NEMウクライナとウクライナ慈善事業市場は"クリプトヒーローズ"を求めている
最終更新日2018/12/10 公開日2018/12/07 この記事は 約6分 で読めます。
このところ特に政府関連で活発になってきたNEMウクライナ。今回は慈善事業市場に着手したというお話です。現在、小児がんセンター入居者(入院患者)の新年を祝うための寄付キャンペーンが行われており、期間は2018年12月10日までとなっております。尚、寄付者には同数のモザイクアセット「charity:cryptohero」が届けられるようです。
特筆したいのいは、そのプロジェクトの中でパブリックなアポスティーユを公開する日本発のサービスOpenApostille(@DaokaTrade氏)が活用されているというところです。
では以下和訳記事を読んでみましょう。
国連事務総長のパン・ギムンによれば、金銭的な詐欺による慈善事業の損失は30%にも及び、これは提供された10ドル/フリヴニャ/ユーロのうち3割が詐欺師の懐に収まり、寄付した先には届かないことを意味しています。アメリカだけでも、その総額は毎年1200億ドルにも及んでいます。
同時に、汚職は国際赤十字のような機関にさえも影響を与えており、同団体では口座から頻繁に資金が「消失」していると認識しています。2016年に、国際赤十字はハリケーン「マシュー」の被害をうけたハイチを支援することを目的としていた15億ドルを「紛失」しました。
目次
クリプトヒーローズとは
※QRコードはクリプトヒーローズ公式サイトURL
合同パイロット・チャリティ・プロジェクトであるクリプトヒーローズはUkrainian Philanthropic Market(UPM:『ウクライナ慈善事業市場』)とNEM.io財団ウクライナ(NEMウクライナ)によって開始されたもので、上記のような問題を解決するための土台を築くことを目的としています。
同プロジェクトの間に調達された資金は、家族用の小児がんセンターであるダーチャの居住者の新年の夢を叶えるために使われます。プロジェクトの透明性はNEMのブロックチェーン技術によって提供され、それによって寄付金への信頼性が高まります。
今回のプロジェクトの創始者たちは暗号通貨ウォレットを作り、そこには誰でも暗号通貨XEMで送金を行うことができます。調達した資金をウォレットから移動させるには、5人の参加者(UPMとNEMの代表者)のうち4人の同意がなければ不可能です。
12月1日から10日まで続くキャンペーンの終了時に、XEMの資金はウクライナの暗号通貨取引所KUNAで現在のレートでウクライナの通貨フリヴニャ(UAH)に両替され、ウクライナ最大の慈善事業市場であるUPMの清算アカウントに送られ、計画的に使用されます。
資金の移動、購入、相互清算などを承認する書類はすべて、アポスティーユブロックチェーンサービスによって認証され、誰もがサービスの信頼性について納得できるように、OpenApostilleサービス上に誰でもアクセスできる状態で公開されます。
調達した資金額はプロジェクトのウェブサイト上で閲覧することが可能で、直接ブロックチェーン上でNEMのウォレットを追跡することもできます。
必要以上の寄付が集まった場合には、ダーチャの新センター建設費用に充てられます。
クリプトヒーローズのプロジェクト詳細
2.ウォレットはマルチシグによるもので、資産の移動は5人の参加者のうち4人の同意がなければ不可能です。
3.資金調達期間の終了時にトランザクションが開始され、署名が行われます。資金はウクライナの暗号通貨取引所であるKUNAに送られます。
4.暗号通貨XEMは現在の変換レートでフリヴニャ(UAH)に両替され、UPMの清算アカウントに入金されます。
5.UPMはプロジェクトの趣旨にしたがって、その資金を使用します。
6.あらゆる関連書類、共同署名書、コントラクト、アカウントなどはアポスティーユサービスによって認証されます。
7.あらゆる書類はアポスティーユのリソースで閲覧可能です。
8.プロジェクトの最終段階―家族用小児がんセンター、ダーチャに入居している子供たちに贈り物をプレゼントします。
補足
※寄付先アドレス:NAYBFUQC47P3NQ5TISWLQMHLS5FRU5ZUIGNMFQTB
※charity:cryptoheroは譲渡不可(運営と1ユーザー間のみ送受信可能)設定になっています。
ブロックチェーンとは何か?
ブロックチェーンは、システムへのそれぞれの参加者が関与し、それを随時アップデートする記録簿のようなものです。
同時に、ブロックチェーンは常に古いページ(ブロック)を参照し、誰かがすでに入力済みの情報を変更しようとしている場合には、システムが一連のコピーを参照し、改ざんを発見します。
その仕組みのおかげで、プロセスへの参加者間の信頼性が構築され、仲介者を信頼して介入してもらう必要性がなくなります。
ウクライナ慈善事業市場:UPMについて
UPMは唯一無二の組織で、ウクライナで最大規模の慈善団体の一つでもあります。あらゆる社会的問題の解決支援を行っています。https://ubb.org.ua platformをご参照ください。
家族用小児がんセンター・ダーチャについて
がんセンター「ダーチャ」―Zaporukaチャリティ基金のプロジェクトで、がんセンターで腫瘍の治療を受けている子供たちのために開設されました。ダーチャでは子供たちは家族と共に生活をすることができ、離れ離れに暮らす必要はありません。開設からこれまで、1000人以上の子供がダーチャで生活をしてきました。
著者プロフィール
お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。
WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
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