24時間を切ったThe DAO上場、ほどなく提出されるであろうプロポーザル厳選7件
最終更新日2016/05/28 公開日2016/05/27 この記事は 約5分 で読めます。
The DAO公式サイトで紹介してあるProposalは、本家であるSlock.itの#1とP2Pレンタル電気自動車のMobotiqの2点のみで、どこかのメディアが以前に報じた中では残り3つほどあるということでしたが、ここにきてどんどん出てきてることが判明しました。
ちなみに、ご存じでない方のために、Proposal(プロポーザル/提案)っていうのは、DAO配下で実現させたいビジネス等の提案書でDAO保有者が投票で出資を議決する対象のものです。
目次
ProposalがDAOのプライスに影響するのは間違いナシ
DAOを28日のトレードオン後にさっさと売り払うのもいいですが、もうちょっと粘ってみるという選択肢もありかと思います。
DAOのプライスはProposalの内容とその議決の行方に左右されるのは間違いないと思っています。もしどこか大手(サムスン?RWE?Apple?w)がそれを提出するなんてことになれば価値は一気に上がるでしょう。大手でなくとも革新的で実用的なものでも。
素敵な提案でも否決されちゃうとプライスダウンにつながると思いますが、可決されるとDAOトークン1つ1つに「分配報酬の獲得権」が紐づけられていくのでアップしていくはずです。
そういうのを参考に売買するのもちょっと楽しいかも。
28日すぐにProposalが提出されたとしても議決されるまで2~8週間必要なので、それまで寝かせてみる…という作戦もありかもしれませんね。
厳選7件のProposal
これから概要だけザックリ紹介しますが、これはフォーラムで投稿され、かつそれなりに議論がされたものの一部です。
また、各Proposalの最終案はもちろんのこと、どのくらいの規模の出資を希望しているか、Reward(報酬)詳細はどうなってるのか?は正式に提出されたものでの確認が必要です。
Slock.it
「仲介業者なしに、なんでもレンタル、シェア、売る」がキャッチコピー。イーサリアムコンピューターというシステムを通じたレンタルサービスの仲介。自転車や倉庫、民泊や賃貸等がスマートロックを通じてP2Pレンタル可能にします。
DAO.Security
The DAOのセキュリティ面を向上させる提案がSlock.itのProposal #1に変わったようです。
フルタイムのセキュリティ(モニタリング)専門家を1人雇うという提案です。希望出資額は8,000ETH(人件費等込みかと)
●Proposal #1 — DAO Security, Redux(Stephan氏ブログより)
●フォーラム内ディスカッション
Mobotiq
完全な自立型レンタルが可能な電気自動車(EV)を開発。オープンソースのトライクはプロトタイプは出来上がってるみたいです。
●公式サイト
●フォーラム内ディスカッション(未確認)
BackFeed
The DAOの意思決定における脆弱さを改善すべく、詐欺的提案への資金流出防止や公開型の評判システム導入、議決参加率の向上を担うための包括的ガバナンスの提案。詳しくはこちらの記事で書いております。
OTONOMOS
シンガポールにて会社設立や運営、電子株式の発行などを自動化させ統治するサービスを促進・提供しています。現実の世界の法的有効性を設計し、自律分散型トラスト(DAT)並びに統合的スマートエクイティ(SSE)を導入するための提案を提出予定。
後者は、自動的にDAOトークン保有者への配当金の支払いを強制的に実行させるものです。
●公式サイト
●フォーラム内ディスカッション
●Github
Ledger
DAO版イーサリアムハードウェアウォレットの製造と販売のための提案です。
目標販売価格は59ユーロ(税抜き)で今回は6,000台分の資金調達(120万ユーロ分)を希望しています。DAOへの報酬は25ユーロ。ただし、今回はその6,000台分のみが出資・報酬対象になるようです。
(これは…ほしいかも)
DAMN
「マスタリングビットコイン」作者Andreas Antonopoulos氏がThe DAOに提出する、ニューヨーク条約(外国仲裁判断の承認及び執行に関する条約)の法的構造の上に構築される分散型の仲裁と調停のネットワーク
CubeSpawn
モジュラー部品のうち、小さく手頃な価格で卓上規模の製造システムを構築するオープンソースプロジェクトの提案(これなんなのかよくわかってません)です。
デジタルテンプレートからオブジェクトの生成を自動化することも目標。
そのほかにはこんなものも
その他、ちゃんと調べてないですが、「The Daily DAO」が毎週日曜にDAOのレポートを配信する感じのやつとか、提案への本番投票前のプレ投票システムとか、openbazaarっぽい商取引システム「WeBuy」とか、いろいろありました。
もう大変です。
英語に弱いザダオ投資家(ワイも弱め)なら、ちゃんと提案内容を精査して投票に参加するのは苦しそうですね。でも、インスピレーション頼りだけでも参加してみると、また違った思い入れが加わるかもしれません。
著者プロフィール
お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。
WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEM Symbolをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年以上のトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
またの機会にぜひ当サイトをご利用いただけるご縁があればとても嬉しく思います。今後ともよろしくおねがいいたします。