NEMで課金ゲーム界に挑もうとしている…XARCADEとは何か?
最終更新日2017/12/25 公開日2017/05/15 この記事は 約7分 で読めます。
この記事、「マレーシアのXhai Studiosがスマホゲーム向けにNEMブロックチェーン技術を導入」の続報みたいなものですが、bitcointalkにてそのXhai StudiosがXARCADEなるプロジェクトとそのクラウドセールの計画をしているということで原文を和訳してみました。
要約すると、
Xarcadeを通じてゲーム内通貨をXEMで購入することができる。その逆も可能。
Xarcadeに登録するとSDK(ゲームソフト開発キット)を使って開発/配信できる。
という感じのようです。
そしておそらく、そのXarcadeというプラットフォームの通貨XARをクラウドセール(ICO)して資金調達しよう…ということなのだろうと思います。 資金調達ではなくゲームプラットフォームで使用するトークンのディスカウントセール。勘とネタ的にわかりやすいですし、ゲームを通じてXEMを稼いで利益を得るようなこともできますし、そこそこヒットするゲームが多発するだけでもXEM価値向上(市場価値だけではない)につながるのだろうとは思いますが、さてどうでしょう。
では和訳をどうぞ。
XARCADEクラウドセールについて
XarcadeはNEMを基盤とした、ゲーム開発/配信者とゲーマーの両者が利用可能な、ビデオゲーム配信/交換プラットフォームで、他のアプリストアをより直接的にした新しいシステムです。Xarcadeのプラットフォームでは必ず、NEMウォレットがSDKに内蔵されることになり、それを使ってゲーマーはXEMをゲーム内トークンと交換したり、その逆の作業を行うことができます。
Xarcadeのユニークな点は、Xarcadeを使用するゲーマーがXEMを交換し、暗号通貨の世界と繋がりを持つことができるということです。
以下は"Xhai Studios"と呼ばれるインディーズゲーム開発/配信会社のYouTube動画です。Xhai StudiosはすでにXarcadeへの登録を済ませ、「ヤツラを地獄に落とせ」というタイトルのスクロールゲームを"NEMified"しました。
・アプリストア内にクレジットカードを登録する必要はありません。XEMの暗号通貨を使い、より素早い決済を行うことができるため、ゲーム開発/配信者のリスクも軽減します。
・Google WalletやApple Payの機能が利用できない国も存在します。ブロックチェーンによって、それが可能になります。
・ビデオゲームをブロックチェーンに取り込むことによって、制度的な「仲介業者(アプリストア)が排除され、ゲーム開発/配信会社とゲーマーの直接的な関係が築かれます。
・上記のことにより、ゲーム開発/配信会社は一般的にユーザーを苛立たせる広告に収益を依存する必要が現在ほどはなくなり、Xarcadeが既存のコスト構造と比べて非常に優れているため、アプリ内での販売によってより多くの収益を得ることができます。
・ゲームの報酬が直接暗号通貨と繋がっているため、Xarcadeによってゲーマーは暗号通貨の世界へ参加する機会を得ることになります。
・ブロックチェーンAPIによって、プラットフォーム上のゲームが「ブロックチェーンノード」を活用して相互に直接交わることが可能になり、あらゆる第三者のミドルウェアが必要なくなります。
XARCADEの仕組み
ゲーマー向け
・ゲーマーはゲーム内で購入を行い、ゲームのポイント(トークン)を“XAR”と呼ばれるXarcadeのクレジットへと換金することができます。
・ゲーマーはプラットフォーム内でゲームポイントをXARからXEMへと変換することもできます。
・XEMを活用しアプリ内で購入をすることによって、既存の方法と比較して、ゲーマー側の購入プロセスがより素早くスムーズになります。
・プラットフォーム上にアップロードされるゲームにはすべて、QRコード機能付きの“Xarcade wallet”が内蔵されており、それを使ってゲーマーはXEMを仲間のゲーマーたちと交換することができます。
ゲーム開発/配信者向け
・ゲーム開発/配信者は、プラットフォームを活用して、既存のシステムよりもはるかにコスト効率的な方法で自身のゲームを直接配信することができます。
・プラットフォーム上のすべてのトランザクションは、NEMのブロックチェーン技術を使用して、安全で確実な方法で検証され処理されます。
・ゲーム開発/配信者は自身のゲームに組み込むために、Xarcadeウォレットとソフトフェア開発者キット(SDK)をプラットフォーム上からダウンロードすることができます。
・XarcadeのSDKによって、それを使って設計されたゲーム同士を、ブロックチェーンノードを活用することで、直接相互に接続することが可能になります。それによって、あらゆる第三者のミドルウェアが必要なくなります。
原文:https://bitcointalk.org/index.php?topic=1897379.0
以上、まだ詳細な情報はなく、例えば、ゲーム開発者はどうやって利益を得るのか?とか、Xhai Studiosの儲けはどこから発生させるのか?など不明なところは多々あります。このプロジェクトに勝機はあるのか否か…。続報が待たれます。
ベータ版はこちらからテスト可能
https://play.google.com/apps/testing/com.xhaistudios.hitlertohell
テストネットなのでテストXEMが必要。「ショッピングカート」アイコンをタップして下にスクロールすると、65 XEMで10,000diamonds(Send 'em to Hell のゲーム内通貨)を購入可能。
Androidのみ
著者プロフィール
お忙しいところ、貴重なお時間の中での当サイトへのご訪問ありがとうございます。
WEBデザイナー/ディレクターとしてのリーマン生活を脱却し、FX専業(兼業?)トレーダーをやりながら、MT4のEA/インジケーターの開発やFX関連情報サイトを運営していました。
今ではもう暗号通貨に絞って福岡を拠点に隠密活動しています。主にNEMをガッツリ、EthereumのDappsは趣味程度に。10年近いトレーダー経験を活かし、暗号通貨相場のテクニカル分析もやってます。
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