[中編]NEM vs イーサリアム:Tutellusに使うブロックチェーンを変更した理由

 最終更新日2018/03/21 公開日2018/03/21    この記事は 約7分 で読めます。

[前編]の関連和訳記事です。TutellusがなぜイーサリアムからNEMに変更したのか?より詳しく解説してありました。

早速読んでみましょう。

NEM vs イーサリアム:Tutellusに使うブロックチェーンを変更した理由

私たちは今回の件をしばらく前から発表したいと思っていました。私たちはTutellus.ioをデプロイする際のメインのブロックチェーンとしてNEMを選択することに決めました(イーサリアムの使用は断念します)。

記事では技術的側面から詳しく説明しますので、諦めずについてきてください。そしてもちろん、業界やTutellusの内部から見た私たちの私見を提示したいと思います。私たちは他の誰かやイーサリアムの批判をするつもりはありません。私たちは今でもイーサリアムが好きです。

ご存知の通り、イーサリアムは非常に強力で興味深いブロックチェーンです。スマートコントラクトとERC20の互換性を中心としたコミュニティを作り上げる機能は特に魅力的です。しかし今回、Tutellus.ioに採用するにあたって多くの弱点を発見しました。

それをここで説明したいと思います(私たちのプロジェクトにとって弱点になるからといって、それが他のプロジェクトでもそうだとは限りません。それを採用するトークノミクスによります)。

1.イーサリアムでの作業はコストが高い

2月にイーサリアムの価格が下落したとはいえ、ユーザーや時間単位ごとに多くのイベントを行いたい場合には、トランザクション処理にかかる手数料は考えられないほど高額です。そのためプロジェクトモデルの設計に簡単な手直しが必要になります。

私たちの場合では、STUTトークンだけを連結処理し、処理の仲介は行わないことにしました。誰かが言ったように、「ETHを使って作業をするのなら、多くのものを中央集権化する必要があります。分散化は過大評価されているのです。」

2.イーサリアムでの作業は時間がかかる

簡単な修正を可能にする仲介メカニズムは存在するものの、現実にはうまく機能しません。イーサリアムは1秒あたり20件のトランザクションまでしか実行することは出来ません(参考までに、ビットコインでは3件で、VISAでは1,700件です)。

ネットワークと現在のコンセンサスアルゴリズムを使う機会が増えれば、より長い待ち時間がかかります。そして改善は期待できません。それによって、ETH上でのトランザクションは連結するのに数分もかかり、Gweiを低額に抑えようとすれば数時間かかることもあります。

3.ERC20の互換性は過大評価されている

こんなことを言うと非難を浴びるかもしれませんが、これは断言できます。世界中の暗号通貨プロジェクトを数か月研究して議論をした結果、私たち皆が知っているケース(Cryptokittiesnなど数件)を除いて、互いに協調して相乗効果を得ているトークンはほとんど存在しませんでした。

つまり私たちの考えでは、その互換性をブロックチェーンを選択する際の前提条件とすることは誤りです。RSKのような大企業がその互換性を持たないブロックチェーン上(ビットコインなど)でのスマートコントラクトの実行を可能にしつつあるように、トンネリングされたレイヤーを適用して、ERC20トークンが現状では接続不可能なトークンと交流することを可能にするプロジェクトも他に出現してくるでしょう。そうすれば問題は解決です。

現在私たちがNEMを好んでいる理由

1.大規模なコミュニティと最高のブロックチェーン

NEM(New Economy Movement)、つまりXEM (トークン)は市場総額(現在は35億ドル)において最も存在感のあるプロジェクトの1つです。世界中に開発者の有力なコミュニティがあり、彼らはWeChatのような大企業と製品を開発しています。

2.NEMは非常に早く、さらに安価である

イーサリアムが1秒当たり20件までしかトランザクションを処理できないことはすでに指摘しましたが、現在のバージョンのNEM(Javaで稼働)は1,000件の処理を行うことが可能です。そしてC++で開発されている新バージョンのCatapultは、1秒あたり4,000件のトランザクションまで処理することができます。

3.NEMを使えば、メインネットに接続している内部ブロックチェーンを開発することができる

この機能は最高に素晴らしいものです。私たちは自身のブロックチェーンでユーザーあたり数千件のトランザクションを連結処理し(処理コストもかからず)、特定の情報を連結するためだけにそれをメインネットへ送信することができます。

4.ガバナンス:NEMのコンセンサスアルゴリズム(Proof of Importance, POI)はSTUTトークンとの相性が良い

NEMがユーザーの重要性に優劣をつける方法は、私たちがSTUTトークンのために設計したもの(ユーザーの重要性の測定を行います)と非常に似ています。したがって、両者のプロジェクトはユーザーの重要性と既定のガバナンスに関しては、非常に相性が良いのです。

5.NEMはTutellusと同様にAPI中心のモデルを持つ

非常に技術的なものですが、同時に重要な要素です。TutellusとNEMの技術はAPIに基づいています。両者の互換性は極めて高く、統合も素早く行うことができます。

6.NEMは非常に素晴らしいJSライブラリを備えている

Solidityを使ってスマートコントラクトをプログラムしたことがあれば、誰でもそれが使いにくいことを知っています。例えば、Solidityのエラーの報告は頻繁に届きます。NEMの場合のようにJavascriptの使用することは大きな前進であり、それをしっかりとした構造を持つライブラリで実行できれば素晴らしいことでしょう。

7.NEM財団が素晴らしい!

Tutellusを代表して、私たちは、創立者から開発者にいたるまでNEM財団の様々な人々を出会うことができて幸運に感じています。そして彼らが素晴らしい人々で、コミュニティの成長を支援する熱意に満ちているということは言わずにはおけません。

しかし改めてイーサリアムに最高の敬意を払いたいと思います。そのネットワークのおかげで暗号通貨エコノミーは主要分野に浸透するようになりました。最大規模のエコシステムや様々なプロジェクトにうまく適用している素晴らしいブロックチェーンです。

こうしたすべてのことを考慮し、(ローカルと製品で)多くの検証を重ねた結果、最初の導入向けのDAPPをNEMで開発することに決めました。そして、それはNEMブロックチェーン上で開発される、世界初の大規模なアプリケーションの1つとなります。私たちは財団や開発者のエコシステムと協力して、世界的なインパクトを残す製品を開発するために精力的に作業しています。

次回は、そのTutellusってのが何なのか、ホワイトペーパーの一部を抜粋して和訳してみます! →後編へ

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  著者プロフィール

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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