「財団運営の正しい方法」NEM財団新代表アレックス・ティンスマン

 最終更新日2019/02/13 公開日2019/02/13    この記事は 約10分 で読めます。

NEM財団が破産の危機であるという誤報というか歪曲報道(後日修正される)が一時広がりました。確かにこれまでの財団運営は、全てではないものの決して良かったとは言えない状態もあったようです。

しかし今回、新代表のアレックスが思い切って進めている改革は明らかに前向きなものなので、ぜひその姿を知ってもらいたいと思います。

もちろん、新財団の方針が数年内に100%の確率で好結果をもたらす約束はされていません。2016年末に旧財団が設立され、市場価格がピークを迎えた2017年終盤か2018年序盤(盗まれる前)頃まででしょうか、コミュニティ内から財団批判や運営疑問はほとんど出ていなかったのもまた事実です。

事が起こらなければ何も見えないのは認めつつ、今NEMの経済圏を広げることを最優先するのが絶対的条件として、「最善な道筋はどれなのか?」「やるべきでない行動は何なのか?」というのを改めて考えさせられています。

Crowdfund InsiderというアメリカのメディアでNEM財団代表のアレックスのインタビューが掲載されていたので和訳しました。

早速読んでみましょう。

会計の監査を通じて、「資金についての説明責任がほとんど、ないしは全く果たされていない」件が確認されたことを受けて、先週、NEM財団は透明性向上と、運営システムの「再起動」に向けた大きな一歩を踏み出しました。

「新しい評議会が2018年の記録を確認してみると、多くの才能ある人々が熱心に働いてくれていましたが、私たちの全員が同じ戦略の下で活動していたわけではありませんでした。」

とNEM財団新代表アレックス・ティンスマン氏は説明しました。

広報メッセージの中で、シンガポールを拠点とするNEMは、ひと月分の運営資金しか残されていないことを発表しましたが、これは明らかに問題のある状態です。新しく選出された代表であるアレックス・ティンスマン氏主導の未来志向の運営の下で、NEM財団2.0は今後、透明性向上と、運営や製品開発の効率化に集中的に取り組みます。

最近のツイートの中で、ティンスマン氏は次のように述べています。

「この業界のより多くの企業が、財政的な説明責任を果たせるように方針を転換すべきです。より多くのブロックチェーン企業が開発に集中し、ROIによって測定可能なパフォーマンスを達成するために、効率的な方法で運営を持続する方法を真剣に考えるべきです。」

今回の組織再編成は、これまでコミュニティが行ってきた投資と、今後行う投資の健全性を保護することが目的です。

さらに、NEMは強力な「独創的」スマートブロックチェーンソリューションを提供したいと考えており、それによって、政府、学術機関、産業、開発者、そして一般ユーザーの間でのブロックチェーンの普及においてNEMプラットフォームがイニシアチブを発揮することを目標としています。

Crowdfund Insiderはティンスマン氏にEメールでコンタクトを取り、2018年の出来事、そして現在NEM財団で行われていることについてのスクープを得ることができました。ティンスマン氏は次のように意見を述べました。

記者:なぜ財団は資金の枯渇について認識していなかったのでしょうか?

アレックス:2018年度の評議会から2019年度の評議会への移行の際に、2019年1月1日に新しい体制が発足するまでの間、運営資金へのアクセスが一時的に不可能になりました。

これは私たちの銀行への、新体制登録についての問題が原因でした。その体制移行の間は、すべての運営資金は安全で、手つかずのままでした。2019年度の評議会が発足し、金融監査が行われた際に、新しい体制に残された運営資金はわずかで、それが原因で2018年の運営時のバーンレートが維持できないことが判明しました。

したがって、新財団の再編成プロポーザルが行われ、追加の資金が確保されるまで、運営とスタッフがサスペンドされました。

記者:財団の考えとしては、誰がどこから新しい資金を集めることになるのでしょうか?

アレックス:私たちは間もなく、2019年度NEM財団の再編成に向けて既存の予備金からファンディングを行うためのプロポーザルを発表します。このプロポーザルはNEMの元来のステークホルダーとコミュニティメンバーに向けて発表され、NEM Walletに内蔵された投票ツールを利用して投票を行ってもらいます。

記者:再編成に向けたファンディング支援に対するコミュニティの反応はどうですか?

アレックス:再編成と必要資金についての報告書の完全版はまだコミュニティには発表していませんが、準備の最終段階にあり、間もなく発表する予定(後日公開されたものはこちら)です。現時点では、コミュニティの反応はおおむね好意的なものです。新しい評議会は変革を公約として選出されているので、コミュニティは再編成を歓迎しています。

記者:従業員の選別や解雇が行われたのでしょうか?そのプロセスについて教えてください。

アレックス:誰も解雇はされていません。しかし、グローバルスタッフは停職状態で、予算の制約の問題で数人を一時的に解雇しました。より費用を抑えた無駄のない、完全に新しい組織構造が編成されました。

それによって、NEM財団は地域レベルで決断を行ってプログラムを作っていた、地域代表を置くというモデルから、CTO、CFO、CMO、CPO、COOなどの役職を備えた、各コンピテンシーごとに決断を行うグローバル製品志向のモデルへと移行しました。

一時解雇された従業員については再び評価を行い、新しい製品志向の財団にどのようにフィットするかを判断します。

記者:代表という新しい役割において、いま何を学んでいますか?

アレックス:NEMブロックチェーンプロトコルの単なる認知度向上やマーケティングを超えた、収入をベースとした製品にフォーカスしたアプローチが必要だということです。

記者:ロン・ウォン氏は関わっていますか?

アレックス:ロン・ウォン氏は、NEMがローンチされた2年後の2017年に誕生したNEM財団の共同創立者であり、初代代表でした。ロン氏は2018年4月にNEMを去りました。それ以降、彼はProximaXという自信が代表を務めるプロジェクトに専念しています。NEM財団はロン氏とProximaXの将来的な成功を願っています。

記者:今後の発展に目を向けて、NEM財団の次なるマイルストーンについてお話しいただけますか?Catapultでしょうか?

アレックス:私が明確にしておきたいことは、NEM財団はNEMとは別個の団体として運営されており、エコシステムに多く存在するNEMのオープンソースプロジェクトへの貢献者の一人にすぎない、ということです。

したがって、NEM財団はNEMそのものではありません。NEMのオープンソースプロジェクトはいまだに強力で人気も高いままです。

2019年の新体制チームはNEM財団の将来について楽観的に考えており、だからこそ再編成が重要だったのです。現在は必要不可欠な目標にのみ注力しており、そのため私たちは今後も業界のリーダーであり続け、このCrypto Winter(暗号通貨の冬)を乗り切ることができるでしょう。

今後のパブリックチェーンでのCatapultのローンチは、ブロックチェーンの未来に革命を起こします。NEM財団はCatapultの商業化をさらに手厚く支援する予定で、この次なるステップにおけるコミュニティの協力に私たちは感謝しています。

記者:2019年にはどんなことが起こるでしょうか?

アレックス:私たちは2019年に三つのことを想定しています。

1.) 企業によるCatapultの採用がさらに進む。
2.) Catapultのローンチ後に、パブリックおよびプライベートチェーンにおけるトランザクションが増加する。
3.) 明るい未来を目指して、より強いリーダーシップ、厳格なガバナンスを達成し、コミュニティ、パートナー企業、世界により多くのサービスを提供する。

記者:あなたが最近のツイートで発言した、メディアにおけるNEM財団についての「誤解を招く報道」について詳しくお話しいただけますか?

アレックス:メディアの中には技術的プラットフォームとしてのNEMとNEM財団の区別を理解していないものもあります。

財団の財政的な問題に関係なく、NEMの技術はいまだに。ブロックチェーン上でビジネス用アプリケーションを構築しようと考えている開発者にとっては最高のものであると私たちは考えており、新しく焦点を絞ったことにより、私たちはこの業界でさらに一歩前進することになるでしょう。

低迷のさなかにあってはスタッフを削減するのも必要なことです。あらゆるものに出資する際に使用する通貨が99%も下落していればなおさらです。しかし、そのことは財団の破産を意味するわけではありません。かつてビットコイン財団についてそのような見出しが躍ったことはありましたけどね。

記者:ブロックチェーン業界の女性に向けてアドバイスをお願いします。アドバイスはいつでも歓迎です。

アレックス:何も恐れずに、自分の価値を知ってください。

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