[後編]イーサリアムからNEMに変更したTutellusって何なのか?

 最終更新日2018/03/21    この記事は 約29分 で読めます。

[前編]→[中編]と来て今回が3本立ての最後です。そのTutellusってどういうものなのか興味が出たので、ホワイトペーパーの一部(といっても長い)を和訳してみました。どうやら教育分野のプロジェクトのようです。

Tutellusのビジョン

教育という未解決のアセット

教育の分野は過去数千年でほとんど進歩していません。そして最も重要なこととして、勉強をしながらお金を稼ぐことのできる教育モデルが存在しないのです。それとは反対に、人々はかかったお金を長期的に回収できるように願いながら教育に投資を行わざるをえません。

私たちの考えでは、教育には4つの主な問題があります。

1.勉強をしながらお金を稼ぐことができず、それどころか多くのお金を費やさなければならない。
2.生徒はしばしばモチベーションが低く、そのため勉強をやめてしまう。
3.教師は自分が輩出した生徒の価値に応じて報酬を受け取ることができず、自身の努力に対してフェアな賃金を受け取っていない。
4.雇用と教育には大きな隔たりがあり、数百万の職が余っている。

Tutellus.io:新しいパラダイム

Tutellusは現状を打破しようと試み、生徒と教師両者のコミットメントを強化する分散型システムを開発することによって、生徒―教師間の関係に新しいパラダイムを導入します。Tutellus.ioは、生徒が勉強をしたこと(学習の証明)に対して報酬を支払い、教師には生徒の成功への貢献(教育の証明)に応じて対価を支払う初の教育プラットフォームです。

Tutellus.ioは私たちが発見した問題をシンプルな方法で解決します。
1.生徒はお金を支払うことなく、学習することによってお金を稼ぐことができる。
2.生徒は他者の勉強を支援するモチベーションを得ることができる。
3.教師は、自分の生徒が成功すれば、自身も教育によってより大きな利益を得ることができる。
4.企業は非常に効率的なマッチング方法を使って雇用を行うことができる。

Tutellus.ioは生徒と教師の両者がプラットフォーム上での活動や行動に応じてお金を稼ぐことのできるエコシステムを生み出し、それによってあらゆる関係者(生徒、教師、企業)に、新しいリソース、潜在顧客、候補者、サービスへのアクセスを提供します。

貧困を撲滅し、人々に力を与えるツールとしてのブロックチェーン

ビットコインや他の暗号通貨を支える技術として最もよく知られているブロックチェーンは、Tutellusが提案する新しい教育パラダイムの効率的な実装を可能にしてくれます。その新システムのコアには、デジタルアセット、つまりトークンの発行と管理があり、それが生徒と教師のための報酬システムの基礎となります。

私たちのプラットフォームは、生徒と教師がプラットフォーム上で提供する教育的価値だけでなく、彼らの関与や影響力を測定し、プラットフォーム内で流通するSTUTトークンを通じて、重要性の評価基準を提示します。このシステムには、トランザクション、ガバナンス、アクセスに関連した機能も含まれることになります。

Tutellusはプロジェクトを成功させるために3つのカギとなる要素を提供します。
1.2013年から運営しているビジネスモデルと、100万以上のユーザーと13万本の動画からなるコミュニティ。
2.ユーザーの活動と貢献に対して報酬を支払うプラットフォーム。
3.オンライン教育市場のニーズに完全に応えるブロックチェーン技術によるアプリケーション。

1.はじめに

2016年、オンライン教育市場は1,650億ドルに相当する規模でした。しかし、依然として世界中の教育に対するニーズに対応する際に、非常に非効率的な方法を取っていました。

求人市場は毎年10億件の契約を生み出しているにも関わらず、3億人もの新卒が雇用されずに職を求めています。ヨーロッパだけでも、職の需要と供給の不均衡は80%にも及ぶと考えられており、特に技術分野に影響を与えています。結果として、教育機関が企業側のニーズに応えられていないという認識が強まっています。

一方で、発展途上国には数百万人もの無職の人々がおり、彼らは携帯電話を通じてインターネットへアクセスしています。そうした人々は今も教育プラットフォームに参加することは可能です。しかし、そのためには最貧困層の人々がお金を支払わなければならず、ほとんどの場合はそのような余裕はありません。

市場が現在直面し、既存の教育モデルが解決できていない主要な課題に取り組むための、新しいアプローチが必要なのです。

2.問題

2.1.貧困と就業機会の欠如

発展途上国には就業機会を得ることができないものの技能を持つ労働者が数百万人もいます。彼らは不安定な低賃金の職に就かざるをえず、貧困ラインを下回ってしまうこともあります。

そうした途上国でも携帯電話の使用率はアメリカやヨーロッパと同等の高いレベルにあり、人々はインターネットへアクセスすることは出来ます。そうした状況とTutellusが組み合わされば、貧困を脱する手段を提供することが可能になります。

そうした人々はお金を稼ぐことを熱望しており、その過程で新しいスキルを身に着けることにも熱心です。

2.2.生徒の低いモチベーション

学習には努力とモチベーションが必要です。

あらゆるエドテック(※)のプラットフォームは、現在低いコンバージョン率とユーザー維持率に苦しんでいます。ユーザーの関与―平均してサービスを利用する頻度―をソーシャルメディア(ビジネスに特化したものや娯楽に特化したもの、ソーシャルネットワークからメッセージングサービスにいたるまで)のものと比較すると、いかにユーザーの行動が異なるかがわかります。

主要なソーシャルプラットフォームが80%を超える高い利用率を獲得しているのに対して、長期的に見ると教育的プラットフォームははるかに低い5~10%の利用率しかありません。

この問題はある1つの企業やビジネスモデルだけの問題ではなく、むしろ教育業界全体に影響を与える常に存在してきた暗黙の特徴なのです。あらゆるプラットフォームでの利用率が低調だということは、社会的関係性が希薄で、一般的にはユーザーあたりの収益が低いことを意味します。結果として、オンライン教育業界全体が、新しいユーザーを獲得して事業を継続していくために、より多くのマーケティング費用と必要としています。

利用率が低いことの主な理由は、生徒のモチベーションの欠如です。オンラインであれオフラインであれ、勉強にはそれに専念することと自己犠牲が必要であり、さらには多くのお金、努力、時間の投資をしなければなりません。その一方で、生徒はコースが自身の希望に合っているかについて懐疑的なこともあります。研修の質を懸念していたり、就職の助けにならないかもしれないと感じているからです。

※Education(教育)とTechonology(技術)による造語。情報通信技術を駆使して、従来の教育の仕組みやビジネスモデル、学習方法などを革新させること。あるいはそれらサービスを指す。

2.3.教師の低いモチベーション

教育はたやすい仕事ではありません。私たちのほとんどはおそらく、優秀な教師と彼らが仕事に注いでいた努力を覚えているでしょう。しかし、そうした努力は認められることはまずありません。

優れた教師であっても他の教師よりも多くの給与をもらえることはほとんどなく、仕事の質の高さを認められることもめったにありません。それは良い教師のモチベーション低下につながり、あらゆる教師が質の低い教育を提供する原因となり、結果として劣悪な訓練を受けた就業のチャンスがほとんどない生徒が生産されるのです。

教師側とすれば、良い教員と悪い教員の収入にはほとんど差がありません。素晴らしい教師の努力と献身を測定する効率的なメカニズムもまだ存在しません。そのことが教師のモチベーションを低下させ、生徒が受ける教育の質に直接的な影響を与えています。

効率の良い教育システムは、高い成績や熱心な努力、就職などによって測定される、生徒のパフォーマンスにしたがって教師に報酬を与えるべきです。

2.4.求人市場とのつながりが希薄

教育は、21世紀の初めまでには教育システムの中心にあった、学位や卒業証明書の価値の低下にも直面しています。新しいシステムの中では、学位や卒業証明書の市場価値は低下し続けています。そこでは人々は一般的に学位ではなく、仕事の経験や実際のプロジェクトへの参加、そして個人の仕事適正によって評価されるからです。結果として、求人市場での教育全体に対する評価方法は劇的に変化しつつあります。

同時に、特にITといった複数の分野において、適切な訓練を受けた労働者への大きな需要が存在します。そして企業は適任の候補者を見つけようと苦労しています。つまり、教育は需要と供給のギャップを埋める必要に迫られており、現状の正規教育は求人市場のニーズには応えられていないということです。

こうした断絶によって、企業がさらに教育分野から離れ、教育と求人市場のギャップが大きくなっていくという悪循環が生まれています。

ある仕事に対する適切な候補者を特定して訓練を施す新しいツールとシステムの必要性は明確です。

3.ソリューション

3.1.Tutellus.ioの目標

Tutellusの主な目標は、市場の課題に対応する新しい教育モデルを作り上げることです。つまり、最も熱心な生徒を特定して訓練を施し、素晴らしい教師の参加を促し、教育コミュニティ―生徒の集団と教師陣―と求人市場を緊密に結び付けることです。

人々に報酬を与えて仕事とマッチングすることによって、彼らを貧困から救い出す。
人々が貧困から抜け出すことのできるプラットフォームを想像してみてください。Tutellusは、募集中の求人に向けて勉強している学生の教育に対して部分的に出資をする計画をしています。

生徒に価値を提供する。

素晴らしい生徒に、学習に参加したことに対して報酬を与えるプラットフォームを想像してみてください。そのロジックはシンプルです。生徒が良い訓練を受けるほど、教育コミュニティと企業(雇用主、就職斡旋業者、他のサービスプロバイダー)にとってのその生徒の価値も上昇するというものです。生徒集団の価値が高まることで、教育プラットフォームだけにとどまらず、企業にもその影響は届き、さらには社会全体に到達します。

教師に価値を提供する。

優秀な生徒を生み出すことによって教師が報酬を受け取れるプラットフォームを想像してみてください。生徒の教育プラットフォームや求人市場での評価が高まるほど、その生徒を訓練した教師が受け取る報酬も増加します。生徒の評価を高めることは教師のモチベーション向上にもつながり、そのことが今度は生徒のモチベーション、コンテンツの質、教師が生徒に注ぐ情熱をも大幅に向上させます。

候補者を探している企業に価値を提供する。

企業がある職や契約にうってつけの人材を見つけることができるプラットフォームを想像してみてください。私たちのプラットフォームは、教師と生徒のコミュニティ全体のモチベーションを向上させる好循環を生み出すことによって、生徒が企業にとってより価値の高い人材になることを支援します。生徒は学習したあらゆるスキルでの評価によって、企業から仕事の候補者として選ばれます。

膨大な生徒母体(100万人以上)と教材(13万以上の動画コース)を基盤して構築することで、Tutellusは初の分散型エドテックプラットフォームとなり、ブロックチェーン技術を活用することで教育業界が直面している課題を解決します。ブロックチェーンによりデジタルアセット(つまりトークン)の発行が可能になり、それがTutellusコミュニティに向けたインセンティブシステムのコアとなります。

3.2.トークンシステム

Tutellusのビジョンとは、ユーザーが、自身がコミュニティに提供した価値に応じて報酬を受け取ることのできるインセンティブシステムを作り上げる斬新な教育モデルです。

このモデルはブロックチェーン、具体的にはNEMテクノロジーを活用することで今日可能になりました。

報酬システムはデジタルアセットつまりトークンを基盤として構築されることになり、その通貨が市場のコアとなります。システム全体はスマートコントラクトとして施行されたルールに基づいて運営され、そのおかげでプラットフォームは完全にデジタル化され自律的に稼働することができます。

トークンシステムはやがてより多くの機能に使われることになります。製品やサービスを購入するための通貨として、また、あらゆるスキルの評価を表す尺度としても使われ、プラットフォームのガバナンスモデルを設定する際や、他のトークンとの交換などにも使用することができるようになります。

私たちのモデルは2つの異なるトークンを使用します。TUTとSmart TUT(通称STUT)です。

TUTはプラットフォームの通貨として使用され、さらに他のプラットフォームを使用する際や、他の通貨との交換にも使用することができます。

Smart TUTすなわちSTUTは法定通貨と直接交換することはできず、プラットフォームに価値を提供したユーザーに報酬を与える際に発行されるもので、ユーザーの参加の質を測る基準にもなります。

STUTは様々な方法で入手することができます。そのすべてが学習に関するものや、他のユーザーの学習を支援することに関連しています。ユーザーが所持するSTUTトークンの数によって、そのユーザーの評価やプラットフォーム内での重要性を測定することが可能です。報酬システムが追加されることで、多くのSTUTトークンを保有することによるメリットが増加するでしょう。

STUTトークンは一部をTUTと交換することができ、プラットフォーム内での評価を示すものとしてバーチャルウォレットに保存しておくことも可能で、そうすることで長期的な利益が生まれます(企業がより良い労働力にアクセスすることが可能になる仕事のマッチング、インフルエンサーを探す企業、潜在顧客の獲得など)。ユーザーはいかなる方法でもSTUTを購入することはできません。プラットフォーム内で活動をすることで獲得しなければなりません。

「評価はあらゆるスキルやマイクロスキルにおける知識や活動を測る基準となります。より評価が高ければ、コミュニティや他のユーザーに対する影響力も強まります。評価は上がること(より多く学習することによって)も下がること(知識や関連活動をアップデートしないことによって)もあります。」

TUTトークンの使用用途

TUTトークンの発行量は制限されており、様々なサービスにアクセスするために使うことができます。

● ベネズエラ、キューバ、ジンバブエなどの法定通貨を使うことが困難な国々などを含めた、世界中からのコースの受講。
● トークンで購入した場合にのみ受けられるコース受講料の割引。
● トークンでのみ利用可能な寄付サービス。
● トークンでのみ利用可能な教師サービス。
● トークンでのみ利用可能な企業向けサービス。

2つのトークンは両方とも登録済みの生徒と教師に配布され、初日からアクティビティを生み出します。そのため、私たちの教師と生徒からなる約100万人のコミュニティは、私たちの最も大切なアセットであり、プラットフォーム拡大の際のカギとなるでしょう。

それぞれの役割

TUT:製品とサービスへのアクセス
STUT:コミュニティにおける評価
例:30ユーロのコースはTUTトークンで購入することができ、3,000STUTの評価値を持ちます。

入手場所

TUT:プラットフォームの内外
STUT:プラットフォーム内のみ
例:TUTトークンを入手する方法は様々ありますが、STUTを学習によってしか入手できません。

使用用途

TUT:トランザクション、寄付、ガバナンス
STUT:評価の証明、利益へのアクセス、仕事マッチング
例:TUTトークンはプラットフォーム内での通貨として機能します。STUTトークンは評価を示し、利用者にさらなる報酬をもたらします。

トークンの価値

TUT:変動制
STUT:1ユーロ=100 STUT
例:TUTトークンの価格は需要と供給に基づいて決まります。STUTトークンの価格は常に0,01ユーロです。

TUTトークンは自由に取引可能で、次のような目的にも使用可能です。

● プラットフォームでのあらゆる製品の購入。
● 教師の宣伝やマーケティング、生徒のプロフィールへのアクセス、第三者による他のサービスなどの、サービスの購入
● 第三者の寄付による奨学金制度へのアクセス
● 評価に応じたガバナンスの決定への関与。コースの承認、キャリアデザイン、教師・家庭教師・講師の管理など。
● プラットフォーム内外の他者への送金。

TUTトークンは生徒、教師、企業が様々な方法で入手することが可能です。

● ICO期間中に購入するか、報奨金プログラムを通じて入手する。
● Tutellusが提供する、優秀な生徒に報酬を与える奨学金を通じて。
● 第三者の支払うお金の一部を受け取ることによって(例えば、企業が優秀な生徒を探し出すために支払ったお金から生まれる収入)。
● ロイヤリティプログラムを通じて(セクション3.8を参照)。
● 第二のトークンであるSTUTと交換することによって。

3.3.生徒が価値を獲得する方法

それぞれのコースには法定通貨での固定価格と、TUTの価値とそれで支払うことによって生じる10%の割引を基に算出されたTUTでの価格があります。それぞれのコースは、その期間と価格に応じて、そのコースに付帯するSTUTを持ちます。コースを無事に終了した生徒は、コミュニティへの貢献の価値に応じてSTUTを獲得します。包括的な報酬システムが、活動とシステム利用を促すために実装されます。

報酬システムは分散型で、あるユーザーがどれだけコミュニティに貢献したかを決定するのも他のユーザーです。次のような行動に対して報酬が支払われます。

● コースのテーマについて重要で本質をつく質問をする。
● 他の生徒からの質問に対して有益な返答をする。
● 実用的な方法で教えられたコンテンツを応用する。
● 試験に合格する。
● プロジェクトや関連する研究作品を提出する。
● 評価システムを通じて他の生徒の評価に参加する。
● 他の生徒とチュートリアルに参加する。
● コースのレビューを行ってそれを評価し、教師とTutellusの両方が改善を行うためのフィードバックを提供する。

それぞれの行動にはそれに関連するSTUTトークンの値があり、ユーザーに開示されています。結果として獲得した数値によって学習プロセスに費やした努力、熱意、作業などが評価されます。1つのコースで入手可能なSTUTの最大数は、ユーロでのコース価格の100倍です。
つまり、13ユーロのコースでは1300STUTが入手可能です。

STUTトークンはプラットフォーム内での評価を数値化するため、直接は取引不可能です。実際にはユーザーがコースを無事に終了した際に、そのトークンを受け取る権利が発生します。コースが終了してクローズすると、生徒はSTUTトークンの半分をTUTへと交換するチャンスを得ます。そして、この決定の後に最終的なトークン数が、スマートコントラクトをデプロイすることでブロックチェーンに保存されます。

3.4.教師が価値を獲得する方法

現在、Tutellusの教師には2つの主な収入源があります。

● 第一に、教師は生徒がコース受講の際に支払った価格の70~85%を受け取ることができます。
● 第二に、教師は購読サービス手数料から収入を得ることができます。購読サービス手数料とは、生徒がある一定期間Tutellusのコンテンツにアクセスするために支払う定額料金のことです。教師はその手数料の中から、生徒が受講したコースの中で費やした時間の割合に応じた額を受け取ります。

トークンのインフラを設置することで、Tutellusはさらに2つの収入源を通じて、教師の実績に対して直接報酬を支払い、彼らがシステムにした貢献を認める初のプラットフォームとなるでしょう。

● 自身のコース内での、質問に答えたりプロジェクトを評価するといった、生徒への熱意・関与を示す行動をすることにより、教師はSTUTトークンを基準として示される、より高い評価を得ることができます。そうしたトークンの一部は、生徒向けモデルと同様のルールに従って、TUTと交換することが可能です。
● 企業が生徒を探し出して雇用した際に、契約を結んだ生徒が就職に必要となったスキルをある教師の提供するコースで習得していた場合、その教師は企業が支払った手数料の20%を受け取ることができます。

新しい収入源は2つとも教師のモチベーションを大幅に向上させ、さらなる努力と熱意により、その結果出来上がる製品の質は向上するでしょう。生徒の場合と同様に、システムは完全に分散化されています。貢献度を評価し、自身の教師がそうした収入源を通じてどれだけの報酬を受け取るのかを決定することができるのは、最終的にはコミュニティのメンバーです。

モデルにおける別の革新的な点は、教師が報酬を受け取る方法です。

即時支払い

プラットフォーム全体のトークン化により、法定通貨ではなくトークンを使うことで教師への即時の支払いが可能になります。そのため、教師への報酬支払の期間が劇的に改善されます。

即時の支払いが実現することで、大きな市場改革が起こります。他のどのエドテックプラットフォームも教師に対して即座に支払いを行う機能を持ってはいないからです。現在、教育業界では60~120日の支払い期間が発生しています。これを改善することで、優秀な教師をTutellusのプラットフォームに呼び寄せることができると考えられます。

3.5.STUTのTUTへの交換

STUTトークンをTUTトークンと交換することで、プラットフォーム内での評価を収益化することができます。というのは、TUTトークンはその後使用することができるからです。STUTをTUTに交換するという決定は、コースを無事に終了した後に行うことが可能で、交換できるのはコース中に獲得したSTUTの50%に限られます。

逆方向の交換は行えません。つまり、TUTトークンをSTUTトークンに交換することはできません。評価と重要度はプラットフォームへの参加を通じてしか得ることはできず、購入することはできません。

STUTトークンをTUTトークンへ交換するという決断は、2つの対立する意思に間で行われます。

● コミュニティに提供した価値をキャッシュアウトする意思。
● 長期的な利益をもたらす、STUTトークンで計られるコミュニティ内での評価と重要度を向上させる意思。

あるコースにおける合計のSTUT数は、そのコースに支払われたユーロの価格の100倍となり、コース価格の100%となります。したがって、ユーロとSTUTの間には1:100の固定レートが設定されています。一方で、TUTは取引可能なトークンなので、その価格は需要と供給に基づいて決定されます。

STUTトークンをTutellusを利用する生徒の評価を示す唯一の尺度として使うことで、STUTをTUTと交換するのではなく、ホールドし続ける利用者が利益を得られることを期待しています。最終的な目標は、一時的で短期の利益ではなく、長期的なプラットフォームの利用を促進することです。

3.6.企業と第三者のアクセス

STUTトークンで計られる生徒の評価は、ある一連の特定スキルにおける優秀さを数値化します。ある職に向けた最高の評価を持つ生徒たちが、空いたポストを埋めてくれる候補者を探している第三者や企業からの注目を集めることになるでしょう。

そうした高い能力を持つ生徒は、自身のスキルにおける確かで最新の知識を持ったインフルエンサーです。TUTトークンを購入することで、企業は優秀な生徒のプロフィールにアクセスすることが可能になります。

企業が、ある職への適性として最も高い評価を持つ生徒のプロフィールにアクセスする際に支払ったTUTトークンは、スマートコントラクトの執行によって以下のように分配されます。

● 30%が適切なプロフィールを持つ生徒へ。
● 20%が生徒に関係する教師へ。
● 50%がTutellusへ。

そうした企業や第三者が支払う価格は、需要と供給によって決定されます。例えば、このペーパーを書いている時点で、最高のSolidity開発者へアクセスするには、Excelのエキスパートへアクセスするよりも高額の費用がかかります。

3.7.奨学金、財団、NGO

生徒に対して奨学金(そしてTUTトークン)を配給するための補足的な方法が2つあります。

● 利益の最大化:私たちは第三者の関心と対象となる生徒を結びつけます(つまり、ブロックチェーン開発者を探している企業と、ブロックチェーンを学ぶ生徒を評価に応じてマッチングします)。このケースでは、私たちは仕事のオファーと需要をマッチングし、市場のニーズを満たします。
● 社会的影響の最大化:私たちは発展途上国の人々や高い評価を持つ人々に力を与え、学習と収入の獲得を支援し、最も求められているスキルを彼らが学習するように導きます。

プールの資金源は、暗号通貨で決済を行う教師、第三者団体、生徒からのTUTトークンです。

さらに、発展途上国の教育を改善したいという真剣な思いから、財団やNGOと協力して奨学金を立ち上げます。

恵まれない生徒に対する奨学金プログラム

Tutellusはユーザーと企業の両者に、世界中のあらゆる地域のあらゆる個人や人々に奨学金を与える能力を付与し、彼らが無料で学習できるようにします(さらには学習しながらお金を稼げるようにします)。

この仕組みを実現するために、私たちは(主要なインフルエンサーとして)複数のNGOと明確な目標を持って交渉を行っています。

● 誰もが世界中のあらゆる地域に住む他のだれかに、直接であれグループとしてであれ、奨学金を与えることを可能にする。そして、
● 企業がある特定の学問分野やスキルを学習している集団に奨学金を与えることを可能にし、彼らが学習しながらお金を稼ぐことを可能にする。

通貨は完全に追跡可能で、このモデルの透明性によって、トークンとコースが適切な個人や集団に確実に届くようになります。

3.8.ロイヤルティプログラム

プラットフォーム内でのロイヤリティに報酬を与えるために、コース価格の5~10%がTUTトークン建てでコースを購入したあらゆる生徒に与えられます。その範囲のうち、それぞれの個人がどれだけの額を受け取るかは、STUTトークンで計られる彼らの評価によって決定されます。

他のトランザクションと同様に、この仕組みもスマートコントラクトによってデプロイされます。

以上、3つの記事で、イーサリアムからNEMに乗り換えを決めた「Tutellus」を紹介しました。ホワイトペーパーにはまだ半分くらい続きがありますので、興味が湧きまくった人はぜひ自力で…お願いします。

 - NEM(ネム) , ,

  著者プロフィール

お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。

WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

またの機会にぜひ当サイトをご利用いただけるご縁があればとても嬉しく思います。今後ともよろしくおねがいいたします。