ジブラルタル証券取引所の暗号通貨取引所GBX-DAXにNEMが上場したこと

 最終更新日2019/03/12 公開日2019/03/12    この記事は 約11分 で読めます。

コミュニティ投票を経て、NEMの一部ファンドを運用することになったNEMベンチャーズの働きかけにより、ジブラルタル証券取引所の所有する暗号通貨取引所にXEMが上場を果たしたということですが、NEMベンチャーズ側とGBX側から出たリリースを和訳しましたので、どういうことなのかを読んでみたいと思います。

ジブラルタルとは

本題の前にジブラルタルがどんなとこなのか調べてみました。

ジブラルタルはイベリア半島の南東端にあるイギリスの海外領土で、主な経済基盤は駐留するイギリス軍に関する軍事関連産業だそう。タックスヘイブンの国でもあり、相続税・付加価値税・譲渡税がありませんが、所得税は最高40%、法人税は10%だということです。また、オンラインギャンブル関連がGDPの15%を占めるとのこと。

オンラインギャンブル…と聞くと日本人なら良くないイメージに聞こえるかもしれませんが、国によってはギャンブルが普通に合法なところもあるわけで、仮にNEMの分散型ネットワークがその一端として使われたとしても特に問題ではないことは留意しておく必要があると思います。個人的には、ギャンブルは好きじゃないので一切やりませんが(笑)

ジブラルタルの総面積はわずか6.5㎢、人口は32,000人ほど。半島の大半を占める「ザ・ロック」という象徴がそびえたち、ヨーロッパでここだけに野生猿が住んでいるそう。1969年3月20日にジョン・レノンとオコ・ヨーコが結婚式を挙げたのもここだったそう。

と、続いて本題に入る前に、

本文には、GSXとGBXとGBX-DAXと3つのキーワードが出てきますが、それぞれ次のように理解しておけばいいと思います。

・GSX…ジブラルタル証券取引所
・GBX…GSX所有のジブラルタルブロックチェーン取引所
・GBX-DAX…GBXの暗号通貨取引プラットフォームのこと

では、以下が和訳です。

NEMベンチャーズ、GBXとの提携およびXEM上場

NEMベンチャーズのチームは、GBX-DAX(ジブラルタルブロックチェーン取引所によるデジタル資産取引所)へのXEMの新規上場を発表することが出来て嬉しく感じています。

今回の上場は、GBXのスポンサー企業であるTechemy Capitalのおかげで達成された、将来性豊かな提携関係の第一歩です。

なぜGBXに上場するのか?

GBXに上場することの主な利点としては、彼らが規制に準拠して運営し、保険契約も結んでいる初のデジタル資産取引所であり、さらには規制に準拠した証券取引所であるジブラルタル証券取引所(GSX)が所有しているという事実が挙げられます。

GBXはNEMコミュニティに信頼性の高い安全な環境で取引を行える機会を提供してくれます。その取引環境は、一般への普及とデジタル資産の使用の信頼性向上を達成するという私たちの理念を共有したものです。

GBXは、EUの規制に準拠したGSXなどを含む、より大規模なGSXグループの一部です。NEM、GSX、Techemyの三者は、Blockchain Token Association(BTA)に設立メンバーとして参加しています。

BTAとは複数企業によるコンソーシアムで、Verified Token Framework(VTF)と呼ばれる互換性のあるセキュリティトークンの枠組みの普及と開発に向けて、共同で取り組んでいる組織です。

NEMベンチャーズは最近ジブラルタルでの足場を築き、NEMはVTFを普及させる取り組みを行う、初のイーサリアムを基盤としないプロトコルとなりました。

関係の強化

考えを共有する組織で共同しているため、NEMベンチャーズとGSXグループは共通した目的、つまりブロックチェーン時代の金融を作り上げるという目的を共有しています。私たちはBTAの仲間である設立メンバーと密に協力しあい、近い将来におけるそうした関係を強化したいと考えています。

XEMの上場は私たちの提携における初の戦略的なステップとなり、それによって私たち仲間組織の提携が深まり、NEMコミュニティに向けてさらなる価値を生みだすことができると期待しています。

NEMベンチャーズは、PMC、コア開発者、コミュニティとの協力関係を維持し、共通の目標に向けてすべての組織が足並みをそろえて活動できるように尽力しています。

私たちはコミュニティの皆さんに、GBXを利用し、アカウントを作成して色々試してみることを推奨します。私たちがGBX、GSX、そして親会社であるGSXグループとの関係を発展させた際や、新たな提携に向けた素晴らしい展望が確認された場合にはさらなる発表が行われます。ぜひご注目ください。

NEMプラットフォームのメインモザイクは、XEM - BTC/USD/ETHのペアで取引可能です。

以上が、NEMベンチャーズから出されたリリースです。続いて、GBXからのもの。

XEMが増加を続けるGBX-DAXのデジタル資産一覧に追加

ジブラルタルブロックチェーン取引所(GBX)は、NEMのXEMトークンを自社のデジタル資産取引所(GBX-DAX)に上場することを承認しました。XEMはすでに上場されており、取引可能です。XEMを紹介したのはスポンサー企業であるTechemyです。

NEMベンチャーズの共同創立者でディレクターを務めるDavid Mansell氏は、今回の新規上場について次のようにコメントしました。

「私たちは、XEMがGBXに上場されることを嬉しく思っています。GBXは規制に準拠していて、保険も備えているため、NEMのコミュニティはXEMを安心して取引し、自分のデジタル資産を安全に保管できる機会を得ることになります。

私たちは、NEMのプロジェクトはより大規模なブロックチェーンの普及を達成するためのカギとなり、そのコアバリューはGBXのそれとも一致していると考えています。トークン化された未来を共に築いていけることが楽しみです。」

Techemyグループの会長であるFran Strajnar氏は、GBXのスポンサー企業であるTechemyとXEMの新規上場の継続的関係について次のように述べました。

「TechemyアドバイザリーはGBXと昨年提携を結びました。私たちのスポンサーシップによる初の上場が、XEMのような高性能アセットとなったことを嬉しく思い、たいへん興奮しています。

私たちはNEMのエコシステムを注意深く見守ってきた結果、そのプロトコルは今後も長く生き残り、今後数ヵ月か数年先に普及していくものであると理解しました。」

デジタル資産は今後もGBXの規制に準拠した保険付きプラットフォームへと集まる

初の規制に準拠した保険付きデジタル資産取引所で、さらには伝統的な証券取引所が所有しているという事実は、今後もGBXの唯一無二のセールスポイントであり続けるでしょう。

ジブラルタル金融サービス委員会(GFSC)からDLTのフルライセンスを与えられた、機関・企業レベルのデジタル資産取引所であることによって可能になったセキュリティの高さは、ブロックチェーン産業の有名なデジタルアセットのいくつかにとっては非常に魅力的なものです。

すでに触れた保険ポリシーによって保証されているため、GBX-DAXは、ユーザーとトークンエコノミーへの参加者に、彼らがデジタルアセットの世界を保険付きで安心して楽しむために必要な、さらに高い信頼性とセキュリティを提供します。

GSXグループのCEOであるNick Cowan氏は、XEMのGBX-DAXへの上場についての考えを次のように述べました。

「(NEMが)企業向けの完全にカスタム可能なブロックチェーンソリューションでもあるということは、非常に魅力的な特徴です。NEMは、従来型の企業が参入する際の障害とコストを減らすことによって、ブロックチェーンとデジタル資産の一般に向けた普及の取り組みにおいて先頭に立っています。

GBX-DAXへのXEMの上場は、革新的なブロックチェーン技術によって支えられる、トークン化エコノミーの世界的な一般向け普及の実現のために、私たちが真剣に取り組んでいることのさらなる証明だといえます。」

Techemyとは

Techemyアドバイザリーは、ブロックチェーン産業内外の企業が、ブロックチェーンと従来型経済の間のギャップを橋渡しする、変革的戦略を実装することを支援する目的で立ち上げられました。

そうした目的において私たちのクライアントをサポートするために、私たちはクライアントに、諮問役としてコンプライアンスに準拠したあらゆるサービスを提供し、アイディアの段階から技術の提供、その後のサポートまでを行うことができます。

以上が2つのリリースの和訳でした。

最後に

ジブラルタルでの上場、これが今後どのような効力を発揮するのか未知数です。NEMベンチャーズらには何か考えがあってのことでしょう。一旦は、これもNEMエコシステムを成すべく環境の1つとして捉えておくと良さそうです。

ちなみに、GBX-DAXの最近(2019年3月12日現在)24時間の出来高はこんな感じです。

お世辞にも潤ってるとは言えませんが、同取引所は、ジブラルタル金融サービス委員会(GFSC)のDLT規制枠組み内では最高位のライセンスとなる「分散台帳技術ライセンスカテゴリ3」が交付されており、機関向けのサービス構築を目指しています。

保険付きなどと「安全性」をアピールするのは機関投資家などのクジラ狙いもあると思いますので、この先、機関投資家が動き出し暗号通貨市場に活気が戻って来た暁には、ジブラルタルでの取引に必要性を感じる人々が増えるのかもしれません。

ただ、NEMが優位にあるのかどうかは何とも言えません。他にも提携してるところはありますので、NEMベンチャーズがうまいこと立ち回れるかどうかなのでしょうか。よくわかりませんが、奥深い何かがあるのでしょう。

各国の動きや考えを細部まで正しく追うことは出来ないので、やはり、こういった類に関しては、市場で結果を出してくれることを期待するのが一番ではないでしょうか。

そこからNEMが関わる世界中のイノベーションに活力が注がれることは大いにあります。

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