Symbol From NEM…愚民の愚民による愚民のためのトークノミクス要点の振り返り[前編]

 最終更新日2020/02/27 公開日2019/12/23    この記事は 約9分 で読めます。

吾輩は愚民である。
名前はまだない。どこで沼にハマったかとんと見当がつかぬ。

ところで、NEMがCatapultに移行(マイグレーションとも言われる)するとあって、それに関してトークンの分配方法トークノミクスなるものが移行委員会からコミュニティに対し提案され、PoI投票が執り行われ、2019年12月22日朝、可決した。

その後、Catapultは「Symbol」というブランド名を背負って誕生することとなり、新通貨は「XYM」となった。

賛成多数の圧倒的な可決だ。

そもそも移行というのは何だったのか。

NEMのSymbol移行とはこういうこと

NEMとSymbolの存在は君もよく知っているものだと思う。NEMは基軸通貨であるXEMが大量に盗まれるほど期待値が高いブロックチェーンプラットフォーム、Symbolはその大型アップグレード版だ。

アップグレードというと、これまで使ってきたものが更新され、新しい機能などを備えパワーアップして引き続き使えるイメージが多数だと思うが、今回はちょっと違う。

新旧でデータ互換性がないことなどから、現在のNEMチェーンとは別の1から始まる新しいチェーンが生まれることになった。

新しいチェーンとはいえ、NEMで保有していたXEMの残高分の新通貨XYMを得る権利があったり、マルチシグアカウントが移行できたり、保持していたネームスペース(ルート)は移行できるので、100%最初からやり直しというものではない。

そういったところが移行の基礎知識として読み進めてもらえればいい。

で、大きく「トークン分配」と「トークノミクス」の2つが提案され可決したワケだが、それらが一体何なのか、我々愚民が知っておけばいいであろうだいたいの要素を切り貼りしていこうと思う。

これで理解いただけなければ、吾輩はもうお手上げである。

トークン分配

Symbolがローンチした時にどのようにして新通貨XYMを得ることができるのか?という部分である。

最大供給量

8,999,999,999XYM

現在のNEMと同じである。提案前の提案では1ケタ減らすという案もあったが、愚案ということだったのだろうか却下されたようだ。

交換比率

1XEM:1XYM

ある決められた時点(ブロック高)で君が保有しておるXEMと同数の新通貨XYMを貰うことができる。交換ではない。XEMを保有したままXYMも保有することになる。この書物を執筆しておる時点ではまだそのブロック高は決まっていない。

交換方法

オプトイン

これは少し面倒かもしれないが、XEMを保有しておりXYMを受け取りたいと思ってる人には最も大事な話だ。

新しい通貨をもらうには自ら申請する必要がある。それをオプトインと呼ぶ。そしてそれには事前と事後の2通りの選択肢がある。オプトインせず貰わないことを入れると3通りではあるが。

公式デスクトップウォレットNEM Wallet(旧名称:Nano Wallet)にて保管しているのであれば、そこから自身でオプトインできる機能がいずれ追加される。ウォレットを常に最新にしておくことは大事だ。

また、公式モバイルウォレットからもオプトイン対応できる措置がとられる方針となった。

事前オプトイン

これは要するに、Symbolの最初のブロックができたのと同時に新通貨を貰いたい場合の手続きだ。受け付けはいつからいつまでという情報は今後出てくるので注意しておきたい。

事後オプトイン

何らかの事情でSymbolの最初のブロック誕生時に新通貨を受け取れない人も当然いるだろう。その場合はこれになる。但し、受け取りができるのは6年後までとなっている。

6年経ったらもう君は受け取ることができない。持ち主を失った新通貨がどのくらいの量になるのか、そしてそれらが6年後にどうなるかはまだ決まっていない。そんな先のことは今心配する必要はない。君はきっとそれまでに売り抜けてそこには居ない。そう信じよう。

基準となる現NEMのブロック高

NEMのブロックは1分毎に生成される。NEM誕生時から2020年2月27日現在では256万以上のブロックが生成されてきた。

基準となる現NEMのブロック高(2020年2月27日現在まだ未決定)時点での残高で新通貨を得る権利が確定するので、そのブロック高を過ぎて保有XEMが増減しても貰えるXYMに変化はない。

基準となるブロック高の状態は"スナップショット"と呼ばれる方法で記録される。

もし君が100XEM持っていたとする。例えば、「基準となるブロック高を1,000とする!」と発表されたとしよう。もちろん、そのブロック高は発表時点より先のまだ生成されていないブロック高だ。

ブロック100の時に100XEM持っている状態で事前オプトインしたなら、

●ブロック1000の時点で保有総数200XEMになってたら200XYM得られることが確定
●ブロック1000の時点で保有総数50XEMになってたら50XYM得られることが確定

となる。

事前オプトインではなくあえて事後オプトインでXYMを受け取りたいと考える人の意図は様々あると思うが、特に事後ではないといけない理由がない場合は事前オプトインを忘れずにすることが最良だろう。

事前オプトインをせず、ブロック10,000くらいになったところで事後オプトインをしたならば、

●ブロック1,000の時点で保有総数200XEMだったら200XYM得られる
●ブロック1,000の時点で保有総数50XEMだったら50XYM得られる
●ブロック1,000の時点で保有総数200XEMだったが今は500XEMでも得られるのは200XYM
●ブロック1,000の時点で保有総数50XEMだったが今は10XEMでも得られるのは50XYM

という状況になるだろう。

このように、今後発表されるスナップショットが行われるNEMブロック高の時点でのXEM保有数と同数のXYMを受け取れることになる。

事前オプトインをしていればSymbolのブロック1の時点で受け取れ、事後オプトインであれば6年先まで受け取ることができる、と覚えておこう。

所得はどうなるのか

ここはNEMエコシステムの問題ではないので厄介なところだ。しかし無視することはできない部分だ。吾輩は専門家ではないので正確なことは言えない。そういう考えもあるんだというように読んでほしい。

「事前」の場合は取得原価0円で新規取得となるのだろうか?まさか初値にはならないだろうと思う、思いたい。

問題は「事後」の方だ。移行委員会はSymbolローンチ時には6つ以上の大中規模の取引所に上場させる方向で進めている。日本の取引所とも話し合いが決まったようだ。

そうすると、事後受取りならばローンチ直後でもすでに市場価格が付いてる可能性が見えてくる。

事後オプトインの場合、例えば1XYM=10円時に10万XYMを事後オプトインで受け取ったなら、100万円の所得認識として申告義務が発生するのかどうか?

というところが気になる点になるだろうか。尚、この辺りに関して吾輩にツイートのリプ等でどうこう言わないでほしい。専門家の見解を待つべし、である。

取引所に預けている人はどうしたらいいのか?

これまで日本の取引所ではZaifが『お客様のXEMの保有数量に応じてお客様のアカウントに”Catapult トークン”をお渡しさせていただきます』と発表しており、GMOコインも『お客さまの利便性を最優先とした対応方針を検討』と発表している。

また、Coincheckは和田氏が次のようにツイートで表明している。

仕組み的に、上記zaifとcoincheckの場合は取引所側がオプトインをする必要があり、預けてるユーザがひとりひとりオプトインする必要はない。(GMOは詳細が足りず不明だが恐らく同じではないかと推測する)

●自分の預けている取引所がいつオプトインをするのか(事前or事後)?
●自分は何もしなくても自動で入金されるのか?
●何か取引所内で手続きが必要なのか?
●所得はどうなるのか?

というのは、各自の取引所に聞くか、正式なアナウンスを待つのが最適である。

以上がSymbolローンチにおける「トークン分配」の要点である。

次回は「トークノミクス」とは一体何なんだ、というところをまとめてみようと思う。それがこちらである。

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