暗号通貨スタートアップのゼウス取引所がNEMを使い、ブロックチェーンを通じて株式を変容させる

 最終更新日2017/12/06    閲覧数4,225回   この記事は 約7分 で読めます。


ヘッドラインみたいな感じで一部概要だけツイートしたところ、大きな反響をいただいたNEMブロックチェーンベースの新しい取引所「ゼウス」の件です。

僕も詳細をちゃんと知りたかったので原文記事を和訳しました。NEMが株式市場を変革する的なレポートを以前にNEM財団のロンさんが出してましたが、何か通じているものがあるのかないのか。

尚、ネタ元ではNEMを「中国の技術」や「中国の企業」と間違った解釈がされていたところがあった(アホかw)ので修正しています。

暗号通貨スタートアップのゼウス取引所がNEMを使い、ブロックチェーンを通じて株式を変容させる

世界中のあらゆる場所から、暗号通貨を使って株式を匿名で安全に購入することがもうすぐに可能になるでしょう。小口の投資家にとっては、株式をさらに分割した株式が購入可能になります。これらには取引手数料はほとんどかかりません。

TechCrunch上海へ出展者であるロシアのスタートアップのゼウス取引所は、シンガポールで登記を行い、キプロスでのライセンスを獲得し、NEMが開発した世界初のスマートアセットブロックチェーンを使って株式の取引を開始しました。

中国を主ターゲットに

このシステムは、キプロス経由で世界中の取引所にアクセスでき、さらに匿名で小規模な取引を行うことができるため、特に中国で成功するかもしれません。

中国は、個人投資家が機関投資家の規模を大幅に上回っている世界で唯一の国です。個人投資家による取引は、国内の7兆6000億ドルにも及ぶ市場の80%を占めます。彼らは世界でもっとも活動的なトレーダーで、過去にマネージャーたちが非倫理的な市場操作を行っていたことを知っているため、資産に関しては疑い深い性格です。

ゼウスが行っている処理はいくぶん複雑なものです。ある企業の株式を長期間保有している機関投資家は、そうした株式を効率的に、手数料と引き換えに決められた期間中貸し出すことができます。その場合ブローカーは、この実際の株式を、暗号通貨アセットを発行する根拠として使います。

ブローカーのクライアントは、NEMブロックチェーンの台帳とXEMという固有の暗号通貨を使うことで、そうしたアセットを購入することができます。XEMはトップ10の暗号通貨の1つです。将来的には、他の暗号通貨を使うことが可能になり、暗号通貨間での取引も可能になる予定です。

ゼウス取引所が2018年にフルで機能するようになれば、株式取引所を効率よく分散化することが可能になるでしょう。

「NEMを使う根拠は、彼らがアセットブロックチェーンを提供する唯一の企業だからです。私たちはイーサリアムも検討しましたが、採用は不可能だという結論にいたり、ビットコインはすでにハッキングの被害にあっていました。」

とポートフォリオマネージャーのOlga Duka氏は述べ、ビットコインが盗難された事実に言及しました。そうした盗難はNEMが要求するマルチシグネチャのセキュリティを使えば起こりえません。

ゼウス取引所を使った買い手は、定められた期間の終了時に実際の株式アセットを購入するという選択もできます。もっとも、その場合には、彼らは普通に株式を購入する際と同様に、身分証明書類を提示する必要があります。

なぜキプロスなのか

ブロックチェーンを株式取引所とのインターフェースとして活用することで、様々な可能性が開かれますが、そのうちの1つは中国にうってつけのものかもしれません。中国ではICOは禁止されていますが、コンセプトとしてのブロックチェーンは歓迎されています。

中国の人々は簡単に海外への投資を行うことはできませんが、キプロスにアカウントを開設することは可能です。そうすると今度はゼウス取引所が、彼らに代わって世界中の取引所にサブアカウントを開設します。

「私たちは合法的に営業するために尽力してきました」と、共同創立者のAlexander Tsyhlin氏は言います。

ゼウス取引所のチームが9ヵ月をかけてライセンスの法的な問題に取り組んだ後、キプロスはこの暗号通貨と従来型のアセットのブリッジングを可能にする世界初の国となりました。

チームは他国も先例に倣うことを期待しており、暗号通貨取引を可能にするシステムにライセンスを付与する次の国はジブラルタルになる見込みです。スイス、リトアニア、そしてアメリカもこのコンセプトを調査しています。

低コスト

このシステムではユーザーの参入コストと最低決済額ははるかに低いものとなります。取引は10ドル相当から始めることができ、手数料はほとんどかかりません(NEMはマイニングではなく、ハーベスティングを行うブロックチェーンです。したがって手数料は2~10セントに設定されています)。

ゼウス取引所は約100件の取引に対して、約2ドルの月額手数料を検討しています。最低100株からの購入を必要とする取引所もありますが、それは場合によっては手が出ないほど高額なものです。

より多くの暗号通貨が市場に参入し、流動性も向上すれば、半分の単位の株式や、その後は10分の1、さらには100分の1単位での提供も可能になるとゼウス取引所は見込んでいます。

問題点

しかし、中国の個人投資家は高齢で、低コストをモバイルや他の形式のプラットフォームに支払うよりも、高額の手数料を店舗型のブローカーに支払うことを好みます。このことは、まったく新しいコンセプトへ移行することへの抵抗を示唆しているのかもしれません。

繰り返しになりますが、最終的には政府が禁止してしまったものの、最近起こったICOの流行は、人々の中に興味が存在していることを示しており、中国が暗号通貨と従来型アセットのブリッジングにライセンスを許可しない限り、需要は中国国民が国外に持ち出せる上限と同額の、年間50,000ドルにまで落ち込んでしまうということを示唆しています。

原文:Crypto startup Zeus Exchange uses Chinese tech to transform shares via blockchain

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WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。

今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。

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