NEMライブラリープロジェクトの現状報告
最終更新日2017/10/14 公開日2017/10/14 この記事は 約5分 で読めます。
9月のはじめに、NEMライブラリー開発プロジェクトがNEM.io財団のファンドから資金提供を受けるための投票があり問題なく可決されましたが、その後どうなってるのでしょう?
#NEM Libraryの投票締め切りまであと1.5時間!7時間前から85票くらい増えてるようなので最低得票率は超えたでしょうねたぶん。https://t.co/ElD28fT1OC pic.twitter.com/nuewNak9xL
— トレスト (@TrendStream) September 5, 2017
NEMライブラリーとは?
NEMライブラリーとは、NEMベースのアプリケーションやサービス開発を円滑にするため、プログラムの部品をたくさん集めた場所という認識で良いと思います。
ライブラリがなければ、よく使うようなパーツの制作(コーディング)も最初から行う必要がありますが、ライブラリがあればそこから参照したりコピペすることで作業効率が一気に上がる!という大事な役割を担ってくれます。
それでもわかりにくければ…、あなたはラーメン屋やって地域貢献したくても、器を窯で焼いたり、木を切り倒して割り箸作ったり、豚を飼ってチャーシュー作ったり、土地を買って小麦を育てて製麺しなくて良いよ、ラーメンライブラリ(?)にくればその辺のパーツはそろってるよ的なイメージでいいかも(雑)
さて、そのNEMライブラリープロジェクトの現状報告が公式ブログに出てましたので和訳してみましたよ。
NEMライブラリープロジェクトの現状報告
NEMライブラリーについてAleixとGuillemによって以前に提案され、コミュニティから100万XEMという多額の資金調達を目指していたプロジェクトについての発表を行いたいと思っています。
コミュニティからは、プロジェクトを進めることについて数多くの賛同が寄せられました。コアチームは慎重に検討を行い、AleixのGuillem行った貢献と仕事は、NEMの発展のために高い価値を持つものだと考え、彼らに資金調達をさせるのではなく、財団は両名を常勤雇用すべきだという結論にいたりました。
私たちは、コミュニティが提供する資金は、彼らがこれまで行ってきた作業の分(60万XEM相当)に留めるべきだと決断し、その時点で財団が従業員となった彼らに支払いを行いました。
AleixとGuillemの両名は私たちの代替案を素直に受け入れてくれました。彼らは、私たちのビジネス拡大とプログラマーを増員する計画の一環として財団に雇用されて、プロジェクトの実現を目指します。
Catapultのベータ版リリースの準備はほぼほぼ整いましたが、非常に大規模なプロジェクトです。ご察しの通り、NEMのバージョン1をリリースするのには15か月がかかりました。しかし、Catapultにはすでに20か月がかかっています。
さらに、Catapultの設計は、初のイテレーションの期間にはすでにNEMの開発者が知っていた知識を基盤としています。言うまでもなく、Catapultをより素晴らしいプロジェクトにするために、その後もさらに多くの設計作業が行われてきました。
AleixとGuillemの両名は、直ちにプロジェクトに参加し、そのスムーズで迅速な完成を支援します。彼らはAPIの開発に携わり、そうしたAPIをドキュメント化し、検証し、拡張することが可能になるように尽力します。
AleixとGuillemはCatapultの機能、アイディア、そしてコンセプトについて再検討を行ってきました。彼らはNIS2-API(つまりCatapult API)に取り組み、その検証を行ってきました。
様々なプログラム言語向けのSDK(ソフトウェア開発キット)の生成を自動化する手段を模索するために、多くの時間が費やされました。彼らが、このSDK生成の自動化に向けた素晴らしいシステムを発見したらしい、という事実はここで発表しておかなければなりません。
SDKには下記の機能が含まれます
すべてのエンドポイントがAPIの適切な動作を検証するための、統合テストの実装
トランザクションを構成するために様々なシリアライゼーションのライブラリーを検証する機能
Catapult内で実行されるすべてのトランザクションのためのエンドツーエンドテストを作成することによる、そうしたシリアライゼーションの検証
まだ多くの作業が必要となります。そうした作業とは次のようなものです。
多言語でSDKを作成すること
補足的なGraphQL APIに向けた選択肢の検討
エンドツーエンドのブラックボックスの検証
私たちの主力プログラマーであるJaguar0625は、これまでの進捗状況について非常に満足しています。さらなる助力が加わったことで、Catapultのより早期の完成が望まれます。
原文:Status of the NEM Library Project