのプロジェクトやアプリケーションは、一般的にイニシャルコインオファーリング(ICO)を通じて資金を調達します。

ICOは、その資金調達のプロセスがもっとも効率的で簡単な方法の1つだと考えられているため、暗号通貨のスタートアップ企業の間で広く使われるようになりました。

ICOは、ベンチャーキャピタリストや銀行が要求する厳格で規制された資金調達の手順を必要としません、そのため、多くのプロジェクトが続々とICOを行ってきました。

しかし、すべてのプロジェクトがICOで資金調達を図れるわけではありません。ICOを行うためには、その他の多くの要素を考慮しなければなりません。その1つが、新しいトークン/ユーティリティ通貨が本当にプロジェクトに必要なものか、というものです。

あなたが技術系の起業家であり、ICOを行いたくないのであれば、あなたのアイディアに資金を提供してもらう別の方法もあります。それがNEMのコミュニティファンドです。

コミュニティファンドは、NEM関連のスタートアップ企業に資金を援助してビジネスの開始を支援することによって、NEMのエコシステムの発展を促進するために設立されました。さらに、コミュニティファンドはNEMブロックチェーンがより現実に即したユースケースを開発する場でもあります。

そうしたユースケースは、ビジネスに特化したスマートアセットプラットフォームとしてのNEMの多様な機能と応用可能性を示すことになります。およそ3億XEMがネメシスブロック(NEMチェーン内の最初のブロックのこと)の間に、このファンドに割り当てられています。

この資金提供を受ける際には申し込みが必要となります。最低限の要件とコンプライアンスのガイドラインが存在します。また、申し込みを承認もしくは却下する委員会も存在します。特定の評価基準が考慮され、論理的根拠もここで査定されます。

有望なプロポーザルは4つの慎重なプロセスを経ることになります。コミュニティによる投票、コミュニティファンド委員会の承認、マイルストーンの達成、そして最後に資金が供給されます。

プロポーザルが経験するもっとも興味深いプロセスの1つがコミュニティによる投票です。基本要件を満たした場合、応募者は自身のアイディアをNEMフォーラムの一般公開エリアで提案しなければなりません。投稿する場所はNEMが指定します。

その後、提案者はコミュニティファンド委員会と話し合って、投票を行う日取りを決めます。同じ時期にすでに2件の投票が行われている場合は、それらの投票が終わるまでプロポーザルは順番待ちリストに入ります。NEMユーザーは重要度によって、そのアイディアに賛成か反対かの投票を行います。

コミュニティがそのプロジェクトを承認したと判断されるためには、NEMブロックチェーンの3%のインポータンス定足数と、65%の賛成票が必要になります。それに満たない場合は、プロポーザルは却下されます。

プロポーザルはその後、コミュニティファンド委員会へ提出されます。コミュニティファンド委員会の80%が賛成すれば、プロポーザルは承認されます。もし80%に満たない場合は、2つのシナリオがあります。

1.コミュニティファンド委員会は直ちにプロポーザルを却下することができます。この場合には、2週間の待期期間の後にプロポーザルを再提出することができます。ただし、以前に却下された理由の改善に取り組まなければなりません。

2.提案者は改善した提案をコミュニティに提出することができます。その場合には、コミュニティが以前の段階と同様の要件で再び投票を行います。このプロセスはそれが承認されるか却下されるまで続きます。

プロポーザルがコミュニティファンド委員会を通過した場合には、プロポーザルで指定されたマイルストーンがチェックされ、それをクリアしていく必要があります。マイルストーンが達成された後に、プロジェクトが進行し、最終的には成功を収めて成長していけるように資金が供給されます。

なぜこの資金提供プロセスが優れたものだと言えるのでしょうか?そこには2つの理由があります。まず、投票システムがあることによって、技術系起業家や開発者が、アイディア考案段階の直後に市場を認識して自身のアプリケーションやビジネスの妥当性を理解する手段が得られます。

第二に、様々な段階において時間をかけて承認を行うことによって、技術系起業家や開発者が、それぞれのプロジェクトの抜け穴や改善個所を特定することが可能になります。

以上の2つ仕組みにより、アイディアとプロジェクトを短期間に改善することが可能になり、長期的に見てもビジネスがより妥当性と持続可能性のあるものになります。

実際には、ICOは唯一の手段ではありません。コミュニティファンドプロポーザルは、ブロックチェーン関連のスタートアップに資金を供給する、別の素晴らしい方法を提供します。

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

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