Slock.itを知るために最初に知っておきいたい3つのキーワード
最終更新日2016/05/11 公開日2016/04/06 この記事は 約6分 で読めます。
Slock.it(スロックイット)を知るにあたって知っておきたい3つのキーワードについて簡単にチェックしてみましょう。
その3つとは、ブロックチェーン・IoT・シェアリングエコノミーです。
Slock.itはシェアリングエコノミーを革命的に進化させるため、IoTとブロックチェーンを融合させようとしています。
は?何を言ってるのかわからない?それでは1つづつ知っていきましょう。
目次
ブロックチェーンとは?
基本的なことは「ブロックチェーンを簡単にわかりやすく説明すると?」で解説していますが、Slock.itはビットコインではなくイーサリアムをプラットフォームとしてますので、そちらの特徴(スマートコントラクト)があるってことまで知っておけばまずいいと思います。技術的な深い話になると僕もわかりませんw
Slock.itが発行する方向の2億のクリプトトークンにはマイニングという概念はありません。よって、仮想通貨でも暗号通貨でもなくて、その特徴をもつ暗号化された金融資産(アセット)、株式のようなものということでいいと思います。
IoTとは?
Internet of Things、モノのインターネットです。
例えばこういうものたちのことです。
Apple Watch
もっともわかりやすいのはApple Watchではないでしょうか。
心拍/加速度センサーで健康状態とか位置情報を取得できたり、iPhoneに保存してある音楽を聴くことが出来たりもします。
Google Glass
Project Auraとして開発を再スタートしたという旧Google GlassもIoTにあたりますね。
「Google Glass」が「Project Aura」として開発を再スタート、元Amazonスマホ「Fire Phone」のエンジニアが雇われた模様
MagicBand
フロリダのディズニーワールドで配布されるMagicBandというリストバンドは、入場チケットはもちろん、ホテルのカギ、食事や買い物の支払いまでやってくれます。
ディズニー側は来場者数や混雑状況をリアルタイムに解析することで、サービス誘導からスタッフ配置や在庫管理を効率的に行うことができます。
MagicBandが便利過ぎて、パーク外の飲食店や映画館や自宅でしくじる体の動画w
その他には、電力使用状況をリアルタイムで解析できる電力計のスマートメーターやバス停のリアルタイム到着案内版などもIoTになりますね。
シェアリング・エコノミーとは?
日ごろ使ってないモノや場所などを共有して経済的にやってこうぜ、というものです。
2013年には150億ドル程度の規模だったのが、2025年までには3350億ドルの市場規模に成長すると見込まれているようです。
●空室、倉庫、土地などの物理的スペースのレンタル
●自転車、車、バイク、船などの移動手段
●電化製品から日用品までの共有可能なモノ
などが主な例になります。
貸したい人と借りたい人をつなぐ仲介サービスでは次のようなものがあります。
Airbnb(エアビーアンドビー)
世界規模の"民泊"予約サイトです。世界で現地の人が提供する宿泊施設は190カ国/80万件以上にも及び、空き部屋がある人と旅をする人をつないでいます。
UBER(ウーバー)
特に欧米・インド・中国で人気の配車予約サイトです。空き時間とスマホと車があれば誰でもドライバーになって報酬を稼ぐことができます。
でも、日本では個人が二種免許なし国交省営業許可なしでこれやっちゃうと違法になります。白タク営業ってやつですね。なので現状は「東京都内一部の提携ハイヤーやタクシー会社の配車」だけで、利用価値がほとんどないサービスにとどまってます。
akippa(アキッパ)
駐車場のシェアリングサービス(日本)です。例えば、「コンサート会場近くに駐車場の空きがない!」という人と、「その時間帯ならうちの駐車場空いてるから貸すよ!」という人をつなぐサービスです。
Anyca(エニカ)
車のシェアリングサービス(日本)です。個人間でのクルマシェアを仲介しています。乗ってみたいクルマに乗ってみるとか、レンタカーとして借りるとか。
SpaceMarket(スペースマーケット)
イベント会場や会議室のシェアリングサービス(主に日本)です。映画館やカフェから古民家まであります。
まとめ
そして、Slock.itがブロックチェーンテクノロジーをIoTに用いてやろうとしているのが、中間/仲介業者という第三者なしにシェアリング・エコノミーをDAO(分散型自律組織)という形で実現し「貸したい人と借りたい人を直接」つなぐことです。共有じゃなく「売りたい人と買いたい人」をつなぐことも可能です。
自転車レンタルを例にすれば、流れはこんな感じです。
●Slockが取り付けられた誰かの自転車を、いま必要なあなたが専用アプリで見つける。
●あなたは専用アプリから保証金を支払い、ネットワーク上で認証されるとSlockが開錠する。
●返却時にSlockを施錠すると、保証金の一部があなたに戻り、一部が所有者に支払われる。
ほかにはどのようなものがSlockで便利になると思いますか??
第三者がいないことで、効率的に貸し借りができるようになります。しかし、「貸した相手が自転車を破損して返却してたらどうすんだ?」とか議論されるべき問題点もいろいろあると思います。
Slockに損害保険的なものも絡んでいたらすばらしいと思います。
あとUBERのように日本では受け入れられそうにないものでも、世界的にはすごく大きなマーケットになることは覚えておきたいと思います。
著者プロフィール
お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。
WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
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