博多アツい!NEM Meetup福岡での投資編一部始終
最終更新日2017/11/30 公開日2017/11/30 この記事は 約17分 で読めます。
2017年11月18日、福岡市で行われたNEM Meetupの投資編のスライドと原稿をほぼそのまま掲載します。特に前半は投資初心者に作ったので知ってること盛りだくさんと思いますが、中盤以降はこれまでの振り返りとこれからのことについても触れてます。
#NEMMeetup JAPAN in Fukuoka was a great success! ?? pic.twitter.com/r7lBl5rowa
— NEM (@NEMofficial) November 22, 2017
尚、このミートアップはNEM財団公式扱いとなっています。
XEM現物投資の基本
最初に、仮想通貨をまだ買ったことがない人がいるかもしれないので、簡単にXEMを買う、
すなわちXEM投資の基本をお話しします。
投資やトレードには短期や長期などいろんな投資期間スタイルがありますが、
ここでは半年~3年、あるいはそれ以上を見据えた現物の長期投資スタイル前提でお話をすすめます。
安く買って高く売る。これが基本中の基本です。投資をするということは利益を出すことが目的なので、なるべく安く買って高く売らないといけません。今の価格が高いのか安いのかを見るためにはチャートを見ます。
チャートはある一定期間の四本値をローソク足というもので表されているのが一般的です。
一定期間というのは5分だったり、30分だったり、1時間だったりいろいろです。
ビギナーのみなさんは24時間で作られた足、日足を主に見るようにしたほうがいいです。
周期の短いローソク足を軸にするほど、値動きが気になって生活や感情に支障をきたすことが多々あるので、ビギナーのみなさんには本気でオススメしません。
四本値というのは、日足の場合、その日がはじまった時の価格を始値(はじめね)、
終わった時の価格を終値(おわりね)、その日の最高値と最安値の4つのことです。
で、そのローソク足が7本連なっていれば過去1週間の値動きがわかる、ということになります。
例えば、zaifチャートであれば、2016年7月1日から日足データがありますので、過去の値動きを参考にして今が割安なのかまだ割高なのかを見ながら売買を行っていきます。
現状でいうと、zaif取引所での過去最高値である2017年9月1日の38.999円を大きく割ってる状態なので、ポジティブな目線であれば、まずその最高値を目指すことになりますので、今はそれなりの買い時だと言えるのではないでしょうか。
ただ、逆に価格はこれからもさらに下がる可能性もありますので、その場合、さらに下がったらさらに買い増しをするのか、反転上昇をただ待つのか、立ち回り方の計画もそれなりに立てておくことをおすすめします。
無事、XEMを購入することが出来たら、次は含み益と含み損との付き合いがはじまります。
例えば、1XEMが20円の時に、30万円投資したならば、1万5千XEM保有することになります。
順調に価格が上昇して1XEM=30円になった場合、円価で45万円になり、元本を引いた15万円が含み益です。ここでは含んでるだけなのでまだ仮の利益です。この時に、45万円で全てのXEMを売ったならば、15万円の利益となります。
逆に価格が下落しまくって1XEM=2円になってしまった場合、円価で3万円になり、元本から減った27万円が含み損です。おなじく、これもまだ含んでるだけなのでまだ仮の損失です。この時に、3万円で全てのXEMを売ったならば、27万円の損失となります。
どちらも売らなければ、利益ではないし、損失でもないことは覚えておいてください。
例えば、対日本円ではなく対ビットコインでXEM価格を見ているのであれば、ビットコインが現在のようにアホのように上昇しまくっていたら、対になるXEMの市場価格が落ちてしまうのはほぼ必然です。
そのように価格が下がったからと言って、プロジェクトにネガティブな事件などが発生しておらず、逆にちゃんとプロジェクトが進んでいるようであれば、含み損になってしまってもそこまで焦る必要はないかもしれません。
あと、含み損を抱えて焦り過ぎないようにするためには、自分の身の丈にあった資金管理、横文字で言えばマネージメントを行っておく必要があります。これは非常に大事なことです。
おなじ価格とタイミングで100万円を投資するとしても、
年収1000万円で余裕資金が1000万円ある人と、年収300万円で余裕資金が100万円ある人
とでは、含み損を抱えてしまった時の精神的ダメージはまったく違ってきて、ギリギリで運用している人ほど損失の恐怖に耐えられなくなり、まだ売らなくてもいいところで売ってしまったり、さらにムリして買い増しをしてしまったりしがちです。
大きなゴール、例えば、何年後のいつまでは売らないとか、1XEM=何円になるまでは利益を確定しないとか、含み損が80%になったら損失を確定させるとか、価値がゼロになった時が損失だとか、そういった大枠の計画はしっかりイメージしておくとよいかと思います。
XEM相場のこれまでとこれから
XEM相場の過去2年間ほどの経緯をたどって、簡単に振り返っておきましょう。日付に関してはニュース記事から参照したものもあり、多少前後しているかもしれないのはご了承ください。
2016年のXEM相場を振り返る
まずは2016年のXEM対ビットコインのチャートをみて振り返ってみます。
2月5日、mijinのオープンベータプログラムが開始されました。
mijinはNEMのプライベートチェーン版ですので、mijinの動向がXEM市場価格に影響する可能性が高い点は覚えておきましょう。
全体的にはこのあたりが、それまでの長い長い初期の沼時代を抜けたポイントだったのではないかと思います。
俗にいう"沼"とは何なのか
ちなみに、沼とは市場価格的な低迷期を現した造語です。しかし、沼にはたくさんの栄養素が含まれていることから、大きな飛躍のための充電期間と前向きに捉えることもできます。
5月20日、テックビューロとNEMの提携でカタパルト共通採用が決定しました。
カタパルトは先日ようやくクローズドベータテストが始まりました。共通採用決定からおよそ1年半、長い開発期間を要していることが見て取れます。
6月1日、スーパーノードがはじまりました。スーパーノードになるには300万XEMが必要ですが、当時は1XEM=0.2円前後だったと思うので、60万円くらいのコストで良かったんですね。今現在ではおよそ6000万円も必要になってしまいました。
6月16日、これが2016年の高騰の最終トリガーになったのでしょうか。ミャンマー最大のマイクロナイナンス機関でmijinが実証実験に成功しました。
ここからXEM市場価格はわずか12日間で8倍にまで跳ね上がります。
7月4日、待望の日本国内取引所での取扱いがはじまりました。最初はザイフです。
投機的な買いが多かったのか、このあたりからXEM価格は下落基調が強まり、第2沼時代を目指すことになります。
11月1日、ナノォレットにアポスティーユが実装されます。
チャート分析的には、ちょうどこの時期から第2沼時代に突入したことになってました。
12月1日、ハードフォークにより各種手数料が安くなりました。
12月20日、アララ株式会社がカタパルトを使った実証実験に成功しました。
これが2016年の大きな流れです。
2017年のXEM相場を振り返る
続いて2017年のこれまでを見てみましょう。
最近はXEM相場の出来高は群を抜いてZaifがトップを走っていますので、ここからは対日本円チャートで見ていきます。
2月8日、日立ソリューションズがmijinを使ったポイント管理ソリューションでの実証実験を開始しました。
3月1日、ベルギーのアントワープ市がmijinを使って、行政サービスにおける実証実験を開始することになりました。
3月5日、NEM財団が始動します。
NEM財団が出来たことを発端として、世界的なNEMの普及と教育活動が活発になっていきます。
マレーシアに世界的な活動拠点をおいたNEM財団の主な目的は、NEM技術を振興し、企業、学術、そして政府部門にまでその採用を拡大することです。
そのマレーシアのクアラルンプールに建設中のブロックチェーンセンターには、NEMブロックチェーンイノベーションラボが入居します。
これまでアジア諸国やヨーロッパ諸国、ドバイなどにおいて、ミートアップ開催やカンファレンス出展や講演が積極的に行われるようになってきたのはここ数ヵ月間くらいのことです。
そして面白いことに、チャート分析では、ちょうどここから第2沼時代の終わりを示していたのです。
3月16日、ハードフォークにて、バグの修正などが行われました。
4月9日、NEMのモザイクトークンを利用した初のICOが「エコビット」において行われました。
NEMが関連したプロジェクトは少しづつ増えています。
日本のテックビューロによる「コムサ」はICOプラットフォーム、分散型の広告/分析プラットフォームの「キューチェーン」、ブロックチェーン時代のためのデジタルバンク「のバンクエラ」など。
また、最近提携が発表されたのは、分散型ロイヤリティ(ポイントサービス)プラットフォームを目指す「ロイヤルコイン」、分散型オフライン暗号通貨販売ネットワークを目指す「プンディエックス」といものもあります。
4月19日、日本の取引所、コインチェックにてXEM取扱いがはじまります。
このポイントから一気にXEM市場価格はかけのぼりました。過去最も勢いがあった相場だったと思います。
3円ほどだった市場価格は、5月15日のハードフォークをはさみ、わずか1ヵ月ほどで最大12倍の37円後半まで高騰します。
6月28日、財団がオーストラリアのブロックチェーングローバルと提携し、さきほどのブロックチェーンセンター建設や、11月オープン予定のNEMベースの取引所開設などをすすめることになりました。
8月3日、財団がリトアニアのプロバスケチーム「リータス」のメインスポンサーになります。
このスポンサー契約により、リトアニアのバスケットボールファンは、XEMを使って、試合チケット、シーズンパス、チームグッズなどの購入が可能になります。
また、リータスは、ヴィリニュス市や起業家で欧州議会会員でもあるアンタナス・グーガ氏が大株主として一部を所有しており、NEMがリータスに金銭面でのサポートを行う代わりに、XEMをヴィリニュス市全域に普及させるため、公共交通、物流、医療分野、銀行業務といった、日常生活のあらゆる分野にまで拡大させようと市と取り組んでいるようです。
なお、スポンサー料は全額XEMで支払われています。
また、テックビューロによる日本発進のICOプラットフォームCOMSAの発表もありました。
COMSAは新しいNEMプロトコル、すなわちカタパルトとイーサリアムのスマートコントラクトが活用されてます。11月6日に終了したICOはICO史上歴代7位に入る109億円を世界各国より調達し、成功をおさめています。
今後COMSAでは株式会社メタップスのタイムバンク、株式会社プレミアムウォーターホールディングスなどのICOが予定されており界隈の注目を集めています。
なお、COMSAの基軸通貨であるCMSトークンは11月下旬にZaifにて上場予定(12月4日予定)となっています。
8月20日、ハードフォークにより手数料がさらに改善された後、9月1日に過去最高値である38.9円をザイフで記録しました。
10月3日、これまでは実証実験のみ公開されてきましたが、ここでいよいよmijinの本採用が発表されました。ジビエ食肉流通トレーサビリティに関わる部分です。
そして、11月6日、NEMberが待ち望んでいる、mijinとNEMのブロックチェーンコアエンジン2.0であるカタパルトがいよいよその形を現してきました。クローズドではありますが、ベータテストがはじまります。
この先は、2018年1月にオープンソース公開が予定されており、一定の利用期間おいた後、パブリックチェーンであるNEMそのものにも2018年以降に実装されることになります。
そのカタパルトのNEMへの実装により真価が問われることになり、コミュニティと共にNEMの新しい経済圏を形成していく時代に突入していくのではないかと思っております。
ヌマメーター?
実は、ツイッターでもお知らせしてますが、チャート分析的には現在XEM相場は11月6日ごろに第3沼時代に突入しているんです。画像は沼具合や上昇しまくりを意味するTo the moon具合を測るために作った、知る人ぞ知るオリジナルテクニカル分析ツール「ヌマメーター」です。
ふざけた名前ですが、ちゃんとした実績あるテクニカルインジケーターを使ってます。過去の判定結果を振り返ると、精度はなかなか高いです。
今直面している沼時代が長引くかすぐ終わるかは不明ですが、今現在の市場価格低迷期、未来における期待値を並べると、XEM投資にはなかなか良いタイミングではないかと思います。
今後のXEM相場
2017年1月のインタビューで、NEM財団代表ロンさんは、「2017年のXEM市場価格は確実に上昇する」と答えてました。
その後、「2019年くらいまでに20円くらいに行けばいいと思っていたが、現在の勢いだと夏の終わりに110円行くのも夢じゃなくなったので、2019年の目標を550円にした。」と発言しましたが、たぶんロンさん酔ってたんだろうと思います。
夏の終わりというのは当時カタパルトリリースが夏予定とされていたのでそれを踏まえたものでしょう。2019年の550円はちょっと大胆過ぎて現実味が薄いですが、決して達成不可能な数字ではないと思います。
トレスト的には2019年の終わりまでに200~300円というのを一定のゴールとして考えておりますが、これは予測というよりも希望価格の方が強いです。実際に、いつどうなったらどう決済するかどうかは、現実の出来事とチャート分析を行いながら臨機応変に判断して立ち回っていくつもりです。
投資は完全に自己責任
最後に、投資は完全に自己責任です。どのような第三者情報を参考にしたとしても、売買注文を送信したあなた自身にすべての責任があることを認識してください。投資は利益を得るために行うものですが、損失を被る可能性も十分にあります。自己資金に無理のない範囲で投資することをおすすめします。
また、現物投資はそのコインの価値がゼロになった時が、完全なゲームオーバーですが、レバレッジを効かせたビットコインFXトレードなどは、大きな利益を得る可能性がある反面、値動きが激しいので短時間で自己資金以上の損失を被る可能性もあります。3ヵ月生存率30%以下とも言われる非常に厳しい世界ですので、より注意して向き合うことをおすすめします。
以上、NEM Meetup福岡の投資編の内容でした!
その後…
ちなみに、スタッフ含め誰にも気付かれることなく実はコッソリ参加してたんですが、
よかったよ…感動して、おしっこ行けなかったじゃないか pic.twitter.com/bZHxw2aqtF
— トレスト(日本初) (@TrendStream) November 18, 2017
終了後、専用機で母国にひとり戻り、半チャーハンで二次会してたと当局から情報が入りました。反省箇所はいくつもありますが、最初にしてはとても良いミートアップだったと思っています。
半チャーハンでミートアップ反省会してる。まわりには誰もいませんネコ? pic.twitter.com/LancSd4ZTO
— トレスト(日本初) (@TrendStream) November 18, 2017