ブロックチェーンとIoT(モノのインターネット)の融合
最終更新日2018/10/12 公開日2018/10/12 この記事は 約4分 で読めます。
(NEMブロックチェーン上で世界初の製品が正規品であることを保証するデジタル証明書を提供しているLuxtagからの記事を和訳しました)
ブロックチェーンとIoTの両者は、現在世界におけるもっとも重要な技術の一つとなっています。様々なビジネス産業における、多様な実装に向けた調査が常に行われています。
こうした技術を知ったばかりの人にとっては、それらを組み合わせて使用することは奇妙に感じられるかもしれません。しかし、ブロックチェーンとIoTを組み合わせることは可能で、そこから大きな進歩が生まれる可能性があります。
ブロックチェーンとIoTに共通する性質
ブロックチェーンは暗号通貨のコンセプトを超えて研究され実装されていますが、IoTもまた様々な産業分野で重要なものとなっています。ビッグデータが流行し、ビジネスのインフラストラクチャが複雑性を増すにつれて、セキュリティは大きな問題となりました。
ブロックチェーンの分散型システムは、IoTと組み合わせた場合に、より高い信頼性とセキュリティをIoTデバイスに提供することができます。だからこそ、技術の専門家たちはこれまでにブロックチェーンをIoTの文脈で捉えるようになったのです。
ブロックチェーンとIoTの融合
IoTの本質とは複数のデバイスの配置です。したがって、それをブロックチェーンのような分散型台帳技術と組み合わせることは理にかなっています。
そうすることで、接続しているデバイスがどのように互いに通信しあっているかを追跡する手助けになります。相互通信についてだけでなく、デバイスの状態やその取扱い方法についての記録も保存されます。
さらに、ブロックチェーンは当初、トランザクションとそれに類似した通信を利用するアプリケーション向けに設計されました。このことは、IoTの仕組みを基盤としたデバイスに向けて、スマートコントラクトのコンセプトを実装する際に役立ちます。
例えば、特定の条件が満たされた時にだけ、トランザクションが自動的に完了するといったものです。それは条件でも製品の品質でも構いません。
そうしたブロックチェーンとIoTの融合が達成されれば、IoTの機能とコスト効率性が向上するだけでなく、IoTデバイスのコンプライアンスを改善することも可能になるでしょう。
ブロックチェーンはどのようにIoTを改良するか?
多くの技術系企業がすでにブロックチェーンをIoTに組み込む取り組みを行っていますが、まだ広く一般に実装されているコンセプトとは言えません。とはいえ、ブロックチェーン技術が様々な点でIoTを改良することができる可能性があるのも明らかです。
・スマートコントラクトを使用することで、IoTデバイスが関連する業務における金融と会計部門の負担が軽減されます。
・様々なビジネスにおいて、データは成功の大きなカギとなっています。現在では企業はビッグデータだけでなく、リアルタイムのデータにも頼っています。ブロックチェーンとIoTの技術が組み合わされば、データの交換が迅速に行えるようになります。
・二つの技術が組み合わさることで、セキュリティのスケーラビリティが達成される可能性があります。
様々な産業は独自のセキュリティ要件を持っており、システムが最大化され複雑化した際には、そうした要件はさらに厳しいものとなります。IoTに向けたブロックチェーンの活用は、そうした問題の管理をサポートしてくれます。
もしも未来にブロックチェーンとIoTの機能が融合すれば、現在問題になっている多くのセキュリティ問題が解決されるかもしれません。
あらゆるデータや財産を、安全で信頼性のある、時間をかけて検証されたルートで交換することが可能になるでしょう。
著者プロフィール
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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEM Symbolをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年以上のトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
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