NEMはどのようにして格付けBBBを得たのか?第8回(最終回)

 最終更新日2019/06/14 公開日2019/06/14    この記事は 約5分 で読めます。

TokenInsightによる暗号通貨の格付けでNEMがBBBの高評価を受けたその全貌、第8回(最終回)です。前回はこちら

08. 結論

NEMは企業のサービス向けにブロックチェーンソリューションを開発しようと取り組んでいるサービスプロバイダーであり、独自の機能を持つブロックチェーンを提供している。

その二層構造によって、ユーザーはAPIゲートウェイを通じて接続することが可能になり、ブロックチェーンアプリケーションを直接チェーンに触れることなくデプロイすることができようになっている。

独自のネームスペース、機能的アセット(モザイク)、ノード評価メカニズムを通じて、NEMは、金融、安全性の確保、ビジネスマネジメント、分散型グループなどより多くの応用シナリオにおいて、企業が複雑な機能を実現する支援を行うことができる。

間もなくオンラインになるCatapultのバージョンでは、NEMブロックチェーンはスマートコントラクトのサポートを開始する。

全体として、NEMプロジェクトは長期間存続しており、そのコードはすべて独自に開発されている。また、技術的な革新性も他と比べて素晴らしいものがある。

技術系企業と強力な提携関係を築いており、プロジェクト開発においては素晴らしい技術的サポートを得ている。NEMを取り巻くエコシステムには多くのプロジェクトがあり、協力を行っている企業の業種は幅広いものがある。将来的なプロジェクトに向けた確かな基礎を業界内で築いているといえる。

開発者フレンドリーさの点では、NEMは、ブロックチェーン技術の知識や開発能力を持たない企業のために、ブロックチェーン技術の使いやすさを大幅に向上させ、専門的な技術も非常に簡単に使いこなせるようにしている。

業界内での激しい競争にさらされてはいるものの、NEMはブロックチェーン産業内の情報技術サービスプラットフォームとしては最高の市場総額を誇っており、その地位を最長期間維持している。

2019年に明らかになった財団の財政危機後、NEMは素早く組織を再編成し、チームは現在は新たに編成されたNEM財団、NEM Venture、NEM開発チームへと再組織(※1)されている。

財政の公開に加え、将来的なNEMコミュニティの資金調達状況、ビジネス拡大とアプリケーションなどの分野には今度も注目が必要である。

BBBの定義

技術的な実現性は素晴らしく、運営の状況も安定している。環境に好ましくない変化が起きたことによるプロジェクトへの影響はある程度存在するが、リスクは管理可能である。

終わり

責任の制限、および免責
1.TokenInsight Inc.は評価レポートの公表に関して、以下のように宣言する。
2.TokenInsight Inc.(TokenInsight Inc.の評価プロジェクトのチームメンバーと評価委員会のメンバーも含む)と評価対象との関係性が、評価の客観性、独立性、公平性に影響を与えることはない。
3.TokenInsight Inc.のチームメンバーはデューデリジェンスの義務を真摯に受け止め、評価レポートが、客観性、信頼性、公平性の原則にしたがって作成されたことを保証する。
4.このレポートは、関係する法律、規制、適切な内部の信用格付けプロセスと規格に準拠して、TokenInsight Inc.が独自に行った判断の結果である。
5.ここに含まれるあらゆる情報はTokenInsight Inc.がその正確性と信頼性を認めている情報源から入手したものである。しかし、人的および機械的なミスなどの可能性があるため、ここに含まれる情報はすべて「現在の状態」として提供され、当方はいかなる保証も行わない。TokenInsight Inc.は必要に応じて、評価レポートで使用した情報の真正性、正確性、完全性、適時性を確認し検証しているが、商業目的での利用に関して、真正性、正確性、完全性、適時性、実現可能性、適切性についての、明示の、または黙示の事実表明および保証は一切行わない。
6.この評価レポートに含まれる信用格付けおよび市場価格分析は、一意見として解釈すべきもので、それが唯一の解釈方法である。トークンの売買や保有を推奨したり、事実を表明するものとして理解すべきではない。
7.評価レポートのリスク評価は、このレポートの公表から次の修正までの間、妥当なものとする。同時に、TokenInsight Inc.は定期的ないしは不定期に評価対象を追跡し、信用評価を修正すべきかを決定し、それを適時公表していく。

 - NEM(ネム)

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