NEMコミュニティファンドのアップデート

 最終更新日2018/08/11 公開日2018/08/11    この記事は 約19分 で読めます。


コミュニティファンドの条件が一部アップデートされています。変更点は大きく2つで、

1.4段階に分かれた調達希望額に応じて、投票時に必要なPOIの%が異なる。
2.プロポーザルがNCF委員会によってまず精査承認された後にコミュニティ投票(これまでは逆)
(誰がNCF委員なのか、何名なのかは現在のところ不明)

のようになっており、これまでより小規模事業でも申し込みやすくなっています。

まずはそのお知らせ記事の和訳です。

NEMコミュニティファンドのアップデート

NEMコミュニティとNEM財団の代表で構成されるNCF(NEMコミュニティファンド)委員会は、NCFプロポーザルのガイドラインと応募プロセスをアップデートすべく精力的に活動してきました。

今回のアップデートによって、ファンドを一般のコミュニティメンバーがより利用しやすくなるだけでなく、NCFへの需要がより高まり、プロポーザルの規格が改善されることになります。

主要なガイドライン変更の1つに、あらゆる状況下で、ファンディングへの申し込みを希望するあらゆる人のニーズにこたえるように設計された新しい段階別ファンディングがあります。

その段階は、

●コミュニティの承認だけを必要とする0~4万ドルの「補助金」
●YESのアドレスにNEMブロックチェーンのPOIを1%獲得する必要のある4万~15万ドルのプラン
●同様に2%を必要とする15万~80万ドルのもの

があります。

4つ目の段階では、

●500万ドルが上限に設定されていて、YESアドレスに3%のNEMブロックチェーンのPOIが送信されることが条件

となっており、上場企業のみが申し込むことができます。

私たちは、この新しい段階別システムがNEMコミュニティのより多くをカバーし、これまでよりも小規模なプロジェクトにも資金を提供できるようになることを願っています。

最大80万ドルが民間企業に対して、プロジェクトの過大評価を防止するため、そしてファンドの持続可能性を向上させるために割り当てられています。

さらに公平な評価を実行するために、委員会は、マイルストーンの小区分それぞれの正当性を証明することを求める、新しいマイルストーンの条件を設けました。

NCFの目的は、NEMのエコシステムの成長を促進し、企業のニーズに資金的な援助を行うことです。しかし、ファンドが有限であるということは、覚えておかなければなりません。

新しい提出プロセスも設定されています。このプロセスによって、プロポーザル(提案書)と添付資料が簡単に送れるようになり、より整理された状態で照合することが可能になります。今後は、企業はそうした詳細資料を、新しい提出フォームから送信することになります。

プロポーザルを作成し送信する際には、その処理に遅れが出ないように、ガイドラインと提出フォームに従い、適切に作業を完了するようにしてください。

補助金への申し込みは、その性質上、柔軟なものとなっており、様々な将来的なプロジェクトが資金を得る資格を手にすることができるようになっています。

提出された書類はすべて、最初のスクリーニングとしてNCF委員会がレビューして内容を吟味します。承認されたプロポーザルだけが、コミュニティによるレビューと投票に進むことになります。

補助金への申し込みを希望しているものの、規格化されたガイドラインを満たすことが困難であれば、communityfundproposals@nem.ioまでメールでご連絡ください。NCF委員会がサポートいたします。

NEM.io財団公式サイトのコミュニティファンド詳細ページ

アップデートに伴い、公式サイトのページも全文再和訳しておきました。参考にどうぞ。

紹介

コミュニティファンドDAOは、NEM関連のスタートアップがビジネスを短期間でローンチする支援を行うことで、NEMエコシステムの発展を促進するという目的で立ち上げられました。最低限の条件を満たせば、誰でも応募することが可能です。

約3億XEMが、NEMのネメシスブロック(NEMでのジェネシスブロックのこと)中に、このプロジェクトに割り当てられました。予算が限られているので、応募とその承認は、他の基準に加えて先着順で行われます。応募者は却下された場合には再応募をすることが可能ですが、その際には却下された理由となった点を改善していなければなりません。

下記に示したものは、応募が審査されるための最低条件です。応募において示された情報が多いほど、その審査において委員会やコミュニティからの評価は高くなる可能性があります。

審査プロセス

プロジェクトのプロポーザル(提案書)提出

NCF委員会による評価

NCF委員会による投票

NEMコミュニティによる評価

NEMコミュニティによる投票

審査基準

必要とする資金額

上場企業が応募する場合には500万ドルが上限となります。非公開企業が応募する場合は80万ドルが資金提供の上限となっています。企業ではない一般団体が応募する場合には40万ドルが上限となります。2つのプロジェクトを応募しても、資金提供は同時に行われない可能性もあります。

プロジェクトの自社予算

応募する企業は銀行口座を持っている必要があります。さらに彼らがそのプロジェクトに真剣に取り組んでいることを示すために、プロジェクトが達成可能であることを証明するだけの現金もしくは十分な額のXEMがその口座内になければなりません。この情報についてはコミュニティファンド委員会のみが閲覧し、一般には公開されません。

また別の証明方法として、支出した費用の証明やこれまで進捗状況を提示して、プロジェクトの完成ために真剣に取り組んでいることを示すこともできます。

マイルストーン

各応募者はプロジェクトのマイルストーンを明記し、出資金が支払われる前に、それぞれのマイルストーンが達成されたことを示す必要があります。マイルストーンの完了及び提出時には、コミュニティファンド委員会が、その作業内容が基準を十分に満たして完了されたかを検証して、その後にそのマイルストーンに対して割り当てられた資金を支払います。

マイルストーンの達成期限が3ヵ月以上過ぎている場合は、そのプロジェクトは進行計画の再検討を依頼し、委員会がそれを実行します。再検討後に、委員会は満足のいく進捗がなされたかについて投票を行います。期限の延長と再設定の投票が否決された場合には、提供した資金は没収され、可決された場合には期限が延長されます。

マイルストーンはすべて、XEMで記載してもらいますが、プロポーザル提出時点でのアメリカドル相当の額も示してもらいます。プロポーザル提出時とマイルストーンの支払い時でXEMの価格が異なる場合には、マイルストーンに対する支払い額は以下の式に基づいて計算されます。

d=プロポーザル時点でのアメリカドルの価格
p1=プロポーザル時点でのXEM/ドルの価格
p2=支払い時点でのXEM/ドルの価格
x=XEMの支払い総額

( (d / p1) + (d / p2) ) * 1 / 2 = x

例:

XEMの価格がプロポーザル時点で1ドル:
10万XEM(10万ドル)を要求しているケース

マイルストーンが完了するまでに、XEMの価格が0.5ドルに落ちた場合:
20万XEM(10万ドル)ではなく、15万XEM(7.5万ドル)のみが支払われます。

マイルストーンが完了するまでに、XEMの価格が2ドルに上昇した場合:
5万XEM(10万ドル)ではなく、7.5万XEM(15万ドル)が支払われます。

マイルストーンの条件

マイルストーンは以下の条件を必要とする:

・客観的なものであること
・定量化可能であること
・検証可能であること
・明確で理解しやすいこと
・その作業の最終結果を、実例を交えて示すこと
 例 テストとバグ修正が終わった後にベータ版製品を発表する
・プロジェクトの初期調査、企業の設立、コミュニティのアップデートなどに分類されないもの
 例 ユースケース、採用、ブログ、ミートアップなど
・NanoWalletによって容易に複製可能でないこと
 例 ネームスペースやモザイク、その他の固有の機能の作成
・すべての小区分のエビデンスを添付して送信すること
・それぞれの小区分を詳しく説明すること
・該当のマイルストーンに割り当てられた資金の一部として、小区分ごとの額をドルとXEMで記載し、その正当性を説明すること。
・すでに完了した作業を含めないこと

プロジェクト詳細のコミュニティファンド委員会への公開

プロポーザルが委員会の投票によって承認された場合、応募者は様々な追加書類の提出を行う必要があります。そうした書類は委員会内で機密情報として扱われます。書類には以下のようなものがあります:

1.以下の情報を含んでいるビジネスプラン
 a.財政的な計画
     1.バランスシート
     2.損益計算書
     3.キャッシュフロー計算書
 b.産業概要/研究
 c.マーケティング分析および計画
 d.競争力の分析
 e.詳細な所有権およびマネジメントの計画
 f.運営計画
 g.要約
 h.添付書類(任意)

上記の情報は、委員会がファンディングに賛成の投票を行ってから2週間以内に、一般の投票が開始する前に提出する必要があります。提出が間に合わなかった場合には資格は喪失します。上記の情報の審査中に、委員会は承認を撤回する権利を有します。

プロジェクト概要

NEMフォーラムで一般の人々が評価できるように、プロジェクト概要を記載してください。

プロジェクト概要には、最低でも下記の情報を含めてください。

・企業名
・アクティブメンバーの氏名
・企業の紹介
・プロジェクトもしくは製品の紹介
・必要な資金額
・完了までの予想タイムラインを添えたマイルストーン
・産業概要の要約
・マーケティング分析および計画の要約
・競争力分析の要約

そうしたプロジェクト概要は最低でも投票の10日前に投稿することになっており、コミュニティメンバーは投票開始前にプロジェクトを評価して議論することができます。

提携、取引、スポンサーなどの、プロポーザルやビジネスプランで記載した取り決めの証明は、プロポーザルと一緒に提出してください。委員会がその検証を行います。この規則に従えない場合は、ファンディングの資格は即座に失われます。

会社の情報

すべての応募者は会社を設立し、プロジェクトに専念する準備が整っている必要があります。応募は必ず、その企業が実在し、法律もしくは会計の専門家により署名されていることを示す証明書を添えてください。証明書には企業の詳細情報(設立日、設立地、登録番号、取締役、株主など)、設立契約書、そして基本定款が含まれている必要があります。

そうした情報のうち、会社の主要な代表者以外の情報は一般に公開されることはなく、コミュニティファンド委員会が誠実な応募を検証するためにのみ使用されます。

登記済みの会社を持たない個人や団体の応募者の場合、提案したソリューションはオープンソースのプロジェクトと見なされます。起業していなければビジネスを行うことは不可能だからです。そうしたプロジェクトのコードは、それぞれのマイルストーンを達成した際にオープンソース化されることが求められます。

リアルアイデンティティ

すべての株式保有者と取締役そして関係するチームメンバーは、身分証明を提出する必要があります(例えば運転免許所やパスポート)。

提供された情報は、必要最小限の範囲で、意思決定を行う者のみに開示されます。上記の情報を受領した際には、該当のプロジェクトに関する意思決定に関わる者の身元も応募者に公開されます。

株式保有者と取締役の名前(もしくは仮名)のみがコミュニティに公開されます。そうした情報は機密性が高いので、応募が承認された場合にのみ、書類がコミュニティファンド委員会に送られます。

投票前の手続き

NEMブロックチェーン上で投票を行う前に、プロポーザルには以下の手続きが求められます。

1.公式なプロポーザル/ディスカッションスレッドをフォーラムに開設する。

2.テレグラムチャンネルやフォーラムを開設するか、プロジェクトマネージャーたちと交流することのできるその他のコミュニケーション手段を用意する。

3.「プロジェクトを知る」ためのセッションを開く。応募者は、Youtube動画、AMA、スピーチの録音、プレゼンテーション、もしくは誰もが簡単にアクセスして閲覧可能な媒体を通じて、自身の紹介を行う必要があります。

投票プロセス

プロポーザルの提出者は、以下のプロセスを経る必要があります。

1.nem.io/community-fund/にあるプロポーザル提出フォームから、必要な追加書類を添えてプロポーザルを提出します。

2.応募をNEMコミュニティファンド委員会が受領し、審査を行った後に、委員会のメンバーがそのプロジェクトの承認・却下を投票します。
 a.コミュニティファンド委員会の80%が賛成すれば、プロポーザルは承認され、一般の審査と投票に進むことができます。

3.投票で否決されれば、コミュニティファンド委員会は以下のどちらかを選択します。
 a.プロポーザルを直ちに却下する
 b.提出者に修正を提案する。その場合には、提案された変更を実施している間に、もう一回委員会による投票を受けるために、プロポーザルを再提出することができます。
 このプロセスはプロポーザルが承認されるか、委員会によって完全に却下されるまで続きます。

4.その後、コミュニティが10日間の設定期間の間に、プロポーザルに対して投票を行います。投票結果の判断基準は、プロポーザルがどのファンディング段階に応募されたかによります。

コミュニティの投票によって、投票の条件が満たされ、プロポーザルが承認されれば、該当のプロポーザルは承認されたとみなされます。資金は、それぞれのマイルストーンが達成され、それについての審査と委員会による投票が行われた後に支払われます。

 a.コミュニティによってプロポーザルが却下された場合には、4週間の待期期間後にコミュニティにもう一度提案を行うことができます。再提出されたプロポーザルは、コミュニティによる再投票を待つ間、投票待ちのリストに記載されることになります。

5.プロポーザルに対するコミュニティのライブ投票は、時系列順で行われ、委員会による承諾が行われた時期によって決まります。

コミュニティファンド委員会が順番待ちの投票の日時を設定し、提案者に設定された期間を伝えます。

一度に2件のファンドプロポーザルが行われることもあります。すでに2件の投票が実行中の場合は、それに続く承認済み案件は、実行中の投票が終了するまで順番待ちリストに入ります。

NEMユーザーはプロポーザルに賛成もしくは反対の票を投じることができます。投票は、投票元のアドレスのPOI値によって比準が判定されます。

ファンディング段階

オプション:

1段階:0~4万ドル
補助金のプロポーザルは直接コミュニティファンド委員会に送られ、内部で承認が行われます。補助金には、株式、トークンの割り当て、返済、コミュニティによる投票などは必要となりません。

2段階:4~15万ドル
合計でNEMブロックチェーンの重要度(インポータンス)の最低でも1%がプロポーザルに賛成を投じた場合、投票は65%の賛成票を得ることができれば可決されたとみなされます。上記の条件を満たさない場合には却下されます。

3段階:15~80万ドル
合計でNEMブロックチェーンの重要度の最低でも2%がプロポーザルに賛成を投じた場合、投票は65%の賛成票を得ることができれば可決されたとみなされます。上記の条件を満たさない場合には却下されます。

4段階:80~500万ドル
合計でNEMブロックチェーンの重要度の最低でも3%がプロポーザルに賛成を投じた場合、投票は65%の賛成票を得ることができれば可決されたとみなされます。上記の条件を満たさない場合には却下されます。この段階は上場企業のみが応募可能です。

コミュニティファンドプロポーザル後のICO

すでにICOを完了している企業は、コミュニティファンドへの応募資格を持ちません。

ある企業がコミュニティファンドからマイルストーンへの支払いを受け、最後のマイルストーンへの支払いから12か月間以内にICOを開催することになった場合には、その企業は彼らが受け取った合計額に応じて、その支払い時のドルでの評価額に基づいて、コミュニティファンドの返済を行ってもらいます。

ある企業がすべてのマイルストーンを完了させ、セカンドラウンドのファンディングを希望する場合、その企業は新しいプロポーザルをコミュニティファンド委員会に提出して、審査を受けることができます。

委員会がセカンドラウンドの応募を承認すれば、それはコミュニティ投票に進むことができます。以前のファンディングラウンドにおける最後の支払いを受け取ってから6か月間は、企業はセカンドラウンドのファンディングに申し込むことはできません。

選考を受ける応募は全て、最低でも必要とされる情報を提出することが求められます。必要な情報が提供されない場合や、内容が不正確な場合には、選考は行われません。

すべての情報は機密保持が行われた上で閲覧されます。以下のボタンを押して応募を行ってください。ご質問があれば、communityfundproposals@nem.ioまでご連絡ください。

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  著者プロフィール

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

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