[前編]Tutellusがイーサリアムの使用を断念しNEMへ移行

 最終更新日2018/03/21 公開日2018/03/21    この記事は 約5分 で読めます。

イーサリアムからNEMへの移行ネタはこれからも増えるのかどうか?このTutellusという教育関連のプロジェクトについて記事を[前編][中編][後編]の3つに分けて和訳を紹介していきます。

Tutellusの読みはたぶんツテラスとかトゥテラスでいいと思います。プロジェクトはスペイン発のようですがTutellusの意味や語源はわかりませんでした。もしかしたら、To tell usからの造語かな?

ではまず最初の記事の和訳から。

Tutellusがイーサリアムの使用を断念しNEMへ移行

ブロックチェーン関連の企業は常に他社に勝る競争力を求めています。あるケースでは、それは他のブロックチェーンへの移行を意味します。Tutellusの場合は、イーサリアムからNEMチェーンへ移行しようとしています。それに他の企業が追従するかは不明ですが、素晴らしい判断です。

イーサリアムからNEMへ

過去数年にわたって、数多くのプロジェクトがイーサリアムブロックチェーンをテストし、それを基盤として開発を行ってきました。イーサリアムが提供する技術的な利点を考慮すれば、そうした決断は当然と言えます。

スマートコントラクト、アセット作成機能や他のツールによって、イーサリアムのチェーンは、自身のエコシステムを活用して開発を行っているプロジェクトに対して、様々な機能を提供することができます。しかし、最近のTutellusのチームの行動が示すように、イーサリアムのブロックチェーンは必ずしも思い浮かぶあらゆる用途に適しているとは限りません。

イーサリアムからNEMブロックチェーンへ移行するという彼らの決断は、様々な理由で興味深いものです。チームはイーサリアムが非常に強力なブロックチェーンエコシステムだということは認めていますが、彼らはイーサリアムに関わる出費を懸念してもいます。

より具体的に言えば、特にユーザーや時間単位ごとに多くのイベントを行う必要のあるプロジェクトにかかる、トランザクション手数料が現在問題視されています。現状のイーサリアムを基盤として開発されているあらゆるプロジェクトが抱える、中央集権的な要素についての懸念も存在します。その点も取り組まなければならない問題です。

さらに、Tutellusのチームは現状のイーサリアムのパフォーマンスにあまり満足していないようです。彼らのブログ記事には、そのエコシステムが明らかに「遅い」と書かれています。これは特に、同ネットワークが1秒あたりにブロードキャスト可能なトランザクション数について当てはまります。

この点が直ちに改善されないのであれば、ネットワークが再び渋滞することになるのは明白です。仮にイーサリアム上で開発を行っているプロジェクトすべてがいま運用を開始するとすれば、すぐにあらゆる関係者がシステムを利用することが不可能になるでしょう。

それに対して、NEMのブロックチェーンはそうした問題に対する現実的なソリューションを提示しているように映ります。Tutellusのチームによれば、イーサリアムにも同様のことが言えますが、NEMは開発者の大規模なコミュニティを持っています。NEMがイーサリアムと違う方向性を持つのは確かに事実ですが、そのことは好材料と捉えることも可能です。

より具体的に言えば、NEMは導入直後から、イーサリアムよりもはるかに多くのトランザクションを1秒あたりに処理できるように設計されています。イーサリアムのチェーンとは異なり、NEMは1秒あたりに約1,000件のトランザクションを実行(※1)することができます。

この数字はVisaやMasterCardの愛用者からすれば魅力的ではないかもしれませんが、イーサリアムからは進歩しています。さらに、発表を控えているNEMのCatapultへのアップグレードによって、その処理数は理想的な環境であれば1秒当たり4,000件のトランザクションにまで向上(※2)します。

NEMの大きなウリの1つは、個々のあらゆるプロジェクトが、NEMの親チェーンにリンクされた独自の内部ブロックチェーンを持つことができるという点です。この機能により、プロジェクトはユーザーのトランザクションを自身のブロックチェーン内に連結し、それをNEMへと接続して特定の情報を組み込むことができます。

この仕組みはイーサリアムのチェーンとは全く異なるもので、イーサリアムではあらゆる連結作業を直接行わざるを得ません。もちろんイーサリアムの開発者もそうした問題の解決策を考案するはずです。しかし現状で言えば、NEMの方がTutellusには適しているように感じられます。

※1…パブリックチェーンのNEMは1分間に120件です。NEMのプライベートチェーンであるmijinが1000件/秒なのでその件だと思います。
※2…こちらも同様で、秒間4000件処理はNEMのプライベートチェーン版であるmijinがcatapultを搭載した時の数値だと思います。本家NEMのcatapultに搭載した時のことではありません。

次回は、TutellusがイーサリアムからNEMに変更した理由の詳細記事がありましたので、和訳して読んでみたいと思います。中編へ

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  著者プロフィール

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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